見出し画像

37歳バリキャリ女性の婚活体験記(幕間)

幕間早くない!?と思いつつ、本筋とは関係ないぴょんの過去を消化する記事になりますので、ご興味のある方だけお付き合い下さい。

女友達に誘われた婚活パーティーに出向いた。彼女から私の元彼が結婚したと聞かされた。元彼に対してはもう未練はないが、モヤっとする感覚が沸き起こった。「どうしてそんなに早く決断できたんだろう。私の時は8か月付き合って、結婚の話はまるで出なかったのに。」
私が同い年の元彼と別れたのはちょうど1年前だ。別れた理由は、「相性がよくない」の一言で片づけられた。一言で言ってしまえばそうなのかもしれない。

別れる直前まで私たちは半同棲をしていた。週の半分以上は彼の家で同棲しており、共働きで在宅勤務が多い私は仕事の合間をぬって掃除、洗濯や夕飯づくりをしていた。付き合った当初はそうした家事を彼が喜び、一緒に夕飯を食べるために早く帰ってきてくれていたが、それは長くは続かなかった。私は自分の家と彼の家の往復や家事に疲れ、彼は私と一緒にいるよりも友人や同僚と飲みに行く時間を優先するようになった。日中にLineで連絡を入れても仕事が終わる深夜まで既読が付かず、連絡なしで朝帰りをする時もあった。
お互いの存在が当たり前になると、私は空気のような存在になった。私は家政婦ではないし、パートナーと同じ時間に様々な感情を共有したいのにできなかった。彼は私に相談せずに物事を決め、一緒に過ごす時間は更に少なくなっていった。

思えば、不思議な関係だった。自立心旺盛な私は、MBAの在学中にコンサル転職し仕事に慣れるのに手いっぱいなのに、家事も完璧にこなそうとがんばっていた。そんな私を彼はあまり応援していない様子で、どちらかといえば、嫉妬しているような態度だった。私の仕事がうまくいっている時は彼は不機嫌で、うまくいっていない時は上機嫌なのだ。困っている時に相談すれば親切に寄り添ってアドバイスをくれるが、成果は共有してもリアクションがない。相手の成功を喜べないのだ。恐らく彼は、女性にとってのヒーローでありたい。自分が女性より活躍する存在でいたいのだ。だから、彼女が出した成果を喜べないし、彼女の献身的なサポートも無視する。
でも私は、自身の成長を一緒に喜んでくれるパートナーと一緒にいたいし、お互いに感謝する気持ちは忘れたくない。別れてよかったのだ。

近年は女性の社会進出が進み、夫婦で共働きの世帯も増加傾向だ。女性が専業主婦にならずに働き続けるということは、男性がその女性の成長を受け入れる器量が必要だし、家事育児を実務的にサポートするスキルや外注も必要だ。裏を返せば、その器とスキルがない男性は働く女性とパートナーシップを築くことができない。
婚活をしていると共働きを希望する男性もお見受けするが、女性の成長を応援し、男性が家事育児を実務的にサポートするためのスキルは習得しているのだろうか。果たして男性の家庭運営への意識とスキル向上なくして、幸せな共働き夫婦は実現できるのだろうか。

彼は37歳にして20代の女性と結婚したらしい。まぁ、そうだろうなと思った。自分がヒーローであるために、たくましい女性よりか弱い女性の方がいいのだ。負け犬の遠吠えのようではあるが、遠くから彼らの結婚生活がうまくいくことを願っている。

私は私で、最高のパートナーを見つけよう。きっと大丈夫だ。こんなにハイスペックで健気な私に、きっと神様は素敵なパートナーを準備してくれている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?