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仕事と子育ての着地点

今年度の森のようちえんの活動が、無事に終わった。特に大きなケガもなく、天気の良い日も悪い日も、暑い日も寒い日も、もやもやを抱える日も健やかなる日も、子どもたちの成長を見守ることができたことは、とても感慨深い。

保護者の方が仕事に復帰されるタイミングで、保育園や幼稚園に入る子も何人かいて、4月からのメンバーに少し変化があると思うけど、それもまた楽しみだ。

子どもの数が減っていくにつれて、いろんな子育て政策が打ち出されている。出産や子育てに関する応援金とか、医療費の補助とか。そういったサポートももちろんありがたいが、個人的に一番必要なのは、一緒に子育ての大変さや楽しさをシェアできる仲間・コミュニティじゃないかと思うことが多い。でも、田舎に暮らしていると、同じくらいの年の子どもを持つ保護者に会う機会はとても限られている。

また、市内の児童館の職員の方に聞くと、「昔より1~3歳の子どもを見ることが減ったし、兄弟姉妹(3歳と1歳の兄妹とか)を連れて利用する人も減りました。早くお仕事に復帰される方が増えているみたいですね。」ということだった。例えば第2子を出産後、1年以内に復帰しないと、すでに保育園に入園している姉や兄が退園しなければいけないというルールが、復帰を早くしている状況もあるようだ。

働くことや、いつ仕事に復帰するかということは自由だ。一方で、仕事に復帰すると、以前のように子どもと過ごす時間をとることができないから、復帰するか仕事をやめるか悩んでいるという話を聞くことがしばしばある。働き方改革やDXが叫ばれているが、実際の働き方はなかなか変わっていないのが現状だ。もちろん職種や会社の規模によって状況は異なると思うけど、少なくとも、私の周りでは働き方改革による革命は起きていない。(これから起きてほしい・・・!)

時には、「ノヤマカンパニーでは、雇用はしてないんですか?」と聞かれることもあるけど、まだまだ自分たちの経営だけで試行錯誤している状態なので、人を雇える状況じゃない。雇用している先輩、友人たちは、本当にすごい・・・!

子どもとの時間も大切にしつつ、自分がやりたい仕事をできる環境があれば、その選択肢に手を伸ばしたいと思う人たちの気持ちを日々感じる中で、共同保育という森のようちえんを運営しながら、自分にできることは何だろうということをここ数年考えているけれど、私は保護者の方の話を聞くことしかできていない。

答えは簡単には見つからないけど、森のようちえんを運営しながら、これからも考え続けていきたいなあと思う今日この頃です。

\読んでくれてありがとうございます!/ 頂いたサポートは地域の中で使い、ご縁をぐるぐる回していきたいと思います。