自閉症児の困り感に寄り添う支援
発達障害(自閉症スペクトラム)と診断された子どもを育てている母のつれづれ日記です。
自閉症について勉強していた頃に出会った本をご紹介します。
特別支援教育臨床がご専門の佐藤曉さんが書いた本です。
自閉症理解のためには、この障害があるために引き起こされてしまう、子どもの「困り感」を知ってほしい、と著者は述べています。
「困り感」の定義は…
嫌な思いや苦しい思いをしながらも、それを自分だけではうまく解決できず、どうしてよいか分からない状態にあるときに本人自身が抱く感覚。
本人にはその感覚が希薄であっても、また現在は問題が生じていなくても将来そういった状態に陥ることが十分予想される場合も、教育支援という観点から含まれる。
とあります。
時間や言葉、コミュニケーションなど、さまざまな困り感の具体例を挙げ、どう関わっていくのが良いのか示してくれています。
支援する側として「困り感」を軽減し、もともと自閉症の子どもが持っている「弱さ」をそのまま引き受けることで、子どもたちは安心して自分本来の力を発揮し始める…。
ユウの弱さを受け入れ、できることを無理なく少しずつ増やしてみようと思えたのはこの本のおかげです。
ハンデを抱える人たちから見ると、いわゆる「定型」の人々は世間一般の価値観にしがみついているように見えるそうです。
確かにそうかもしれません。
いろんな視点で物事を見ていかなくては、ということもこの本を通して学びました。
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