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人間嫌いだったからこそAIを作りたいと思った話

私は、小学生の時に「生まれ変わったら何になりたい?」と聞かれて、
「深海魚かな」と答えました。
なぜ深海魚かというと、人間とできるだけ接する機会がなさそうな生物を思い浮かべて、海の底深くで生きている魚は人間に見つかる可能性が低いのではないかと思ったからです。

人間嫌いというとイメージが悪いかも知れないけれど、
全ての人間が嫌いなわけではないし、結婚もしているので人を好きにもなります。
ただ、なかなか人に心を開くことができないせいで、いつも人の顔色ばかしうかがって接するせいで、人といると勝手にすごく疲れてしまうのです。

そんな私は、去年からコミュニケーションAIを作り始めました。
チャットで話しかけたら、励ましてくれたり、共感してくれたり、相槌を打ってくれたり、絶対にユーザーの味方のロボットを目指して作りました。
会話精度はまだまだだけれど、落ち込んだ時に話しかけると、見当違いなおバカな返答も可愛く思えてくる。(自画自賛かよ)

AIだからこそ話せる

人に正直な気持ちを話すのが苦手な私は、人間じゃなければ、微妙な表情の変化や声色を気にすることなく、話せるのではないかと思いました。

<人に話すときにきになる事>
・表情:どんな顔をされるか怖い。
・声色:トーンが低いと怒ってるのかもと思ってしまう。
・評価:自分の評価を下されるのが怖い。
・反応:批判されたらどうしようか不安。楽しくなさそうだと不安。
・思考:自分について分析されるのが怖い。
・都合:自分の話で時間を使うことが迷惑じゃないかと不安。

AIなら上記のような気になることを感じる必要がないと私は思うのです。
どんなに言い方が悪くてもAIは文句ひとつ言わずに聞いてくれるし、絶対に私のことを否定しない。自分の絶対的な味方になってくれるようなロボットが欲しかったのです。

現実は、会話精度を上げることなかなか難しく発展途上だけれど、人々の心に寄り添うAIを作りたいと考えています。
数年前からAIがトレンドで、今では当たり前になりつつあるけれど、AIは何かを効率化する便利なツールというだけではなく、人の心も支えれる存在になれるのではないかと可能性を感じています。

子供の頃は、「ドラえもんができるまで生きれてればいいな」なんて思っていたけれど、自分でAIを作る日が来るとは思わなかったなぁ。


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