グループホームに求めすぎですか?

今回は、私が妹の入所しているグループホームでアルバイトをしていたことろのお話をしたいと思います。
自閉症の妹が入所しているグループホームは知的障害者専用のものです。私の勤務内容は夜間に女子棟の共有スペースに控えその都度異常があったら対処するという仕事でした。
グループホームの利用者の大半が妹より軽い症状の人ばかりだったので私は特に負担に感じたことはなかったのですが、日頃から他の職員に対しての不満が募っていました。
その不満が爆発したのはある事件があったときです。
私はいつもの時間に車でグループホームに向かいました。すると女子棟のほうが騒がしく私はすぐに車から飛び出て様子を見に行きました。そこでは部屋中の物をひっくり返して暴れている妹の姿がありました。私はすぐさま妹に近づき落ち着くように言い聞かせました。すると妹は「ケイタイないです。おかあさんが持ってきます。」と繰り返していました。私はすぐに「妹は実家に携帯を忘れてきてしまってそれを母に持ってきて欲しい」と訴えていることに気づきました。私はすぐに母に連絡をして「妹の携帯が家にあるか探して」と言いました。妹の携帯は実家にありましたが、母はもう飲酒をした状態で届けられる状態ではないので私が家まで引き返して妹に渡すと妹は落ち着きすぐに寝てしまいました。
この事件のあとから私にはグループホームに対する不信感しか抱かなくなりました。妹の様子がおかしいのであればまず親族に電楽するのか第一だろうと私が言ったところ、本人が母親が持ってくると言っていたため連絡しなかったといていました。
私は絶句しました。仮に言葉を話せたとしても相手は重度の自閉症を抱えているのですその言葉を間に受けてなにも対応をしていなかったのか、男性職員を呼ばなければいけないような騒ぎを起こしていてそのような考え方はなんなのか、怒りが沸きました。
私は、妹意外の利用者さんの特徴についても知り対処できるように努めているのに、自分たちの仕事は炊事洗濯だけだとでも思っているのか、これらの教育が全く行き届いていない施設に妹を預けることは私自身は反対だ。
先日、ある障害者施設の研修内容についての記事を目にしました。
「皆さんどうか普通に接してください。障害を持っていても皆さん普通の人間です」ということばに私は怒りを覚えました。障害者は普通の人間ではありません。その人個人の特性にあった支援が必要であってそれを知る努力をこちらはしなければいけないのです。
真摯に向き合えばいつかコミュニケーションがとれるというような甘い考えではなく、相手が何を伝えようとしているのか汲み取る努力を常にしなければいけないのが障害者に向き合うということなのではないのでしょうか。

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