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mitosayaにお邪魔しました

いまさら感想をつらつら書き連ねるには少し日が空いてしまっていますが、10月25日(日)にmitosayaのオープンデイに参加してきました。

miosayaは千葉県にあった薬草園跡につくられた蒸留所。東京で本屋を営んでいらっしゃった江口さんという方が0から蒸留技術を学び、数年前に家族と一緒に移り住んでいるそうです。
もとはといえば、『ぼくは蒸留家になることにした』という1冊でmitosayaの存在を知りました。江口さんのことは『ハンドブック』という本で存じ上げていましたが(この本も素敵でおすすめ)、まさか本屋から蒸留家に転身していたなんて…驚きました。
それから、いつかmitosayaを訪ねてみたいと思っていたのですが、こんな早いタイミングでオープンデイがあるとは!幸運でした。

東京駅からバスで1時間ちょっと、バスを降りたら歩いて20分程度だったと記憶しています。
まだオープン時間前なのにすでに列ができていました。

そういえば行きのバスは補助席を使うくらい満席。決してアクセス良好ではないこの場所まで人の足を運ばせること。現職でイベント集客の難しさを知っているだけに、本当にそれはすごいことだと思います。
そして、中に足を踏み入れてからは、すべてが穏やかで眩しくきらきらしていて、それでいてすべてが刺激的、そんな空間と時間が広がっていました。

前述したように、都内でさえイベントの集客に苦戦しているところだらけということを知っています。それに対して、いくら年数回しかないイベントという希少性を加味しても、これだけ多くの方が「行ってみたい」と思うこの場所の魅力たるや。それを肌で感じました。すごい。

人を惹きつけるのは、自然に囲まれた旧薬草園という「場所の魅力」が一つですよね。これは東京でいくらお金を払っても買えるものではありません。犬が走っていて、子供たちもたくさんいて、みんなが五感をここでは解放している、そんな暖かい風景が広がっていてました。もうまた来たくなるしかないじゃないですか。

そして、私のように本を読んできた方はそれ以外に江口さんの生き方という「物語の魅力」にも惹きつけられているのです(きっと。少なくとも私は)。異業種から新領域に飛び込んで、家族と一緒に暮らしながら「生きる」と「働く」を直結させていく生き方そのものに、惹きつけられています。この物語はどこに繋がっているのだろうと思っています。
自然を相手に仕事をするということは、そういう物語を紡いでいくことができるチャンスがあるということなのかもしれません。「生きる」「死ぬ」「働く」「食べる」「育てる」…両手でおさまらない人間にとって大切なテーマと直結している仕事だと思うからです。そういえば、宮沢賢治は「農」を「詩」に結びつけていましたね。いいかえると「農」と「物語」は相性がよいということでしょうか。まだうまく言えないので、この辺りはもう少し考えてみます。

最後に、
GoProで普段の1日を撮影してそれを早回しで再生する映像が個人的にはツボでした。DVDにして売っていただきたいくらいです笑


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