何度だって行きたい、ソウル。
ああもう、なんで今まで行かなかったんだろう。
そう後悔するくらいの、旅。
ソウル。成田から飛行機でたったの2時間。東京からいちばん近い、外国だろうか。
あまりの近さゆえ、いつでも行けると思ってこの数年間、あとまわしにしてきた場所。コスメやカフェがかわいくておしゃれで楽しいとは聞いてきたけれど、ほんとうにその通り、いや、聞いていた以上だった。
わざわざ調べて行かなくても、一歩外へ出て、街を歩けばそこかしこで出会う。
しかも、ただおしゃれなだけじゃない。どうせ見た目だけでしょ、なんて行く前はなめてかかってたんだけれど、ストロベリーミルクはいちごの実がごろごろ入っているし変な牛乳の臭みだって一切ないし、一方ショコラタルトは控えめな甘さがドストライク。
ふと通りかかった繁華街のスタバがガラガラだったんだけど、それも納得の、カフェレベルの高さだった。おしゃれなカフェを求めてパリに行くくらいならまずはソウルへ...と言いたくなってしまう、くらい。
オレンジジュースひとつとっても、ボトルがこんなにスタイリッシュ。
でもね、おしゃれなのはなにもカフェだけじゃない。フラワーショップひとつとっても、ディスプレイがハイセンス。
ミニフラワーブーケがたくさん飾ってある。ひとつ500円くらい。ひろびろとした店内で選びやすく、壁にかかっているから手に取りやすく、思わずひとつ買ってホストにプレゼント。
弾丸旅行だったし初ソウルだったからたくさん見れてはいないんだけれど、個人的にいちばんよかったのは、若者の街・ホンデから一駅行ったところにある、エリア。
ホンデは原宿みたいな雰囲気で、賑やかだけど人がごちゃごちゃしていた一方で、ここ(私は勝手に奥ホンデと呼んでいる)は人もそんなにおらず、でもハイセンスなお店がたくさんあって、歩いているだけでも楽しい。
昭和の日本...?みたいなノスタルジックエリアも。
居酒屋もソウルに来るとこんなにクール。
THANKS BOOKS。『本の未来を探す旅ソウル』にもトップで載っていたし、現地でも有名なのかな。
ちなみにこの本、ソウルのハイセンスな本屋がたくさん載っていて本好き・本屋好きにはたまりません。今回はここしか行けなかったので、次回は本携えて回るつもり。
なんだかんだでいちばん気になった、気分が良くなるお店。
もちろんごはんだって美味しい。辛いものは大変残念ながら苦手なので、参鶏湯。鶏がまるまる一羽入ってるくらい、ごまもたっぷりで滋養効果抜群。ミシュランガイドに載っているお店らしいけれど、待たずに入ることができた。
高校時代の友人に10年ぶりくらいに会って、伝統料理レストランに連れてってくれた。おかずの多さにびっくり。韓国の馬刺し、りんごとあえてあるのが個人的ヒット。
ソウルはすごく安全な街で、だからかな、今まで行ったどの国より全然異国情緒がなかった。
住宅街の通りを切り撮ってあとで見返したけれど、これほんとにソウルだよね?ってくらい。これの前に神楽坂の写真を撮っていたんだけれど、どこまで神楽坂の写真でどこからソウルなのか一瞬わからなかったくらい。
地下鉄でも寝ている人いたし、座ってスマホいじっているとふと集中しちゃって、降りる駅を見失うくらい...それくらい、気を張らずにすむ街だった。
また、ソウルは夜がめちゃくちゃ遅い。たぶんいちばんの観光地、ミョンドンは11時に閉まるから夜はホンデに行った方がいいよとホストにアドバイスされる。クラブ街を歩くと、11時すぎてからさあこれから、という雰囲気。
今回は行ってないけれど、夜から開いて朝の5時までやってるデパートとかあるらしい。
行った街が特にそうだったんだろうけれど、若い人が多くてなんだかすごくエネルギッシュな雰囲気だった。かわいい女の子もほんとにたくさんいて、それに触発されるように、ふだんは全然買わないコスメを買う。ファンデのカバー力はすごいし、リップの色のノリ具合が半端じゃない。
初日に買って、さっそく二日目に使ってみると、どことなく顔がコリアン女子っぽくなってテンションが上がる。
ショップの外観もそうだけれど、見た目にすごく気をつかう文化なのかなあと、街を歩いていてふと思う。整形も鼻をちょっと高くするとか、けっこうふつうにやっているって言っていたし。
日本は、外見よくても中身が伴っていないとダメ、むしろ外側がよくなくても中身がよければオッケー、っていう意識がなんとなくあると思う。“インスタ映え”も否定的な文脈で語られることが多いし。一方韓国では、そういった文化はなくて、むしろ外側が良くなくてどうする、みたいな意識があるのかもしれない。
こうやって、ちょっとしたことから、自分や自分のいる社会がもっている価値観や文化ってどうなんだろう、って振り返るきっかけになるから、旅はやめられないんだよね、きっと。
おまけ。Airbnbで泊まったお家にはネコがとにかくたくさんいて、ベッドの上を駆け回る彼ら相手にひたすらくつろぐ。
夫の誕生日にソウル来たんだ〜とホストにいうとプレゼントを買ってくれたので、そのお礼サプライズメッセージ。チェックアウト時にベッドのふとんの下に嬉々として仕込む夫。
おまけその2。韓国の妊婦さん用席。車内アナウンスでも、政府の出産支援計画に合わせて〜お腹の目立たない初期の妊婦さんにも席をお譲りください〜みたいなのが多言語で流れてるくらいだから、日本より気合いが入っている。
調べてみると、出生率は1.24で日本の1.46より低い(2015)。だからかなあ、でもあんまり妊婦さん座っている感じしなかったし、個人的には真っピンクでちょっと座りづらい印象だった。なんでけっこうな国で女性の色はピンクなんだろう...これがイケてないピンクのときはなおさら辛い。
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近いからまた今度、なんて言わずに、ぜひ今すぐ訪れてほしい、それがソウル。きっと変化のスピードが早くて、いつ行っても新しい顔に出会えると思うから。
それでは、また。
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