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アート・小説エッセイ

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小説、映画、アートにまつわるエッセイ。
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2020年2月の記事一覧

短編が心地良い

最近のメモ。

ルシアベルリンを寝る前にちびちび読んでいる。合わないなあと寝かしていたら、知らぬまにおもしろく、というかじわじわおもしろく読めるようになってきた。不思議。一ページだか2ページだかをちびちびお酒を舐めるようなスピードで読む。アル中の母親が明け方お酒を買いに行って帰ってきて洗濯機を回すシーンがとてつもなくすき。なぜかがんばろうと思える。

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乾いた文体、湿った文体

以前ドイツにいたときに、小説には乾いた文体と、湿っぽい文体があると書いたことがあるんだけど、今日ふとそのことを思い出して、ひとしきり考えていた。

乾いた文体で真っ先に浮かぶのがヘミングウェイ。ぱっさぱっさのぱっさぱっさで、嫌いじゃない。砂埃がもうもうとしてて日が照りつけるところで読む感じ。西部劇みたいな。

ポールオースター。ちょっとじめってしてる。霧につつまれた夜のロンドンとかニューヨークのイ

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