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朝の連続長谷部小説【これが夢なら醒めないで】

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全ての働く大人達へ贈る物語
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#旧友

第2章 旧友たち

第2章 旧友たち

残業で遅くなった長谷部が旧友たちのいる居酒屋に到着したのは、夜9時のことだった。
大学時代からこの店の存在は知っていたが、実際にはいるのは初めてである。入口は狭く、入るとやや薄暗い。狭く、しかし、向こうに目をやると、奥行がある店内は手前がテーブル席、奥の方に座敷席があるみたいだ。テーブル席の一番奥、そこで岡と林は既に晩酌を始めているのであった。
「おー!長谷部!遅かったな!はっは、元気にしてたか?

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