木頭3日目

今日は午前中に川で堰作り、午後からは結遊館で石臼を使用して、きな粉を作りました。

堰作りは兵庫の自然教室のみなさんと共に行いました。初めての体験で、堰作りと聞いたときはどのようなものか分かりませんでしたが、実際に体験してみて、昔からの知識が活かされていると思いました。私たちは鍬やスコップなどの農具を使用し堰を作りましたが、昔は大きな丸太を5mほどの高さまで積み、隙間から水が流れないように苔を使っていたと聞きました。川の水位を上げるための工夫が、昔の人々の技術から伝わっていると感じました。堰作りがひと段落した後に丸太を川へ入れました。上から丸太を川へ落とす際も、木の支点を考えて農具の刃を入れ、少しの力で転がすことが出来ると教えて頂きました。子供達の遊び場を作るのも、手作業で自分たちが動いて行うという木頭らしさを感じられました。

お昼を食べ、13時からきな粉作りをしました。中村さんご夫婦が結遊館に来てくださり、大豆の炒り方から石臼で挽く作業まで教えて頂きました。大豆は半分ほど少し緑色の木頭の大豆を使用しました。まず大豆を少し茶色に色づくまで炒りました。熱々の大豆はとても香ばしい香りがしました。炒った後すぐに石臼で挽いてしまうと、豆が柔らかく粉状にならないため、豆の熱が無くなってから挽きました。挽いた後にみんなで味見をしましたが、いつも買って使っているきな粉とは香りの良さが比較にならないほどでした。今日のこの体験のように、大豆から石臼を使ってきな粉を作るというような作業を、子どもとおじいちゃんおばあちゃんが共に行うことができる場があることはとてもいいことだと改めて感じました。若い人たちだけでは分からないことも、経験している方々の実体験を聞くことで、新たな知識が伝わり、また技術を受け継ぐことができると思いました。


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