シェア
Haseve Kikaku
2022年5月1日 10:05
長谷部は大きなため息をついた。目的地に着いてしまったのである。相変わらずの大きさ、丁寧に手入れされた芝生、そしてレンガ造りの2階建て。ただ一つだけ昨日と違っているのは、愛車の白いクラウンが停められていなかったことだった。外出中なのだろうか。「ほへー、思ってたよりも豪邸じゃん!」三谷は興奮した様子で邸宅の隅から隅まで覗き込み、観察していた。事あるごとに、おお!だとか、すげえ!だとかこぼしてい