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10年ぶりドライバー

 今回の育児休暇での収穫のひとつは、クルマの運転を再開したことです。

 20代のころはタウン誌の仕事をしていたので、社用車を毎日運転。

 まあ、国道走行に付き添ってくれた上司に「超こわかった」と言わしめた実績がありますが、なんとか3年間無事故でした。

 しかし、結婚してからは、ドライバーはもっぱら夫さんの役目。

 年に何回か、「運転しなきゃ!」と思い立ち、ハンドルを握ることはありました。が、自分ひとりで、ましてや子どもを乗せた運転は怖い。

 気付けば10年以上、運転から遠ざかっていたのでした。

☆きっかけはムスコくんのサッカースクール

 コロナ禍につき、2週間しかない短い夏休み。

 帰省も旅行はおろか、夏祭りやプールすらない中、ムスコくんのために唯一セッティングできたのは、地元サッカーチームのサマースクールでした。

 問題は、その日程でして。

 午前10時〜11時30分、午後2時30分〜4時。

 コロナ感染予防の観点から、自宅で昼飯を食べるべし、とのこと。

 つまり、朝送って、昼前にお迎え。

 昼食後、また送って、夕方にお迎え。

 ちなみに練習コートは、自転車でもバスでも行きにくい、妙な河川敷にあります。

 送迎が1日4回!? これが5日間!

 よくよく考えると合計3時間しかないですけど? 朝9時〜正午じゃダメなわけ?

 なんじゃそりゃ〜と思いつつ、しかし今さらキャンセルするわけにもいかず・・・最終手段。ハハ、クルマを運転するってよ。

☆送迎×4回というスパルタ訓練

 後部座席のムスコくんにがっちりシートベルトを締めさせ、「一言もしゃべらないで!」と厳命を下して、いざ運転。

 いつもはワイワイうるさいムスコくんですが、ハハの殺気に恐れをなしたと見えて、ぐっと黙っていてくれました。

 運転コースは事前にじっくり吟味し、できるだけカンタンに、信号の通り運行する道を行きました。

 行きも帰りも、同じ道。スピードは出しません。交差点ではムリをしません。駐車はゆっくりです。後続のドライバーさん、ごめんなさい。

 なんとか練習場へたどり着き、車庫入れ。ムスコくんを見送ったら、ドキドキしながらハンドルを握り直し、帰宅。また車庫入れ。

 1時間後には、再びお迎えのためにエンジンを掛けて発進。

 午後も同じく送って行って、迎えて帰って。

 なんだか1日中、運転&車庫入れして感じがするぞ。

 そんな5日間の、アツいサマースクール。

 ムスコくんのサッカーが上達したかは不明だけど、ハハの運転は確実に上達したのでした。

☆ご近所を制覇〜ちょっと楽しくなってきた

 よっしゃ。こうなったら、いろいろ行ってみよう。

 ムスコくんの学童、ビミョウな距離の大型ショッピングモール、実家、小児科医院。

 近場ばかりですが、「ココにクルマで行けると便利」なポイントを、ひとつずつ制覇してみました。

 さらに、ムスメさんを後部座席に乗せてみたり、雨の日や夕暮れ時に運転してみたり、ささやかな冒険を試み、「おお、できるじゃん」と自分をホメる日々。

 1ヶ月が経った今では、ちょっとぐらいムスコくんがしゃべっても大丈夫になりました。

☆アラフォーからの運転ライフ

 10年ぶりの運転再開のポイントは・・・やむにやまれぬ状況で数日間集中的に運転すること。
 結局は、気合いと実地訓練でしょうか。

ムスメを授かったときから、「やっぱり運転しなきゃだよね」という考えは、常にアタマの片隅にありました。

 今までは、ムスコと移動するときはママチャリでレッツゴーでしたが、いくら電動自転車とはいえ、アラフォーのワタシが10歳のムスコとベビーを乗せて走行するのは、ちょっと無理。

 雨が降ると一気に予定が狂うのも、なかなかユウウツでした。

 さらに、近くに住む両親だって、これから年齢を重ねていくわけで。何かのときに「ワタシがクルマで行くよ!」と言えるようになっておいたほうが、絶対に良いわけです。 

 あの非効率なサッカースクールの日程にはびっくりさせられたけど、結果的には感謝・・・しておくことに、しますか。 

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