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子ども支援×アート~渋谷区編~

渋谷って、スクランブル交差点とか、センター街とか。マルキューとか?若者がたくさんいて、ごみごみしてて、クラブとかあって、なんかちょっと怖い?というイメージがあるかもですが。

個人的には、とても住みやすい街だと思っています。

何がよいかというと、特に子ども支援が良いんです。

子育て支援センターがたくさんある(複数の通える箇所がある)し、イベントなどもたくさんある。

中でもよいのが、子どもが参加しやすい、アートでおしゃれな取り組み・場所が、区で用意されていることです。これってなかなか、ないことなんじゃないかなと思います。

私は子どものとき、自分が住んでいた区の、アートな何かに参加した記憶はほとんどありません。ヤマハ音楽教室とか、学校の吹奏楽といった記憶はあるけれど。

渋谷区の様々な取り組みは、子どもにとってとても良い選択肢になると思いますし、区外の方が利用できるものもありますので、ここでいくつか紹介したいと思います。

1.かぞくのアトリエ

1つは、その名も「かぞくのアトリエ」。ここは、子育て、くらし、アート、自然など、さまざまなテーマでつながることのできる、コミュニティサロンです。

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渋谷区の施設ですが、区外の方も利用可能なようです。

アート関連のイベントも定期的に開催されていて、親子で参加できるアートスクールなどもあります。費用も材料費と保険代のみだったりもして、多くの人が利用しやすい仕組みになっています。

私も、「乳幼児からの舞台芸術」という0歳からのパフォーミングアーツを観に行きました。みんな家族で参加していて、小さい子が音楽やバレエに初めて近い距離で触れることができるのは、とても良い機会だなぁと素直に思いました。家族で、小さいときから気軽に参加できる仕組みは、とてもよいですよね。

講座などで使えるアトリエや、自由に使えるサロンやプレイルームもあります。週末には、親子同士で会話したり、子どもがはしゃいでいたり、コミュニティがゆるやかにつながっている様子を見ることができます。

いうなれば、アートを一つの軸とした、コミュニティづくりの事業なのだと思います。

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2.代官山ティーンズ・クリエイティブ

もう一つは、代官山ティーンズ・クリエイティブ(DTC)

「渋谷区在住または在学の小学生から18歳以下で高校生までの人、及びその保護者」が主な対象で、当日の状況により渋谷区在住・在学でない人等も利用できるそうです。主には中高生向けの場所ですね。

コンセプトは、「各分野で活躍するクリエイターの技術と、人間としての魅力に触れ、多様な価値観を持つこと。世代を超えて交流し、夢を描き、ふれあう場所」。

ということで、音楽やダンスの練習に使えるレンタルスタジオ、アートスクール、ミート・ザ・クリエイターズといった様々な作家と共に創作活動を行う場などがあります。

参加費もないものが多く、参加は抽選だったりもするのですが、こうした機会が誰にでも開かれていることは、本当にすばらしいことで、うらやましいなぁとも思います。

女子高生ラッパーとして有名になった、ちゃんみなさんも、通っていたようです。こういう場所があると、全員ではないにしても、ある才能が発掘されるというような、副次的な効果もあるのだと思います。

こちらは、アートを軸とした、子どもたちの居場所づくり、可能性づくりの事業だと言えるでしょう。

3.その他のイベント

そのコンセプトが衝撃的で、どうしても行きたかったけれど、子どもが対象年齢外で泣く泣くあきらめたのが、ドラァグクイーンによる絵本の読み聞かせ。ドラァグクイーン・ストーリー・アワーと呼ばれる、アメリカのLGBTコミュニティーから始まった文化・教育プログラムです。

すごくないですか、これ。渋谷区の図書館や、渋谷区の保育園で、3歳~8歳程度の子どもを対象に、ドラァグクイーンが、絵本の読み聞かせをするんです。(区外の施設でも、やっています。)

キラキラで、たぶん、我が子もとても好きだと思います。

渋谷区は、全国に先駆けていち早く同性婚のパートナー証明を発行した自治体ですが、こういう機会が子どもにとって、ごく自然にあることが、まさに文化・教育へとつながっていくのだろうと思います。

アートを軸とした、普及啓発、文化づくりの事業の一つとも、考えられます。

3つの、子どものためのアートな取り組み~渋谷区編~を紹介してきました。

子どもがこういったアートな取り組みの中で育っていけば、コミュニティを信じ、自分の可能性を信じ、多様性と独自性を理解して、成長していけるんじゃないか、と本気で思います。

渋谷区は全国屈指に財政が強い自治体と思いますが、いろいろな自治体でこういった取り組みがより進められるように、仕組み、方法を引き続き考えていこうと思います。

(挿入写真:© かぞくのアトリエ)










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