人生後半、現状維持でいいの?【1年前の私に伝えたいこと】
こんにちは、ちはるです。
今日は前回の記事の続き。
私が給料4ヶ月分を自己投資してまで、副業をしようと本気で思った理由。
その前提として、ケアマネの仕事はやりがいも感じるし、好きだけど、資格をとって役割が増えても、給料が増えない(むしろ減っていく謎現象)。
でも、「給料の低さ=自分の価値や能力はこんなものだと思っていた」んですよね。
そして、望まない人事異動があって、会社のために働かなければいけないこと、会社の都合で自分の仕事やプライベートもガラッと変わってしまうんだなということを実感して、もやもやしていたという話を書きました。
そんな中で、1年前の私に、ある転機が訪れました。
(普段、パートナーシップのことはあまり書かないのですが、この話を語る上では欠かせないので少し書いてみます。)
当時付き合っていた相手が、転職する・移住することを決めたんです。
(少し前からそんなことも視野に入れている、というのは聞いていました。)
しかも、相手が新たに就こうと思っている仕事は転勤族。
2~3年ごとの転勤が必須な仕事でした。
ここでまた、ケアマネの仕事の特徴を書いておきたいのですが、ケアマネは転勤族に帯同するのは向かない仕事です。
40人以上の利用者を担当して、その身体状況、疾患、家族状況、介護状況などを把握し(丸暗記の必要はありませんが、ある程度頭に入れておかないと仕事になりません)、信頼関係を築いていく必要があります。
人によって、数ヶ月でも関係構築ができる方もいますし、1~2年かかってようやく信頼してくれるようになる方もいます。
(体や介護のこと、家族関係のこと、お金のことなど、通常なら赤の他人には話さないようなことも共有する必要があるわけなので当然ですよね。)
さらに、その地域のデイサービスやヘルパーなどの事業所、病院、行政などに顔を覚えてもらって、ネットワークを構築し、そのつながりを使って仕事をするのがケアマネなんです。
土地勘も覚えないといけませんし、地域によってのローカルルールがかなりあるので、それを把握するのも大変。
ケアマネは慢性的な人手不足なので、正直、日本全国どこに行っても、求人はたくさんあります(条件にこだわらなければ…)。
でも、2~3年で職場を変えて、利用者のこと、地域の社会資源(事業所や病院など)、そこでのローカルルール、土地勘などをゼロから覚えていくというのは、考えただけでも大変すぎてぞっとします。
(このあたりは同じ居宅ケアマネならイメージいただけるかと思います。)
だから、転勤族になろうとしている相手と一緒に移住し、数年ごとの転勤についていくのであれば、ケアマネの仕事を続けていくのは現実的に難しいだろうなと思いました。
でも、相手の収入は決して多くないであろうことが分かっていたので、専業主婦では生活がギリギリということも予想がつく…。
ところが、相手は不規則勤務、お互いの家族も遠方ですから、将来的にもし子供ができたとしてもワンオペ。頼れる人はいない状況。
働かなければいけないけれど、ケアマネの仕事どころか、他の仕事にしても正社員は無理なのではないかなと思いました。
ケアマネや社会福祉士の資格もあるので、仕事を選ばなければ何かしら働き口はありますが、同じ資格を活かした仕事でも、やりたくない仕事はやりたくない。
(例えば、数字を求められる老健の相談員とか、患者・家族と病棟との板挟みになる医療ソーシャルワーカーとか…。私にはもう無理だなと思いました。)
この時点で、私の目の前にあったのは2択でした。
① 転勤族になるという相手と一緒に移住して、2~3年ごとの転勤についていく。
はじめの2~3年はケアマネの仕事をしてもいいかもしれないけれど、転勤の都度またケアマネの仕事に就くのは無理だろうし、結婚や子育てを考えた場合、フルで働くのは無理だろう。
でも、私は割と働くことが好きで、定年まで何かしらずっと働くタイプだろうと思っていたので、そんな私がパートか専業主婦というのはやっていけないような気もしました。
気が進まない仕事もしたくないし、節約節約の毎日も無理そう…なんだかしんどそうだな、と。
② これを機に、移住して転勤族になるという相手とは別れる。
実は、この選択肢もかなり現実的に考えていました。
見知らぬ土地へ移住することはどうなるか分からないし、低収入とは言えやりがいをもって頑張ってきたケアマネの仕事も続けられなくなるかもしれない。
それよりも、相手とは別れて、自分はこのままここで働き、生きていくほうがいいのではないか。
(もうアラフォーなので、次の相手が見つかるかは分からないし、この先ずっとおひとりさまかもしれないけれど、一度結婚は経験しているので、そこまでの結婚願望もありませんでした。)
暮らしていた場所は、地元が近かったので、友人もいるし、実家にも頻繁に帰れる。今のところ親の介護はまだ必要ないけれど、この先手助けが必要になることは十分予想できる。
わざわざこの環境を捨ててまで、相手と一緒に移住するメリットがどれだけあるのだろうかと、考えました。
他にも、遠距離恋愛とか、転勤族に帯同せず単身赴任とか、週末婚とか、世の中にはいろいろなパターンもありますが、私の考えとしてはナシだったので、やはり選択肢はこの2つでした。
①は、この先どうなるか分からない挑戦。
でも、どう働くか、経済的な面をどうするかが課題。
②は、この先の予測がつく現状維持。
ずっと一人で生きていくことになるかもしれないけれど、仕事は続けていけるし、友人や家族もそばにいる。
皆さんだったら、どちらを選びますか?
ブログを読んで下さっている方はご存知の通り、私は①の「移住して転勤族に帯同する道」を選択しました。
40歳が近付いてきて、自分の人生も後半戦になろうとしている。
②を選べば、良くも悪くも現状維持で、先の見通しが立つし、不安も心配も少なくて、親もそのほうが安心だろうなとは思いました。
でも、一度きりの人生なのに、そんな安定・現状維持の選択でいいのかなと思ったんです。
ここで②を選択したら、将来振り返ったときに後悔するんじゃないかなと。
私は20代で結婚、離婚しているのですが、離婚したときも同じように考えていました。
元夫は別に暴力とか借金とか不倫とか、そこまでの問題があるわけではありませんでしたが、やっぱりあまり幸せではなかった。
「あまり幸せではない」ということに目をつぶって結婚生活を続けるよりも、「どうなるか分からないけれど、別々の道を選んだほうがたぶん幸せになれる」と思って別れたんだよな、ということも思い出して。
①を選んだときの心配事を挙げたらキリがありませんでした。
ここまで頑張ってきたケアマネの仕事は続けられなくなる?
自分に他の仕事ができる?
正社員で働けなかったら、経済的には厳しいよね?
転勤族に帯同するとなったら、その都度転職か…自分のキャリアは諦めなければいけない?
慣れない土地、家族も友人もいない、誰も助けてくれる人がいない場所でやっていける?
パートナーの働き方(不規則勤務の転勤族)は相手が決めることであって、私が口出しできることではないけれど…
それでも、自分のことだったら、他の方法がないか考えたり、不安の解決策をいろいろ考えて行動に移すことはできるよな、と思いました。
自分で何とかできる可能性があるのなら、これをいい機会と思って挑戦してみよう。
もやもやしていた、自分の仕事のこと、働き方のこともよく考えてみよう。
仕事のことも、生活のことも、パートナーとのことも、別にうまくいかなくなれば、また戻ってきてもいいんだし。
そのときだって、福祉の仕事ならどこかしら働き口は見つけられるだろう。
そう思って、私は移住・転職することを決めたんです。
そのために、転職活動をしたときにも、大きい会社での安定や福利厚生よりも、「いかに働きやすいか」という点を重視して今の会社を選びました。
その分、今の会社は歩合の部分がないと給料としては決して高くないし、昇給もボーナスもありません。
その収入を補うために、そして将来的にケアマネの仕事が続けられなくなったとしても、自分である程度収入が得られるようになっておきたい。
そう考えたので、思い切って自己投資して副業に挑戦したんです。
ブログなどでの発信や副業の世界は、続けることが難しいと言われていますし、結果が出る前に諦めてしまう人もたくさんいます。
(現に、私が発信を始めたときにはいたけれど、今では見かけない人も少なくないので、「続けるだけでも価値」というのはこういうことなんだなぁと…。)
私がなんで副業でマネタイズができるようになったかと言うと、行動してきたこと・それを続けてきたことの積み重ねの結果。
どうして行動と継続ができたのかと言うと、「やる」と覚悟をもって決めたから。
どうしてそこまで「やる」と覚悟を決めることができたかと言うと、今回の記事で書いた通り、現状維持ではなく、挑戦を選んだから。
「何となく副業してみよう~」
「会社員としての収入もそれなりにあるけど…」
「夫も働いているから最低限の生活には困らない」
みたいな人よりも、追い込まれていたので、覚悟が違うわけですよ(笑)
ケアマネとしての給料が低すぎるし、手取りは年々減っていくし、そのケアマネの仕事すら、今後続けられなくなる可能性があるわけだから、生活がかかっているんですよね。
他にも早く結果が出る人っていますけど、やっぱ追い込まれていたり、覚悟が違う気が…。
結果的に、SNSでの発信を初めて、マネタイズだけでなくて、自分のマインドも変わったし、働き方もずいぶん変わり、人とのつながりもできました。
1年前に「怖いけど挑戦するほうの道」を選んでおいて本当によかったなと思います。
ちょうど1年前は、大金を振り込んだ後で不安いっぱい、そわそわしていたのですが(笑)、「大丈夫、払った以上のものが得られるし、思わぬほう(もちろんいいほうに)人生変わっていくよ」って伝えてあげたいですね。
▼「副業したいと思った理由は分かったけれど、なんでそんな高額の自己投資をしたの?」ということについてはこちらで。
長文になりましたが、ここまで読んで下さり、ありがとうございました。
Kindle本のお知らせ
転職活動についてまとめたKindle本を出しました。
価格は490円、KindleUnlimitedに入っている方は追加料金なしで読めます。
アメブロ│ケアマネ✕副業│経験0から本業&副業でゆとりのある働き方と暮らしを叶える
スタエフ│ちはるが本業も副業もコツコツ頑張る裏側ラジオ