マガジンのカバー画像

朝の連続長谷部小説【これが夢なら醒めないで】

19
全ての働く大人達へ贈る物語
運営しているクリエイター

#パーティ

第14章 種の行方

第14章 種の行方

 遅れること半日。長谷部は煙草の香り漂う一室で立ち尽くしていた。もうかれこれ何時間こうしているのだろう、そう思わずにはいられないほど、激しい『詰め』に遭っていたのだ。
「もうやめろ、やめちまえ。やる気ないんだろ?ん?」
支店長はそう言い捨てて、個室を後にした。長谷部は一人、取り残される。
「やる気なんて一度もないさ・・。」
ため息すら出ることはなかった。10秒もしないうちに、遠くの方から支店長の怒

もっとみる