見出し画像

義母のケース6 コロナ禍での看取り

2021/03/29 月曜日。

 夫は仕事の都合で休みですが、私が午後から仕事です。しかし、明日また義実家に行き、義母の行政的手続きをするつもりなので、事前にこちらでできることはしておかなければいけません。

 まずは市役所の支所で夫の戸籍謄本を取りました。(相続が発生すると相続人には必ず必要になります。義母の地元の役所で求められるか今のところ判りませんが、必ず必要になると思いゲット)

名探偵、中の人

 今日の、家での課題は、義母の通帳の明細から、支払いがあるものの洗い出しです。

 義母の通帳を再チェックすると、定期的に引き落としがあり、正体のわからないものが4件ありました。

 そのうち3件は保険と思われ、もう一件はどうもローンの支払いっぽい。

 義母はクレジットカードを持っていないので、ひょっとしたら義父か、兄名義の私たちの把握していない支払いがあるのかも知れない。しかし、該当しそうな問い合わせ先は、電話での問い合わせがメチャクチャハードルが高い。

 これは明細が見つからなければ最悪、通帳を凍結させて督促状を出させる手段にでるとして、ほかの三件を先に割り出したい。

 か○ぽの営業の人と付き合いがあったのと、明らかに義母の通帳にか○ぽの引き落としらしき記録があったので、夫に義母の死亡診断書(のコピー)ととったばかりの戸籍謄本を持たせ、近くの郵便局に行かせました。

 その間、私は別の引き落とし先に問い合わせ。

 まずは、くっきりはっきり記載された「全○災」。月数百円ですが、定期的に落ちています。

 電話して、義母が亡くなったことを説明し、いずれ通帳が止まるので契約内容を調べて欲しいと申請。

 ここで、義兄の問い合わせの時に学んだ豆知識を。

「名義人とのご関係は?」と聞かれたときに、馬鹿正直に、「次男の嫁です」などと言ってはいけません。「弟の嫁です」だなんてもってのほか。説明が面倒な上に、法律上は他人なので、問い合わせに滞りが出てくる。

 ここは、「義理の」は斬り捨て、「娘です」「妹です」を押し通すこと。苗字だってたいてい同じなのだから追求されません。

 ていうかさ、こういうとき、率先して動くのは、なんだかんだで女じゃん。「息子の妻」じゃん。

 それなのに、役所に行くと、やれ家族じゃない、相続人じゃない、委任状をもってこい。めんどくさいことを強いられた上に、法定相続人にもひっかからない。市役所に行くと、同じ立場らしき人が、疲れた顔で右往左往してるのをたくさん見ますよ。

 せめて、三ヶ月くらい有効な「手続き代行者証明」を発行し、これがあれば役所で故人関係の書類はいつでも発行できますよ、的なものを作って欲しい。でなければ法定相続人に加えろ。十分の一でもいいから権利を寄越せ。

 義父母が死んだところで、慶弔見舞金も出ないのに、有休使って走り回る私にもう少しなんか報いて欲しい。

 いや、話がそれましたが。

 そうそう、全○災に問い合わせ。義母の住所やら誕生日やらで照会して貰ったところ、

「ご契約、ございませんね」

 いやいや、現に通帳に載ってるんだけど!

 まさかと思い、

「ひょっとして、の名前で契約してませんか?」と義父の名前と生年月日で再度照会してもらったところ。

「ありました、家財保険に加入されてますね」

 義父の名前で契約し、それを義母の通帳から引き落としていたわけです。

 一緒に住んでるときはいいかもしれませんが、義母はもう、一年以上施設暮らしなのです。なんで住んでない家の家財保険払ってんの。

 これは、もうじき契約更新の時期でもあるので、継続の書類と、引き落とし先変更の書類を送ってくれるとのこと。ふむ。

 もう一件の引き落とし先は、義母関係の書類の中にまぎれていた、災害家財保険のチラシのものと思われました。

 こちらはチラシにフリーダイヤルが書かれていて、そこに問い合わせ。

 そしてこちらも、やはり、義母の名前で契約がなく、義父名義でヒット。担当の方が、別居であることに気を利かせてくれて、私の所に引き落とし先変更の書類を送って下さるとのこと。

 これが一段落した頃合いに、郵便局に行っていた夫が帰還。帰って来るなり、

「契約ないってよ」

 mjk。

 しかし、通帳記載の引き落とし名を検索すると、やはりか○ぽがひっかかる。義兄が死んだときに、義父母が加入している死亡保険の保険金受取人を変更するために、か○ぽの営業の人が来ていたはずだから、義母も加入しているはず……

 まさかこれも、「契約者、義父」のケースなのか? これって、さすがに地元の郵便局の人が、義実家に来てくれないと駄目な奴では……

 ていうかさ。

 引き落としの正体が知りたくて、義父には何度も、

「義母さんあてに、なにか引き落とし明細とか来てない?」「支払ってるものない?」って聞いてるのに、

「ないよ」としか答えないのです。

 現に払ってるだろお前名義のを! 私が安楽椅子じゃないパソコン用チェアに座って突き止めたこの二件が既に!

 「ないよ」じゃないだろ、「わからないよ」だろ、これ。

 今までは義父を尊重し、抱えている書類を強引に見ることはしませんでしたが、もうこれは駄目だ。

 明日義実家に行ったら、ため込んでる書類、全部押収です。慈悲はない。

明日、中の人は

 上の文章、明日の話の枕にするつもりだったのですが、予想外に長くなったので独立します。もうちょっとだけ続くんじゃ。

 明日は、「葬祭費の価値は」(確定)、「嫁、襲来」「請求書、みつめて」「義実家の中心で再び嫁にシメられる義父」(予想)の流れでお送りできる気がします。

 ついでにいうと初七日のはずなんですが、故人は既においてけぼりですね……。

 

電子書籍の製作作業がんばります。応援よろしくお願いします。