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旨味の旅①:「ほたて顆粒だし」で「旨さの次元数」を増やして勝利をつかめ

旨味成分はあれこれあるが、割と登場頻度が低いのが貝類に含まれる「コハク酸」。アサリや帆立に含まれ、後味にコクの強い呈味が特徴的でどこか上品、ほのかにリッチな気分にさせてくれる。

他の旨味成分と大きな違いとしては「旨味相乗効果」が無いという点があるが、逆に言うと難しい事考えず単体で使ってしまえる手軽さがある。

※複数の旨味成分を併用するとより強く旨味を感じられる効果がある。例えばグルタミン酸とイノシン酸を掛け合わせるとイノシン酸が舌の受容体に蓋をしてグルタミン酸の遊離がしにくくなるため旨味が強く感じられるといわれている。代表例はカツオと昆布の合わせ出汁。

ただ、貝類というのはどうも普段の料理へ組み込むのが面倒。料理バリエーションも出しづらい印象(単に筆者の貝料理スキルが低い)。となれば、顆粒を使ってしまうのが手っ取り早い。


▼ほたて顆粒だし


▼使い方は簡単、お湯に溶かすだけ


溶かすだけなので楽々、この世の料理の99%に投入可能。ただし入れ過ぎるとちょっとエグいので少量づつ味を見ながら使うようにしよう。

我が家でしょっちゅう使うのはスープ用途。余った食材処分祭スープで大活躍する。


▼春菊、ゴボウ、あとなんか肉少々(忘れた)と顆粒ほたて出汁


▼軽く煮込んで完成


穏やかで豊穣たる海の思い出のど真ん中へ強い差し脚でカットインしてくるコハク酸の後味がたまらない、旨さが少し遅れてくるのだ。このように旨さの次元数を手軽に付与できるのは非常にありがたい。肉類を多く用いれば一層「鍋感」が増すのでオススメ。

我が家はこのほたて出汁がお気に入りで3,4回リピっているのだが、Amazonにはまだまだ沢山の顆粒ほたて出汁があるので色々試してみるのも良いだろう。美味しいのあったら教えて。

という訳で未体験の方は一度お試しのほど。是非。


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