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#018 放射線治療1日目:特に不調は感じない

2019年3月25日

いよいよ迎えた放射線治療1日目。放射線治療は全35回で、基本的には毎日継続して照射を受けなければいけないため、月曜日から金曜日まで平日は毎日通院しなければいけない。

人身事故か何かで中央線が遅れていて、朝の車内はすし詰め状態。この通勤ラッシュに巻き込まれるのがイヤで昼の時間帯に希望を出したのだけど、今週は希望が通らず朝イチになってしまった。明日と明後日も身動きの取れない満員電車で押し合いへし合いしながら病院まで通わなければいけないのかと思うとウンザリする。しかし今の俺にとってこんなのは序の口に過ぎない。これから35日間、病院に着いたらもっと身動きの取れないところで、もっとウンザリする思いをしなければならないのだ。

検温と着替えを済ませて放射線室へ。いつも通りにマスクを被ってベッドに固定される。前回までのリハーサルを経て、今日からがいよいよ本番だ。
初回なので15分程度で終わりますよ、との技師先生からのお言葉。15分?ちょっと待て、5分って言ってなかったっけ?なんで3倍も増えるんだよ、身動きの取れない俺は抗議する術すら持たないまま容赦無くベッドは動き出し、放射線の機械の中にスライドしていく。

相変わらず目も開けられないので詳細は何もわからない。瞼越しに暗くなったり明るくなったりするので、何やら機械の中を通過しているらしいという程度だ。ベッドの動きが止まり、しばらく経過したのちに何やらマニピュレーター的な何かが動いているような機械音が両脇から聞こえてくる。もう放射線は照射されているのだろうか。皮膚感覚では何も感じない。

そしてまたしばらく無音。無音といっても今回は室内にBGMが流れている。環境音楽のようなものだが、これがあるだけでも心なしか時間の流れが掴めるような気がして安心する。今回は鼻の頭も痒くならない、よかった。でもしばらく経って右目の奥がじんじんとしてくるのを感じる。これは放射線の影響なのか?それとも瞼をマスクに押し当てられてる圧痛なだけ?

どれだけ時間が経ったのかわからないが、突然アラームかブザーのようなビープ音が響き渡る。これにて終了の合図か?だったら早く外してくれと思うも、特に終わりを迎える気配も無く、ビープ音も止まる気配がない。なんの音だよ、ひょっとして故障とか、何かマズいトラブルでも?放射線が許容範囲を超えて出力オーバーとか?まさか、勘弁してくれ、気になるじゃねーか、早く止めてくれよ。そんな思いも虚しく、ビープ音が響き渡る中でなす術も無くひたすら俺は横たわり続ける。

ようやくビープ音が止まり、またしばらく無音が続く。もう15分なんてとっくに過ぎてない?だんだん弱気になりかけてきたとき、ようやくベッドが動き出した。また瞼越しに暗くなって、明るくなって、そしてようやく人の気配がしてマスクが取り払われる。

起き上がってみるも、特に身体に不調は感じない。喉元に触れてみる。ガンは相変わらずそこにあるが、何か変わったのだろうか。まあ1回目で劇的な変化があるわけはないよな。そして着替えて担当医の検診を受けて、今日はこれにて終了。時計を見ると10時を回ったばかりだ。正味1時間程度か。これだったら仕事の合間を抜けて通うこともできそうだ。仕事を続けていけるコンディションをキープできれば、の話だが。

現在照射終了してから3時間が経過。特に体調に変化はなし。まあ初日だし、何もないかとは思うけど、何か変化や気がつくことがあったら書き記していく予定。

先は長い、焦らずのんびりいこう。

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美味しい食べ物とか、子供達へのおみやげとか、少しでもハッピーな気持ちで治療を受ける足しにできれば嬉しいです。

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2児の父。産前産後の女性の身体を整えたり、整え方を教えたりするのがおしごと。2019年2月に中咽頭がんの告知を受ける。自分を見つめ直しながら癌を乗り越え、克服していく過程を綴っていけたらいいなと思います。

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