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【導入施設紹介】デニム業から宿泊業へ。ユニークなアイディアと"自分達らしさ"でゲストを魅了する「DENIM HOSTEL float」

今回はこちらの記事でもご紹介させていただいた、DENIM HOSTEL floatさんのインタビュー!ユニークな宿泊券を作成した背景やその基盤となる考え方を詳しくお聞きしました。これからどのように宿泊券を販売していこうか悩んでいる、はたまたアイディアが浮かんでこない...という施設様、必見です!

導入施設:DENIM HOSTEL float
施設種類:ホステル
公式サイト:https://www.denimhostelfloat.com/
CHILLNN施設ページ:https://www.chillnn.com/1715936943fac

1. 施設の魅力紹介をお願いします。

ポイントが2つあって、1つは自然を近くに感じられるところです。客室からは瀬戸内海が見えて、建物から歩いて30秒くらいで砂浜に入ることができます。反対側には王子が岳という山があるのですが、山道が建物のすぐ隣にあり、40分くらいで山頂までいくことができます。海と山、両方の自然を体感できるようなロケーションですね。

dhfloat_部屋

もう1つは、自分たちがずっとデニム業に関わってきていることから、施設の中でもデニムを感じていただけるようにしています。客室は襖の部分や畳の縁にデニム素材を使用していて、全体のトーンとしてもインディゴブルーと基調としています。この倉敷市児島という地域がデニムの産地であり、自分たちのデニムブランド、「EVERY DENIM」のショップも併設しているので、遠くからいらっしゃるお客様にもデニムのことを知っていただける入り口になっているかと思います。

2. 未来に泊まれる宿泊券とCHILLNNの導入経緯を教えてください。

もともとデニムのブランドをやっていて、そこから宿泊業も始めました。コロナの影響により、慣れないキャンセル通知がものすごい勢い入ってきたときは「もうどうしようかな...」と思いました(笑)。そんな「いますぐにいつでもきてください」と言えないような状況のなかで、未来のための宿泊券を販売するというのは効果的でした。クラウドファンディングをやっていたこともあるので導入のハードルはもともと低かったと思います。

また、OTAや他の予約プラットフォームもこの施設がオープンしてから初めて使用しましたが、自分の施設を思うように紹介できるものがありませんでした。その中でCHILLNNは写真をあてはめて記事を書いたり、カレンダー形式で販売期限を設定できたりというのが使う側としてわかりやすかったです。

3. 現在販売している、3つの宿泊券について教えてください。

3-1. 【倉敷みらい旅】瀬戸内の海辺で本を片手にまどろむ宿泊券

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47都道府県をキャンピングカーで旅したあと、その終着点としてこの宿泊施設をオープンしました。当初からキャンピングカーを図書室にしようという計画があり、改装も始めていました。そんな時にこんな状況になったので今まで進めてきていたことを、なにかオンラインでできないかと考え、まどろみ文庫というプロジェクトから「海辺の図書室」という企画がうまれました。

その派生として、2泊3日で体感してもらえるような宿泊プランを作成しました。そもそも、客室でゆっくりされるお客様が多いんです。それこそこっちが心配になるくらいに(笑)。立地に関しても、車がなければバスで来るようなところなので、ゆっくり過ごされるお客様に向けてこの本を読むプランを出しました。

3-2. 【倉敷みらい旅】自家農園ハーブ&スパイスでデトックス宿泊券

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2つ目は、もともと併設のカフェでスパイスカレーをだしていたことと、この春から土地を借りてハーブ農園を作ろうとしていたことが背景にあります。農園では20種類以上のハーブを育てていて、それらを使った料理をカフェでお客様に提供しようと考えており、せっかくだから宿泊体験と結びつけるのはどうかと思いました。自分が摘んだハーブは好きなようにブレンドしたり...。そういう僕たちらしいものを作りたかったんです。あとはこの状況なので、みんなが健康管理に慎重になってきていると思います。その点でもハーブはあっているのかなと思いました。

3-3. 【倉敷みらい旅】きっとデニムが好きになる宿泊券

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3つ目は名前の通り、デニムの産地である倉敷を体験してもらいたくて作成しました。僕らのブランドからデニムを買ってくださるのは、デニムに詳しい方よりも「いいジーンズが一本欲しいな」というような方が多いんです。また、もともと工場見学ツアーは考えていたのですが工場として受け入れが難しい状態となってしまいました。その代わりに、VRゴーグルで工場見学をしてその横から僕が言葉でガイドをする。実際に工場で作られた生地で、オリジナルのサコッシュを作る。せっかくの機会なので、少しでもデニムに詳しくなってほしいと思っています。

3. 宿泊券を作成する際に、考えていたことを教えてください。

滞在している時間を使って何をしてもらいたいかを考えています。先ほども言った通り、デニムのブランドから宿泊業も始めたのですが、宿泊業をやるというかは、デニムブランドの店舗を作るという意識でした。もし店舗が宿泊施設であれば、1泊もしくはそれ以上滞在してくださるので、単純に接客する時間が長くなる。ではその時間を使って何をしてもらいたいのかという考え方です。

僕たちの施設では、ゆっくりした時間のなかで自分の時間を持ってリラックスするということをしてもらいたいと考え、その想いを軸にこのような宿泊券を作成する発想に至りました。施設によってお客様の過ごし方は違うので、それに沿って自分達らしいものを作れたらいいですよね。

4. お客様からの反響はいかがでしたか?

自分たちが思っていたより早いペースで売れていきました。また、割引のみの宿泊券に比べて、「購入しました」とか「楽しみ」という声をSNSで表明してくださる方が多かったです。また、例えばまどろみ文庫の宿泊券だと、購入してくださった方のフォロワーに本好きの方が多くて、そこから広がっていくこともありました。

また、「街を散策する」というような誰でも買いそうなプランだと逆に誰に向けたものなのか、いまいちわかり辛いので「本が好きな人」「デニムに詳しくなりたい人」みたいに、少しニッチに向けた方が意外と広がりもあるとわかりました。

5. これからの宿泊券販売について、どのように考えていますか?

「瀬戸内の海鮮を食べるプラン」とかも考えていたのですが、「それは自分たちがやるべきことなのか?」と思ってやめました。それよりは倉敷で地元の繋がりができたので、連携してローカルな体験をしてもらえるようなプランを考えています。

dhfloat_ラウンジ景色

意識しているのは、単純な団体ツアーみたいなことではなく、基本的には1人で来てもらっても対応できるプランを作ろうと思っています。今はその準備期間を確保する意味で、未来に泊まれる宿泊券を販売しています。要はプランの構想段階でもう枚数限定の宿泊券を販売してしまい、反応をみながら体制を整えて、通常の宿泊プランとしても出していくというのが理想の流れですね。

また、CHILLNNでの予約販売についても、宿泊券と別物とは考えていません。CHILLNNは実際に日付を決めて宿泊を販売、宿泊券はそのβ版、というようにこれからも連動してやっていこうと思っています。

編集: 鎌上真帆(CHILLNN)

【CHILLNN note 編集部より】
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