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教科担任制へ向けて〜課題の克服〜

前回の記事で、教科担任制を実施してみてのメリットを書いたのですが、課題についてもぜひ聞いてみたいというお声をいただきました。お読みいただき、ありがとうございます。

教科担任制を実施するにあたって、どのような課題があり、それを克服するためにどのような準備が必要なのかということについても私見を述べたいと思います。

やるならば、課題も改善する方向で検討していこう、というスタンスで書かせていただいています。



学年での調整

ここでいう調整は、時間割の調整といった事務的な面はもちろんですが、指導する上での方針の調整の意味合いが強いです。

小学校における教育は、多くの場合学級を基盤として成立していますので、学習面、生活面において、学級の責任者である担任が及ぼす影響はとても大きいと思います。その影響は、良くも悪くもです。

担任による影響が大きいことを鑑みた時に、それとは違う大人である他クラスの担任が入ってきた時に、担任と全く違うことを言うと、戸惑うことも多いのではないでしょうか。

教科担任制を基盤としている中学校以上では、各教科の特性はあるにしても、生徒指導は学年を基盤としてチームで行動していると聞きます。

年齢の低い小学校では、異なる大人の方針によって子どもたちが戸惑うことがないよう、より綿密な指導方針のすり合わせが必要なのではないでしょうか。

しかし、これについては、学年経営方針として年度はじめに学年主任が示しているものをみんなで指導していくスタンスが既にできていれば、大きな問題にはならないと思います。

この「足並みをそろえて」という言葉も、使い方が難しく、「個性を消す」と捉えてしまうという意味で捉えてしまうと、教科担任でやる意味がなくなりますので、気をつけないといけないと思います。

指導する教科の数が減ることによって時間が減るのと、学年でのすり合わせにかける時間を天秤にかけた時に、後者が優ってしまうと、どうしても教科担任制に後ろ向きになってしまうのかもしれません。

ただ、はじめにも書いたように、前向きに考えて、学年全員を育てるつもりで課題を克服することができれば、有効に作用するのではないでしょうか。


おわりに

今回は、「教科担任制へ向けて」をテーマに書きました。

お読みいただき、ありがとうございました。

ご参考になれば嬉しいです。


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