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豊臣秀吉が吉野の花見 (1594年4月17日 [文禄3年2月27日])

豊臣秀吉が吉野の花見 (1594年4月17日 [文禄3年2月27日])

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吉野山の桜は高度によって下千本 (しもせんぼん)、中千本 (なかせんぼん)、上千本 (かみせんぼん) ・奥千本と分けられ、下から順に満開の時期を迎えます。

一昨年は上千本、奥千本の時期に麓の近鉄吉野駅から奥千本の西行庵まで往復で歩きました (※1)。

上千本の辺りも眺めの良いところはスマホや、たまに一眼レフを持った観光客が結構多く、半数は中国語、韓国語を話す若者でしたか。
水分神社の辺りは欧米人も見えたのが金峯神社まで登ると、
日も暮れかけているのでテントを張ったり、話しながらぞろぞろ歩いたりの若い日本人?男女が多く、研修でもやってるのか? でも、長いマフラーを巻くなどしてちょっとおしゃれな感じだし、何なのだろうと思いました。

黄金伝説もあるという金峯神社から先は、人も少なく普通の山道らしくなり、
西行の隠遁地、西行庵の近くは、ほぼ断崖絶壁沿いの一人分ほどの細い道を手摺りに摑まりながら歩いたのですが、途中、木が斜めに突き出ているところなど手摺りが無い箇所もありました。注意しないと危ない道です。 
メディアや地元の案内でも恐いところとは殆ど聞いてませんでしたが。

着いた頃には、もう薄暗く私一人しかおらず、満開の桜の貸し切り状態。
奥千本と言われるほどの数だろうかとは感じましたが、
西行が使い短歌も詠んだ湧き水も近くにあり、興味深い空間でした。

帰路、若い男女カップル二組とすれ違い、大丈夫かと心配になり、
翌日ネットニュースで「吉野」と検索し、事故は載ってなかったので安心しました。

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昨年は下千本、中千本の時期に行き、
蔵王堂を意外なほど遠くに眺める桜の絶景を世尊寺跡の「花矢倉」展望所から手持ちカメラで、人々の隙間から撮影。
日の暮れかける時にも関わらず、むしろその時を待って多くの大学生風の人々が三脚を立てて話しつつ待っていることに感心しました。

夜桜を喜んで撮っているうちに、吉野駅に戻った時は終電ギリギリでした。

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「蛙飛び」行事の時にも行き、撮った写真を改めて見ると、蔵王堂前に居並ぶ真面目なお坊さんたちの前を、大きな頭のカエル (の着ぐるみ) が上り下りするコントラストが相当面白く、トップ画に載せたいくらいなのですが、一眼レフは今のところ機械的に載せられません…

🐸

🔍 吉野町公式ページ「吉野山と桜」

🔍 金峯山寺公式ページ 「金剛蔵王権現」


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※1
たしか、この時に金峯山寺の本堂 (蔵王堂 国宝 世界遺産) のかつては殆ど公開されなかった本尊、三体の巨大な蔵王権現像も特別公開され拝観しましたが、
本尊の正面で近距離の「内陣」に参拝客がいたのは礼拝 (懺悔) の行為であって順番待ちの長い行列に並ぶ時間は私に無く、
それに沿って本堂内部で進行方向通りにただ歩いても出口に進むだけで本尊の前に出られず、引き返すこともできないとは分からず、
じっくり拝観できぬまま堂の外へと出ることとなってしまいました。 

近くの桜本坊の白鳳時代の金銅如来坐像は、間近に拝観できました。
像高十数センチといいますが、それは垂れた裳裾の部分を含まないのでしょう、意外に大きく見え、鍍金と、タガネの模様が入ったリアルな衣紋が印象に残ります。
博物館などで見たことが無く、法螺貝を手に椅子に坐っておられたお坊さんに伺うと、何回か出展したことはあるが、あまり外へは出していないとのこと。

中千本を登る辺りで未だ寒さが残っていたせいか、思わずお地蔵さんのお堂の前でくしゃみをしてしまい、
帰り道、そのお地蔵さんのところで急に大雨に遭いました。
まるで私ごと汚れを洗い流すかのごとく…

秀吉が吉野に来た時は三日間も雨だったそうですが。

蔵王堂の近くまで来たところで、ちょうど雨は止み、
既に日も暮れて扉が閉じライトアップされた蔵王堂をほとんど私一人見上げながら、
昼は叶わなかった本尊への「語りかけ」が (大きな声には出しませんでしたが)  できました。

(20日更新)






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第1回FLIX賞受賞 (映画論文。ルイス・ブニュエル監督の映画等に関して。1992年) の縁で、映画と芸術について、倫理分析や様式史的観点、レトリック・ギャグを交えつつ、体系化を目論んでいます。 「映画」の「どこに誰が出ているか」が、すぐわかる記事を心がけます。

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