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重度の自閉症の妹を持つ姉。きょうだい児としての経験などを綴って誰かの役に立てたらなんて…

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重度の自閉症の妹を持つ姉。きょうだい児としての経験などを綴って誰かの役に立てたらなんて思っています。

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  • きょうだい児のわたし

    きょうだい児としての私の今までを綴っています。

最近の記事

同じ屋根の下で生活する大変さ

私は現在、実家を出て一人暮らしをしていますが、実家にいた頃のつらさや苦労を思い出して自分がどう対処してきたかを書いていこうと思います。 何が一番つらかったかと言えば、妹がとにかく騒がしいことです。 勉強するにも何をするのにも妹が四六時中飛んだり跳ねたり声をあげたりで集中出来ませんでいた。 妹が騒がしいのも嫌でしたが、母が不機嫌になることも同じくらい嫌でした。妹はとにかく母に構ってもらいたいのか、母親の耳元でずっと同じ言葉を繰り返すのです。母もそのようなことを繰り返されていれ

    • 教育実習で聾学校に行った時の話

      私は大学生の時教職課程を履修していました。その教職課程の一環で聾学校で1日教育実習をすることになったお話です。 聾学校とは耳が不自由な子供が通う学校です。 妹の関係で支援学校に行くことが多かった私からするとそれほど大変な実習だとは思いませんでした。 私が普段接している妹は言葉の発達が良くなく、言葉でのコミュニケーションが困難なため意思疎通するためにはコツが必要です。 それに比べればというのは少し失礼かもしれませんが、耳が聞こえないのならば、筆談と身振りでコミュニケーショ

      • グループホームに求めすぎですか?

        今回は、私が妹の入所しているグループホームでアルバイトをしていたことろのお話をしたいと思います。 自閉症の妹が入所しているグループホームは知的障害者専用のものです。私の勤務内容は夜間に女子棟の共有スペースに控えその都度異常があったら対処するという仕事でした。 グループホームの利用者の大半が妹より軽い症状の人ばかりだったので私は特に負担に感じたことはなかったのですが、日頃から他の職員に対しての不満が募っていました。 その不満が爆発したのはある事件があったときです。 私はいつもの

        • 妹のことが話せない

          前回の投稿に「周りに打ち明けられない。理解を得られない。」というコメントをいただきました。 こうして私が投稿し始めたのも元々はそこからだったので、もしかしなくとも”きょうだい児あるある”なのではと思いました。 なので今回は、私が妹のことについて人に話せない理由について書きたいと思います。 私が妹の話をしたくない理由は「面倒くさい」と「気遣われるのが嫌」とい二つです。 学校での友達との会話や職場での雑談などで「兄弟いるの?」なんていうことを聞かれるのは特段珍しいことではない

        同じ屋根の下で生活する大変さ

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        • きょうだい児のわたし
          7本

        記事

          妹とおでかけ

          私は今でも妹と出掛ける時には手を繋ぎます。 別に妹が大好きだから手を繋いでいる訳ではありません。万が一妹が走り出しても捕まえていられるようにです。 妹はとても足が早くて私では追いつけないのです。 妹が突然道路に飛び出したらどうしよう。行方不明になったらどうしよう。だいぶ言動の落ち着いた妹でもその不安は今でもあります。 それも、一度行方不明になって大騒ぎになったためです。やたら妹が静かだと思ったら家の中にいなかったのです。いつも行く場所を探してもいなくて大変でした。結局日が暮れ

          妹とおでかけ

          私の妹

          私の妹は重度の自閉症ですという話は前のnoteで書いたので、今日は妹について書いていきます。 現在妹は就労継続支援を受けながら、平日は、知的障害者専用のグループホームで暮らしています。 私は一時期このグループホームでアルバイトをしていたので、いずれその話も出来ればと思います。 私の妹は家族以外とあまり上手にコミュニケーションが取れません。と言うのも、妹は自分の気持ちを言語化することがとても苦手だからです。 自分のこだわり通りにいかないと癇癪を起こします。けれど、ど

          私の妹

          きょうだい児の私の自己紹介

          現在24歳のwebデザイナー見習いです。 地元を離れて一人で暮らしています。 それなりに大変でそれなりに楽しい毎日を過ごしています。 私の身の上話をします。 私には妹と弟がいます。 両親は私が14歳の時に離婚しました。 私たち兄弟のことは母が一人で面倒を見てくれました。 私の妹は重度の自閉症です。 22歳になった今でも会話が成り立ちません。 そんな家族との思い出ときょうだい児としての私について書いていければと思っています。 聞きたいこと、私のnoteを読んで思ったことな

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