外堀から埋めてゆく
そうじゃないとなかなか動き出せない。思えばずっとそうだ。
弾けもしないのにいきなり30万円以上するギターを買った。
弾けもしなければ曲もないのに、初ライブの日程を決めた。
高校時代のテスト勉強はギリギリまでしなかった(これは違う)。
そして今も、自ら外堀を埋めまくっている。4月。
・・・とここまで書いて、ふと気になって「外堀を埋める」の意味を調べてみる。
"ある目的を達成するためには、周辺の問題からかたづけていく。" (goo国語辞書より)
違う!!!!思ってたのと違う!!!誤用!!!!!
私が言いたかったのはおそらく・・・
"切羽詰まっていて、もう一歩も後にはひけないぎりぎりの状況。また、そうした状況に身を置いて、必死に物事に取り組むこと。"(goo辞書より)
そう!!!こっち!!!「背水の陣」 !!!!
あなたもお勉強になりましたか。そうですか。
しかし、背水の陣という言葉のそこはかとないかっこよさ、潔さにはやはり違和感がある。現実の、いや現代の私はそんなかっこいいものではない。
ぐらぐらした、地面かどうかも分からない場所に立ち、道かどうかも分からない場所に一歩踏み出そうとしている。側から見れば、きっと異様だろう。
それでも、ポーカーフェイスに慣れすぎてしまったから。
そしてそんな自分が、生憎そんなに嫌いではないから。
足りないことを嘆くより、今あるものを抱きしめる春。
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