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神々の賭博場

 「無法の神々」の宇宙ビリヤードにより太陽系がブラックホールの藻屑と消えてから1億年。
 人類最後の生き残りである私は、ラフラー宙域の中心に浮かぶ巨大遊興ステーション「巨神の休息場」に居た。
 全人類の仇である「無法の神々」の内の1柱がここに入り浸っていると聞いたからだ。
 今「怠惰のヒースー・ヤ」を逃せば、再び、微かなエーテルの残滓を辿りつつ、正気を蝕む暗黒の宇宙の中、数千年は奴を追い続けることになる。
 オーストラリア大陸がすっぽり入る位に広大な玄関ホールには、様々な種族、群体、半神、神等がひしめいていた。
私はジェットフライヤーを飛ばしながら、無数に浮かぶ受付カウンターの1つへと向かった。
「あんたがここに来るなんてなあ」
聞き覚えのある声がした。
「何年ぶりだ。いや、何千年ぶりかな?」
振り向くと「地球最後の神」ヘルメスがそこにいた。

【続く】

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人生に焼かれつつパルプを書き続ける