マガジンのカバー画像

朝の連続長谷部小説【これが夢なら醒めないで】

19
全ての働く大人達へ贈る物語
運営しているクリエイター

#招待状

第7章 招待状

第7章 招待状

 長谷部は大きなため息をついた。目的地に着いてしまったのである。相変わらずの大きさ、丁寧に手入れされた芝生、そしてレンガ造りの2階建て。ただ一つだけ昨日と違っているのは、愛車の白いクラウンが停められていなかったことだった。外出中なのだろうか。
「ほへー、思ってたよりも豪邸じゃん!」
三谷は興奮した様子で邸宅の隅から隅まで覗き込み、観察していた。事あるごとに、おお!だとか、
すげえ!だとかこぼしてい

もっとみる