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中国の結婚式 ご祝儀はいくら渡す?縁起の良い数字は?

中国で生活されている方や、中国人と関わりのある方は、中国人の結婚式に招待されることがあるかもしれません。
私は中国の結婚式に参加したことがありますが、ご祝儀の金額に悩みました。
この記事では、実際に中国人に聞いた話をもとに、中国のご祝儀の習慣についてまとめています。


ご祝儀では縁起の良い数字の金額を包みますが、日本で縁起の良い数字が中国でも良いわけではなく、かなり違いがあります。

また、大前提として中国のご祝儀は偶数の金額が良いとされています。
二を連想させる数字は夫婦円満を表すからだそうです。

中国では結婚式以外にも、建築や文章などに偶数の構造が好んで用いられます。
これは「陰と陽、二つ合わせて一つ」という陰陽思想の影響とも言われています。

結論から言うと

  • ご祝儀には偶数の金額が好まれる。

  • 縁起の良い数字は2,6,8,9,10

それでは、1から10までの数字の意味をそれぞれ見ていきましょう。

引用:中国古代哲学で「世界の源」「宇宙の始まり」とされ重視されてきたが、現在では特に意味を持たない。
参照:中国での数字の“意味”を解説1 (visitbeijing.com.cn)

夫婦二人を連想させ、また「好事成双」(hǎo shì chéng shuāng:よいことは対になる.いいことが重なる)という言葉もあり、縁起の良い数字です。

三(sān)は散(sàn)と発音が似ているため、縁起が良くないとされています。一家離散の散ですね。

四(sì)は偶数ですが、死(sǐ)と発音が似ているため、縁起が良くないとされています。

五(wǔ)は「无(wú)=無」と発音が似ているため、縁起が良くないとされています。

「六六大顺」(liù liù dà shùn:万事順調である)という言葉から、六は縁起の良い数字です。

7はラッキー7かと思いきや、七(qī)は凄(qī)と発音が同じなので、縁起が良くないとされています。凄は「もの寂しい、悲しい」という意味で、凄凉(qī liáng:荒れ果てて見る影もない、悲惨である)のように使われます。

八(bā)は发(fā)と発音が似ているため、縁起が良いとされています。「发财」(fā cái:お金持ちになる)の发です。ちなみに、日本では八は末広がりなので縁起が良いとされていますが、中国にはそのような意味はないそうです。

九(jiǔ)は久(jiǔ)と発音が同じなので、縁起が良いとされています。

10

区切りの数字であることから、「十全十美」(shíquán shíměi:完全無欠)という言葉のように「完全」「円満」を表します。
参照:中国での数字の“意味”を解説1 (visitbeijing.com.cn)


ただし、縁起の良さについての考え方は場面によっても変わり、例えば七は「奮起」の「起(qǐ)」と発音が近いためビジネスで人気だそうです。
以上はあくまで結婚式という場での考え方です。

ちなみに、ご祝儀の相場は友人と親族で変わり、友人は親族よりも額が低く、例えば大学時代の友人であれば500元程度が相場と聞きました。(日本円で9000円程度)

私が中国人の結婚式に出席した時は、500元をWechat Payで渡しました。
(当時は、5は縁起が良くない数字だということを知らなかったのです…。)

キャッシュレス化が進んでいる中国では、キャッシュレスでご祝儀を渡すことも多い一方、気持ちを込めて現金をきれいな封筒に入れて渡している人もいました。

人によって金額が違うと気まずいので、出席した人たちでグループチャットを作り、いくらあげるか相談したりもするそうです。

日本ではちょっと考えられないことですが、中国人は日本人ほどお金について話すことに躊躇がないので、ご祝儀の金額で迷ったら中国人の出席者に聞いてみてもいいかもしれません。

以上、中国のご祝儀の習慣についてご紹介しました。
参考になれば幸いです♪

参考:小学館 中日辞典

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