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ことばってなんだろう

ことばに救われたこと。それは人生において何度もあった。
結果でしか自分を証明してこなかった、少年時代を経て、中高大と人の温かみを感じるようになった。その温かみを感じる瞬間はいつも人からもらったことばだった。

初めてもらった言葉は中学時代の恩師
『自分の人生を本気で考えろ、諦めるな!』
成績オール1で、野球以外の人生なんてどうでもよかった私に与えた教示。嫌いな、無価値な勉強へ目的を与えてくれた。人生の選択肢を増やすために、自分の未来を斬り開くために勉強をするんだなと。

初めて人間関係で、進路悩んだときにもらった友人の言葉
『思い通りに生きな、それはあなたの人生だから。』
人に合わせた方が楽なんじゃないか。今までずっと自分を貫いてきたのに。中学時代も高校時代も先輩に盾をつき、監督と言い合い、筋が通ってないことや常識だから、当たり前だからと思考停止状態のものへずっと意を唱えてきた。しかし、20歳を越え、初めて弱気になった瞬間が訪れた。インターンした時にクライアントに意見を言えない、面接官に本音を言えない、クラスの雰囲気に合わせる。どんどん世間の良いに流されていき、自分の意思が薄れていくのを感じた。その時にもらったのが、このことば。やっぱいいんだ。
逃げている意識も持ちながら合わせることも、攻めてる意識を持ちながら貫くことも自分が選択する。それ以上でもそれ以下でもないこと。

大きな事故を経て、言われた友人からの言葉
『あなたがあなただから、好きなんだよ。』
事故を引き起こし、相手に大きな怪我を負わせてしまった。その罪悪感、見えない未来、様々な不安と恐怖に怯えながら過ごす日々を過ごしていた。もう元の生活には戻れない。そんなとき、初めて相談した親友からもらった言葉。
正直、『前科者』になったしまったら友人と友人で入れなくなる。それほどのことをしてしまったという後悔が大きく心を揺らし、家族以外の人間に話すことさえできなかった。ただ一人になることが怖く、だれか一人でもいい、話を聞いて欲しかった。
親友はきっと何があっても友人でいるよ。それを伝えたかったと思う。ただ、その気持ちが何よりも嬉しかった。ステータスをぶらさげた自分ではなく、自分という人間を見てくれてた。その自分を好きでいてくれて、信頼をしてくれているということを。

これ以外にも、本当にいろんなことばをいろんなひとからいただいた。書ききれないほどのありがたいことばを。

改めて、考える。ことばってなんだろうか。
1つのことばで冷たさも辛さも笑いも温かさも生む。食べ物や飲み物のように形があるわけではないのに、同じ言葉でもいろんな味が生まれる。

これからもきっと色んなことばに出会うと思う。
そして、自分のことば1つ1つが新たな出会いを生むと思う。

そんな時に、『君のことばに救われた』と相手の記憶に残る温かく、愛のあることばを相手に伝えていきたい。
恥ずかしくて言えない『相手への気持ち』も嫌われるのが怖くて言えない『相手への意見』も日々の、日常の『相手への感謝』ということばを。

ことばを大事に生きること、それが豊かな人生につながるはず。

#君のことばに救われた

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