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オンラインでもSTAY LOCALのアソビづくり|普通の公務員の話を20人で聞いたら、おもしろいことになった。【ちか旅オンライン】

お出かけしづらい今こそ、お家の中で旅しませんか?

ぐんまの人に会いにいくバーチャルツアー「ちか旅」。

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群馬の美しい景色を歩いておさんぽしながら、自分とは違う仕事をしている「ふつうの人」の人生(ライフストーリー)を聞いて、焚き火を囲むように、ゆるりとトークセッションします。

「おでかけできない」「家や職場だけだと、息が詰まる」「本当の気持ちを話せる場所がない」「一方的に、YouTubeやNetflixを浴びつづけるのに疲れた」。そんな声に応えて続けています。

「気づいたら、つながっている・学べる遊び」としてお役に立てば幸いです。

「今回の学び」は、コロナ時代の学びや遊びについてのヒントに富んでいるので、ぜひご覧ください。週末は旅人になって、異なる仕事をしている人と語り合うって、「新しい生活様式」の一つですかね?

今回の集合写真!

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今回の語り手

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かけちゃん|地方公務員

〜あらすじ〜

小学生のとき、背の順でいくと、不動の一番前。でも、ジャイアンみたいな人にいろいろされて、、。車を見て、大人になったら自分がこんなに大きなものを運転してまわれるのか・・と不安だった。とにかく自信がなかった。大きくなったら見返してやりなさい、と先生に言われたことが忘れられない。
中学校の卓球部の部長として「俺はできるぞ」と自信がつくと、どんどん欲が出て、勉強もぐんぐんと!とにかく楽しくて無遅刻無欠席だった。この先どんな楽しいことが待っているのか、楽しみだった。1年生で高校総体の手に選ばれた。
大会の前、身体に電流が流れたような痛みが。。そこから先自分の足で立ち上がることができない。お風呂でも温度を感じない。脊髄梗塞です、二度と元のようには動きません。と診断された。その帰り道はとても暗かった。
卓球は自分が初めて「できるぞ!」と思ったことだったから、諦められなかった。何よりも、現実として受け入れることができなかった。母親から「困難は乗り越える為にあるんだよ」と言われた。そこから努力をして…
ハウスメーカーに勤めたんだけど、真っ黒な企業だった。3年以上その会社にいる人がほとんどいない、幸せな先が見えない。なんと…。
色々考えて公務員になった。チャレンジするとまさかの…
脊髄梗塞の影響で、運動的なことがでもうできないと思っていたけど、自転車だと100キロ先まで、自分の足で行ける。走っている時だけは、自分が病気だという事を忘れることができる。そして、今、父として…。
一部の「まさかの展開」と、この先は参加された方だけが知っています。

今回の学び

「ストーリーからの学び」というのは、新しい形の学びなのかもしれません。参加したみんなでふりかえって、「なんで今、ちか旅が必要なのだろうか。なぜ楽しいのだろうか」を言葉にしてみました。ウィズコロナ時代の学びや遊びってなんだろう。

あたらしい学び方

・ひとりの話を20人みんなで聞く、というのはすごい体験だった。
・人と人が分かり合う時に、私たちは話し手のスキルのせいにしがちだと気づいた。話し手がどのように話そうと、「聞き手」が想像する努力があるから、互いに通じあえる。それを練習できる取組というのが新しい。
・話してくれた人に質問してどんどん掘ってくんじゃなくて、それを元にいろんな人と話しながら、余白を想像量で埋めていくやり方なのが、実感を伴ってなるほどと思った。
・有名な人の話はよく聞くけど、身近な人、一般人の人生も物語があり主役になれる。旅が開いて、最後に閉じる。これは本当に旅かも。
・終わってからも、みんなで学んだことを、ドキュメントで一緒に書いて集める「収穫作業」をできるのが楽しい。参加型の学びだと思う。


土の人と風の人

・オンラインなんだけど、「群馬へようこそ」と言われました笑笑。群馬県と境界を区切ることで、風の人と土の人というキャラわけができるのが楽しい。
・地域の人のつながりができている感じがした。その際に、外から来る人がもたらす変化があるのが、楽しい。
・中から見るだけでなく、外から見ることもできたことが自分のベースになっているんだなぁと思う。


旅2.0

・オンラインだからこそ誰でも来れて、それこそ群馬と岡山でも繋がることができて、感動。
・話せば話すほど、話し手に聞きたいことがある。そのムラムラ感というのか、その満足まで届かないのが「ちか旅」の魅力だと思う。次は、話し手に会いに行って、直接聞いてみたいと思います!コロナおわったら、有給とって、かけちゃんの職場に遊びに、群馬に行きます笑。
有給取って「公務員の職場に行くのが旅行」とかわけわからんことになってる…。

公務員2.0

・公務員として、できないことをできないままにしているお役所仕事の多さを実感している。世の中の変化に追いついていないと思う。
・何かを変えたいと思って公務員になったはずなのに、行政だからと言い訳をしてしまう自分と対峙をしている語り手はかっこいいと思う。
・公務員は、機械的・画一的という印象があったけど、個人として動いている人もいるのだな。実際触れ合ってみると、心があって胸が熱くなった。それを聞くと、私も住民という立場から、何かしなきゃと思う。
・肩書きに守られたところから、何か言われても信じられない。公務員の方の、個人としての背景に触れるのは大事だと思った。一方で、公務の世界は、すぐにしたいことを形にできる場所じゃないんだということも分かった。
・縮小する社会において今後、いままで役所ができたことが、できなくなる可能性がある。みんなにお願いすることが増えたとき、普段からこういうを活動していると、ものすごいアドバンテージになると思う。
・お役所仕事を打破したい気持ちを知り、鼓舞された。いろいろなことがあるけれど、そういう思いがあるひとでつながって、乗り越えようと思った。

その時に、準備ができる私でいる/おもしろい働きができる地方

・コロナのせいで、準備していた仕事に対して、自分から打つ手がなくなった。「もっと私に手札があれば」という後悔を、今している。
・このように変化が激しい社会で、これまで通りのことが通用しなくなることはあるはずで、こうして生きた学びを分かち合える場は大切。
・コロナでストップしているこの時間は、人生を見直す時間。外には出られなくても色々な人に触れられる機会があり、人生のインプットになる。
・「やってみれる私でいる」「スキルや手札がある私でいる」「それを発揮できる私でいる」というのを、改めて自分に問い直しています。
・サラリーマンをやっていて、今は副業はしづらい。すぐに転職や起業も難しくて、おもしろく働くには選択肢が少なすぎる社会。このような質感で繋がれれば、チャレンジを分かち合える場所になると思う。

帰ってきたくなる場所

・子供たちが、「群馬に住みたい」と思えるような群馬を残したい。一度外に出るとしても、最終的には帰ってきてほしい。子供達がそういう選択をするのは20年後くらいだけど、その時に、この子達が帰ってきてもいいなという希望を描けるような群馬にしたい。
・地元なんてどうでもいいと思うことは、過去に自分も体験した。生まれ故郷をあとにしたことがあったけれど、やっぱり群馬はいい。
・私の気持ちが動いたところは、最後の子どもが大きくなったときにここに居たいと思ってほしいというところ。

環境を変える力=あたらしいつながり

・すでに素敵なものがある場所を選ぶのもいいけれど、欲しい環境を自分で作るチャレンジをすることが大切だと思った。
・これまで縦割りでものをつくってきた社会の中で、横とななめに関係を紡ぐ人の存在は今後、重要になる。旅体験みたいなこと。越境体験というのか。普段の当たり前とは違う何かと触れて、初めて自分らしさや、自分が社会に提供できる価値に気づくということが大切。
・(かけちゃんの幼なじみの方から)彼のストーリーからは彼のすごさを新たに感じることができた。今後、新たな関係性でつきあえる喜びがある。


日常の過ごし方が変わる旅

・人それぞれ、どんなふうに成長してきたのかとか違う。明日から色んな人と出会っていくなかで、どんな人生を歩んできたのか聞いてみようと思った。
・人って一人ひとり違う人生を歩んでいるから、誰でも主役になれるということを感じられた。メディアに出る人とか、本になる人は一部だけど、こうして自分の体験と重ねて聞きあれば、みんなが主役になれる。想像力がすごいつくなあ。


語り手の体験

・自分の事を省みる良い時間だった。ここまで内面をさらけ出すことってないので、良い経験になった
・真剣に生きる人の人生を知ることで、自分という人間の厚みが増し、一つの経験値にもなるのではないかと思った
・この1週間、振り返るいい機会だった。みなさんからの反応を聞いて、「我ながらいい人生だったのかも」と思えた。この「ちか旅」が何年か経って、「あの時コロナがあったからこそ、今がある。」と思えるような機会になったら。


安全につながれる場所

・みんな初対面なのに不思議な安心感がある。
・初対面の人とのコミュニケーションはうわべだけで終わりがち、しかもネットなのに、深い話ができた。
・SNSの普及で、みんなが繋がっているような気がしていたけど、今日このレベルで話ができると、今までの繋がりが表面的なものだったのだということに気付く。もっと他の人の話も聞いてみたい。
・知り合いとやったらより深い関係を築けるような気もするし、そうなったら仕事がスムーズになると思う。でも、初対面だからこそ、気兼ねなく話せることもある。
・この「ちか旅」のファシリのお二人の力量を感じた。参加者としてとても心地よく、皆に対して心配りが自然な感じで、無理がないように見えた。参加者として大切にされている感覚があった。
→ありがとうございます^^次回も頑張ります!(ねいそり)


次回のちか旅は?

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六本木ユウジ|フランスパリ市、群馬県前橋市+北毛地域
フランス帰りの田舎者2001年9月11日に渡仏し、パリピになる。今は、地元の片品村でのはたらき、観光協会、プロジェクトディレクター、市民大学用務員。

今回は、ローカルの中で、いわゆる「地域コーディネーター」的なはたらきをされている、地元の先輩・ロッポン氏の物語を聞きます。異なる人と人の間に立つ素養というのは、ますます問われてくる時代のように思います。多様な利害関係に立つ人からこそ見えてくる景色と、他では言いづらいここだけのお話を楽しみにしています。

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編集後記

「週末は、旅人になる」。たとえば、「自分とは違う仕事をしているふつうの人と出会って、つながる」っていうのを、新しい日常にしたらおもしろいかなあと思って、やってみています。

わかりやすく・おもしろいものが飽和する中で、「わけわからぬもの・ふつうのものを、一緒におもしろがる」というのが、コロナ時代のアソビ≒バーベキュー型のマナビって言うんですかね。「レストランはbeautiful だけど、BBQはplayfulじゃい」という。

答えのないものをみんなで手探りするプロセスが、楽しくて。もはや、「イベントのために準備する」んじゃなくて、「準備するためにイベントする」っていうか。もうアベコベですね。 (反町)

今回も最後までお読みくださって、ありがとうございました。

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