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さよなら、アリス

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――中学生の僕、お向かいのお姉さんにゴスロリを着せられる。 僕の住む家の向かいには、古い廃墟の館がある。ある日そこに不思議な女の人が引っ越してきて、ひょんなことから家に招かれて…
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#アリス

第十七話 空っぽの館

   七  ヒマリさんの館は、その壁面や庭こそ荒れているけれど、玄関の扉をくぐるとすぐに…

シュリ
1年前
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第十六話 さよならアリス

 それから僕は、リビングで兄の同席のもと、母から厳しく問い詰められた。ヒマリさんの館にい…

シュリ
1年前

第十四話 彼女の王子さま

 翌朝五時、目覚ましが鳴る一時間も前に目が覚めた。  今日は待ちに待ったヒマリさんとのク…

シュリ
1年前
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第十二話 あなたが一番

 カフェ・ルナティのケーキはとにかくおいしくて、僕はあっという間に食べ終えてしまった。ヒ…

シュリ
1年前

第十一話 何でもない日おめでとう!

 ところが、庭の門から出る直前で僕の足は止まってしまった。 「どうしたの」   門の外でヒ…

シュリ
1年前
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第十話 扉を開けて

「母さん、明日の土曜、昼から出かけたいんだけど」  学校から家に帰るなり、僕は台所で母に…

シュリ
1年前
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第六話 姉妹の契り

 衣装部屋なのに、部屋の隅に黒くて小さいスピーカーが二つ並んでいて、ソプラノの歌声が響いていた。小鳥が水面を啄んでいるような、かわいらしく軽快な曲だ。 「着替えるときも、音楽があるんですね」 「もちろん。だって、ここから別世界へ誘われるのよ」  彼女は僕の肩をふわりと押して、ドレッサーの前へ促した。柔らかな白いスツールに座らされる。たちまち、大きな三面鏡に僕の戸惑い顔が映った。女子みたいだと揶揄される、頼りない顔…… 「本当に、綺麗な顔ね」ヒマリさんが淡いため息をついた

第五話 アリスの仮面

   三  薄青い空に流れる雲を眺めながら、ルーベンスの絵の空を連想する。昼の青も夕方の…

シュリ
1年前
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