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あったらいいものを、搔き分けて

ごはんを食べて眠る。人の暮らしの根っこは、実はシンプルだ。

少し前に出産し、新生児のお世話に奔走中なのだけれど、授乳⇒おむつ替え⇒睡眠の繰り返しは、そんな真実に気づかせてくれる。

一方で、入院中には、フォトブックやミルク、新生児や母体をケアするためのグッズなどに関するたくさんのチラシをもらった。

中にはミルクなどの必需品もあるけれど、大半は生活における、あったらいいものたちだ。今の私たちの暮らしは、あったらいいものに囲まれすぎていて、本当に必要なものにたどり着きにくかったり、気づきにくかったりするように思う。

SNSを見ていても、あったらいいものがどんどん目に入ってくるし、ちょっと気になるものを検索しようものなら、広告はかなりしつこく追いかけてくる。

あっ、かわいい!と思ってネットサーフィンをしてしまったりすると、本当にあっという間に時間を消費してしまうんだよなあ。

そんな日々をリセットできるのは、たまに出かける旅行やキャンプ。意外に少ないもので充実した時間を過ごせることを再確認して、日常生活を見直している。

暮らしの豊かさと選択肢の多さは比例するのかもしれないけれど、選択肢の中に自分に必要なものがあるかは分からない。

あったらいいものは、本当に必要なものを埋没させ、やりたかったこととか自分の生き方もぼやけさせていくのかもしれないなあ。

赤ちゃんのように、シンプルに生きたいものである。本当に必要なモノやコトに囲まれて。

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