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朝の連続長谷部小説【これが夢なら醒めないで】

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第12章 セカンドチャンス

第12章 セカンドチャンス

 4畳半ほどの洋室は、外の寒さとは裏腹に、異様な熱気に包まれていた。
「・・・これ案外イケるな。」
明らかにしなびた饅頭をほおばり、三谷は壁にもたれかかっていた。香西は無表情で椅子に座り、机に肘を乗せ頬杖をついている。くたびれた野郎どもが三人、各々の時間を過ごしていた。時計の針は既に1時15分を指している。もう深夜だ。香西課長の書斎、というのにはあまりにも粗末すぎるこの小部屋に、長谷部たちは潜伏す

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