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読まれるタイトルは「数字」でキマる!戦略的なタイトルの秘伝のワザ

「記事を書いたけど、いいタイトルが浮かばない」

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先日も、こんな相談がまいこみました。NONO!センスなんて言うのはまだ早ーーーい!でもタイトルで悩む気持ち、とてもわかります。コピーライターとして毎日のように記事を書く私だって、タイトルは時間をかけて悩んでいます。

なぜならタイトルで読者の心に響かなければ、その記事は一生読者には届かないから。せっかく書いた記事が「ないも同然」になっちゃうんです。タイトルがとっても大事なのは、この記事でも書いたとおり。

しかし「読まれた記事」とそうじゃなかった記事を比較して分析すると、あるものをタイトルに入れることで、閲読率が上がりやすいという傾向が見られました。それは・・・

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よく「タイトルに数字を入れたほうがいい」と見聞きしたことはありませんか?そうしたノウハウはあっても、その理由まではあまり見かけない気がします。でもそこにはちゃんとした明確な理由があります。

今回はタイトルに数字を入れることのメリットと、どう数字を有効活用できるか、具体的な方法をご紹介します

この方法はきっと今すぐ取り入れられるはず。私にはセンスがないと思う人だって、記事がぐんと読まれるようになるはず!

YouTubeなど動画コンテンツやメルマガにも生かせるこの内容、タイトルで悩む人のお役に立てれば嬉しいです。

1、数字は信頼感になる

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まずこの2つのタイトル、どちらを読んでみたくなりますか?

ワーママがオンライン英会話を6年続けた荒ワザ

ワーママがオンライン英会話を続けた荒ワザ

もう数字が大事って書いちゃったので、きっと「6年」がついたほうを選んだ方が多いと思います(笑)

読者はタイトルを見て、その記事を開くかどうか、無意識に迷っています。せっかく開いても、面白くなかったら時間の無駄。戻るボタンを押すのも面倒!

そんな中「6年」という確かな数字が入ることで「そこまで長い間やってる人の話だったら読んでやってもいいかも」と瞬時に信頼してもらいやすくなります。

さらにここに「ワーママ」という、忙しく英会話を続けることが難しい象徴のような言葉が組み合わさることで、「6年」の価値が高まります。

ワーママがオンライン英会話を6年続けた荒ワザ

私がオンライン英会話を6年続けた荒ワザ

上記を比べても、「ワーママ」という言葉が組み合わさったほうが、なんだか面白そうな記事に見えないでしょうか?この「なんだか面白そう」「読んだら良いことがありそう」とワクワクできることが、記事への信頼性です。

同様の理由で、大ヒットして映画にもなった有名な本のタイトルがあります。

学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話

「1年で偏差値を40上げて」という数字が入ることにより、「学年ビリのギャル」と「慶應大学に現役合格」とのギャップが際立ち、読みたい気持ちがかき立てられます。

こんなふうに数字は文章を読む前段階の、「記事への信頼性」を高める力があります。この記事も「編集部のおすすめ」に選ばれたわけでもないのに、多くの方に読んでいただくことができました。


2、数字は「中途半端」なほどリアルになる

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数字を入れると信頼感が高まるからといって、むやみに盛るのは逆効果。たとえば下記のタイトル、どちらが信用できますか?

売上が3.5倍アップする広告コピーの秘訣

売上が30倍アップする広告コピーの秘訣

確かに30倍売り上げがアップできたらすごいのですが、かなり胡散臭い(笑)現実的には起こりづらい数字ですし、そもそもこれは嘘です。人は嘘かもと疑った瞬間から、その人の文章を読む気が薄れていきます。

さらにこれが「3.5倍」ではなく「3.48倍」など、より中途半端な数字だと、数値は下なのになぜか「3.48」のほうをクリックしたくなります。

実際は「3.5」が正しいのでこのように書きましたが、数字は多ければ良いわけではなく、「中途半端でリアル」なほうが読みたい気持ちになります。


3、数字はリアリティを演出する

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数字が入るだけで、記事の背景をリアルに想像できることがあります。
例えばこの2つのタイトルを比べてみます。

1歳と3歳と36歳の事件簿

子供達と私の事件簿

「子供達」と読んだとき、読者によって想像する年齢が異なります。0歳から、人によっては成人した息子のことを思い浮かぶ人もいるのかも?

しかしこれが「1歳と3歳」と書かれていることで、なんとなくヤンチャで騒がしい幼児のイメージが具体的に浮かびます。

そして「私」だと誰を指すのか読者はサッパリわかりませんが、「36歳」だとよりリアルにイメージでき、同世代の方なら特に共感して読んでもらいやすくなります。いい大人が1歳と3歳と並列に扱われていることで、事件簿の面白さが引き立つような気もします。


4、数字はゴールを明確にする

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よく「ダイエットに成功した3つの理由」とか「1日25分だけで英語を話す方法」など、数を見せられるとクリックしたくなることがあります。なぜでしょうか?

それは「ゴールのめやす」が明確になるからです。

ダイエットに成功した理由が3つだけなら、全体の量がそう多くないことを想像できます。簡単そうに感じ、気軽に読もうと思う人も多いのではないでしょうか。「1日25分だけ」も同様で、数字が入ることで簡単さが際立ちます。

私の書いた下記の台所育児の記事は、「1歳から」と書くことでとても簡単な方法だと直感的に伝えたいと思いましたさらに「10のワザ」と書くことで、簡単だけど充実した情報量があることを見せたいと思いました。この記事は私の書いたもののなかでは、多くの方に読んでいただくことができました。


5、数字を使わないほうが伝わることも

最後にこれ。さんざん数字数字って言っておいて、結局使わないほうがいいってどういうこと?と拍子抜けされた方も多いかと思います(笑)

でも数字が入るとタイトルが読まれるようになるからといって、なにがなんでも入れればいいわけではありません。例えばこの記事は、私が息子を保育園に入れるか悩み、尊敬する2人の方に相談したエピソードで、タイトルにいっさい数字は入っていません。

この文章はお2人の回答に「私が感動したこと」をいちばん伝えたかったので、タイトルに数字を入れる意味がないと思いました

もしこのタイトルを「保育園に入れた子どもは、2倍いい子に育つ?」などにすると、どうでしょう。興醒めしませんか(笑)ちょっと気になるけど、私の伝えたかった「感動」からはずれたタイトルになってしまいます。

数値化できない感動したこと、心が揺さぶられたことを綴ったエッセイ、またおいしい料理を紹介するレシピエッセイなどに、むりやり数字をつける必要はありません。

いっぽう、数字を入れることでその効果が伝わりやすいハウツー記事、数字によってリアリティを伝えたい記事の場合は、この方法はぴったり。自分が伝えたいことの目的にあわせて、数字を使うべきかかどうかを選びます。


まとめるよ!

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タイトルに数字を入れることのメリット、伝わりましたでしょうか?

この方法はタイトルに限らず、記事の本文や、プロフィール文、プレゼン資料などでもとっても有効です。数字はきっと、書く人の味方になります。

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また書く人の参考になりそうなネタを書きますね。それではまた。

小森谷 友美
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