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Chilly SourceのSource 〜90年代のChillなHipHop編〜

こんにちは。
Chilly Sourceの副代表をしている、アキトです。

今回は、「Chilly SourceのSource(源)」と題して、僕たちChilly Sourceの世界観を形作ったルーツになった音楽などを紹介します。私が認識するにChilly Sourceの世界観は大きく分けて、以下のカテゴリから形成されているのではないかと思います。

・90年代のChillなHipHop
・2000年代のChillなHipHop
・90年代R&B
・2000年代R&B
・Jazzy HipHop
・Chillな日本語ラップ、R&B

今回はまず、90年代のChillなHipHopから紹介したいと思います。他のジャンルについては気が向くときに細々と紹介していきたいと思います。(本当に気が向いたら書くくらいの気持ちです。。)

それでは早速紹介していきます。
(※下記のコメントはあくまで、筆者個人の解釈や感想です。)

A Tribe Called Quest - Jazz (We've Got)

トライブコールドクエスト、と読みます。略して「トライブ」と言われることが多いですね。
HipHop = 怖い、悪いみたいなイメージの真逆の曲ですね。初めて聞いた時は、知的な雰囲気にとにかく衝撃を受けました。それからというもの、トライブを掘りまくりました。ちなみにメンバーのPhifeが最近亡くなってしまったのは記憶に新しいところ。もう2度とトライブをステージで見れないと思うと、悲しくて涙しました。
アルバムのジャケットもかっこよく、この色合いを見たことある方も多いのではないでしょうか。

トライブについては愛がありすぎて逆に書き出すと止まらないので、控えめにしておきます。トライブだけでもChillな曲は山ほどあるので、ぜひ全部聞いてみてください。

The Pharcyde - Runnin' (Official Music Video)

90年代のヒップホップで必ず出てくるのがこの曲。グループ名は「ファーサイド」と読みます。アナログレコードのB面に入っていたのはDropという曲。どちらもものすごく有名です。この曲のプロデューサー(曲を作っている人、トラックメイカーとほぼ同義)はJ.Dilla(ジェイディラ)という人です。Chilly Sourceのillmoreや、他にも有名なビートメイカーの人たちは必ずといっていいほど影響を受けているであろうプロデューサーの一人です。この「プロデューサー」という切り口で色々な曲を聞いてみると、自分の好みの音に近づきやすくなり、とても楽しいと思います。例えば、STUTSさんやSweet Williamさんは色々な人と曲を作っていますが、どの曲も聞くと「あ、STUTSさんっぽい!Sweet Williamさんっぽい!」とかってなりますよね。それがプロデューサーの世界観が曲に現れているということです。ぜひJ.Dillaプロデュースの作品も色々と聞いてみてください。

Common - Resurrection

コモンと読みます。彼もとにかく知的なラッパー。トラックもとにかくお洒落ですよね。ちなみに90年代に限らずヒップホップは「サンプリング」の歴史でもあります。「サンプリング」とはある曲のフレーズやドラムなどを使って曲を作る、作曲手法の一つです。この曲もいわゆる元ネタがあり、それをサンプリングして作られています。今では「Who Sampled」というサンプルネタを網羅しているサイトもありますが、昔はそういう便利なサイトはなかったので、よく本を買って調べたものでした。この曲の元ネタはAhmad JamalのDolphin’s Danceという曲です。この曲を使って作られた曲は沢山あるので、ぜひ調べてみてくださいね。

De La Soul - Breakadawn 

トライブ、ファーサイド、コモンあたりに触れたらこのグループも避けては通れません。デラソウルと読みますが、略してデラ、と呼ぶことが多いですね。トライブとは仲良しで一緒にネイティブタンと言う集団に属していました。冒頭に紹介したトライブより明るく、ハッピーでファンキーな曲が多いですね。トライブと同じく、アルバムのジャケットが可愛いので、よくグッズにもなっていますね。あと、Chilly Sourceのリスナーであれば、お馴染みのアーティスト、Tom MischのIt Runs Through Meで最近フューチャリングしていたのが、このグループです。この組み合わせに、おー!となった人も多かったはず。

The Roots - What They Do

90年代のヒップホップバンドといえばThe Rootsと言っても過言ではないのではないでしょうか。他のグループやアーティストの曲はほとんどがサンプリングですが、The Rootsは自分たちで作った曲を演奏し、ラップをするバンドスタイルです。メンバーの中でもドラマーのクエストラブが非常に有名です。彼のビートがThe Rootsたらしめている、とも言えると思います。あとは、例えばAlicia Keysなど有名なシンガーやラッパーのライブの演奏などを担うことも多いです。
ちなみに、余談ですがこの曲(とPV)は当時のヒップホップを皮肉った内容になっています。シャンパンや露出の多い女性、高級車。これをあえて出し、「Never do.What they do.彼らがやることを絶対にやっちゃダメだ。」と言っているわけですね。(最後までしっかりみてもらえれば、お尻を振る女性を止める様子なども見れますね。)
半分筆者の主観も入りますが、これは、当時(今もですが)根深い人種差別があったために、なめられないよう力やお金や権力を必死に誇示したギャング達と、暴力や権力を否定し、知性を身につけて賢くならなければいけないんだ、という人達のそれぞれの主張や対立があったのかなと思います。

Camp Lo - Luchini AKA This Is It

Uptown Saturday Nightというアルバムがとても売れた二人組のグループ。キャンプローと読みます。このアルバムもサンプリングが特徴的でソウルフルな曲やファンキーな曲が多めです。このアルバム以降は正直あまり売れなかったグループですが、このアルバムのインパクトが大きかったみたいですね。ちなみにこのアルバムもジャケットが可愛く、元ネタはマービン・ゲイのI Want Youというアルバムです。

Souls Of Mischief - 93 'Til Infinity

ソウルズオブミスチーフ、と読みます。Camp Loと同じく、あまり長きに渡って活躍したグループではないですが、この曲は大ヒットしとても有名ですね。哀愁のあるフレーズは一度聞いたら病みつきになってしまう中毒性があります。ブレイクダンサーのアンセムにもなっていますね。

Pete Rock & CL Smooth - They Reminisce Over You (T.R.O.Y.)

ピートロックアンドシーエムスムースと読みます。このグループも90年代を代表するグループです。特にPete RockはJ.Dillaと同じように非常に有名なプロデューサーで、有名な曲を沢山世に出しています。この曲もSouls Of Mischief - 93 'Til Infinityと同じく、ブレイクダンサーのアンセムになっていますね。ちなみにこの曲名は直訳すると、「彼らはあなた(の死)を悼んでいる」という意味です。これはHeavy D & The Boyzというグループのダンサーで、Pete Rockの親友だったT-Royが亡くなった時に、彼に捧げる歌として作られたからなんです。タイトル(T.R.O.Y)と名前(T-Roy)がかかっていて、ストーリーもあるからこそ、長く愛される曲になっているのかもしれませんね。他のPete Rockの曲もぜひ聞いてみてくださいね。

Nas - The World Is Yours

今でも精力的に活動し、新作を出し続けているNas。読み方はナスもしくはナズです。最近はKanye Westのプロデュースでアルバムを出していましたね。このThe World Is Yoursが入っているillmaticというアルバムもヒップホップの歴史を語る上では必ずと言っていいほど出てきます。確かにどれもかっこいい曲です。
ちなみにこの曲をプロデュースしたのは、一つ前で紹介したPete Rockです。

Kenny Dope - Get On Down

最後はおまけのような感じでありますが、90年代のChillなHipHopといえばこの曲。ケニードープと読みます。ちなみにケニードープは、Masters At WorkというHouseグループの一人です。(このグループはこのグループでまた超有名なHouseの元祖であります。)
この曲もサンプリングネタが非常に有名ですね。Minnie Riperton - Inside My Loveという曲です。ちなみに開始29秒で高い音がありますが、これは楽器ではなく、元ネタのMinnie Ripertonの声なんです。

こちらの2分51秒から聞いていただくと分かると思います。驚愕の声の長さですね。(もしかしたら引き伸ばしているのかもしれませんが。。)
また、「Get On Down(ゲロンダーン)」というフレーズは、Wu Tang ClanというグループのMethod Manというラッパーのラップのフレーズからのサンプリングですね。この曲は冒頭で紹介したPharcydeのRunnin’とセットで、クラブでよくかかっていた印象です。とにかく盛り上がる曲でしたね。

最後に

色々と余談もありましたが、音楽を楽しむのに、余計なうんちくや知識は要らないと思っています。(知りたい人は調べれば良いと思います。)
ですが、自分が好きなもののルーツを遡って調べたりすることは、とても楽しいことです。少し大げさに言えば、小さな旅のようなものです。そしてその旅をどんどん進めていき、色んな扉を開けていくと、自分が好きな曲に沢山出会えたり、様々な発見があったりします。(あ、この曲の元ネタ、あの曲の元ネタと一緒だ!など)
そして、その感動がまた音楽にのめり込む要因だったりします。この記事が色々な音楽に皆さんが出会うきっかけになればと思います。

また、これは本当に一部の一部にすぎないので、ぜひご自身で続きは掘っていただければと思います。次回の記事もぜひ読んでいただければと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。

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Chilly Sourceは、2016年7月に立ち上がったライフスタイルレーベルで、「Chillで気持ち良い音楽」をテーマにラジオ配信、トラックリリース、イベント企画・運営、アパレル販売などを行っている集団です。 http://chillysourcetokyo.com/