オンラインレッスンの受講回数が「自由」って実際どうなの?
新型コロナウイルス感染症の影響で仕事がなくなり、今できることの一つとして開設したコントラバスのオンラインレッスン 。
僕のオンラインレッスンは
・月額制
・Zoomを使った対面形式
・録音、録画を送ってもらうアドバイス形式
という形をとり、それぞれの生活スタイルに合わせてお好きなスタイルでの受講が可能。
そして、受講回数は自由にしました。
ざっくり説明すると
オンラインレッスンを受けられる権利(チケット)を毎月販売して、受講回数や方法(対面&録音、録画)はそれぞれの生活スタイルに合わせてお選びください。
これだけ。
この、ちょっと変わったスタイルでオンラインレッスンを開設して1ヶ月が経過したので、ここまでの感想を書いてみようと思います。
回数自由にしてよかったこと
まず、それぞれの生活スタイルに合わせてレッスンが可能で僕がそれに可能な限り寄り添えるのが良かった。
レッスンは継続的に受講することで上達のお手伝いをさせていただくことができるので、回数自由にすることで、相手のペースに合わせて一緒に伸び率をデザインすることができた。
これが大きな収穫でした。
回数自由にしてよくなかったこと
まず限られた時間(30〜45分)で何を伝えるか、伝える情報が多すぎないかレッスン終了後に感じることがありました。
伝えられるだけ伝えれば良いものではなく、今回は何を串に刺すかを考える必要があって、僕にはまだそこの経験が足りないと痛感しました。
オンラインレッスンに必要だと感じたもの
そして、良い環境作りをするには何が必要で何が不要なのかも見えてきました。
僕の今のオンラインレッスンの環境はこんな感じ
・MacBook Air
・コントラバスを弾きながら付けられるヘッドホン
・Wi-Fi環境
のみです。
そして、以前は「より良い音が出せる環境」が大切だと思ってたけど「より分かりやすく伝える環境」の方が大事だと感じることが多く
・デッサン人形
・ホワイトボード
を買いました。
より良い音が出せる環境を作るための機材は専門的な知識が必要なので、今後末長く使える金額のものを揃えたく、知人を通して見積もりを出してもらい「持続化補助金」で購入予定です。
音楽を通して「伸び率」をデザインするのが楽しい
オンラインレッスンを1ヶ月やってみた一番の収穫は「伸び率をデザインする楽しさ」でした。
・楽器の構え方
・弓の持ち方
・弦の押さえ方
などを初回のレッスンで伝えた方々が、教則本に取り組み始めたこと。また、練習曲の中で音楽的な表現を話をする回数が増えたこと、ストレッチを取り入れたり身体の使い方を考えたりするようになったこと。
1ヶ月での変化を、それぞれの生活スタイルに合わせて回を重ねるたびに感じ音楽的な伸び率をデザインしていくことがとても楽しく、また教える側としてとても充実していたことでした。
おわりに
こんな感じで、オンラインレッスンを開設して一月ほど経った感想を書いていきました。
コントラバスの奏法を伝えたり、悩みに耳を傾けたり、今さら聞きにくいって感じてしまう音楽の知識などなど、音楽を通した新しいコミュニケーションツールとしてオンラインレッスンを活用することで「楽器を教える・教わる」ではなく、届いた声に音楽家としてのフィルターを通してお答えすることができたのが良かったと感じています。
既に今月のオンラインレッスンもスタートし、またレッスンチケット(6/30まで)も販売しています。
コントラバスのオンラインレッスンに興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
それでは、また。
-----------お知らせ-----------
洗足学園音楽大学で共に学び音楽家として活躍している河野一之くんとYouTubeでラジオ番組やっています。
「音楽で食べていくのは難しい」そんな世界でサバイバルしてきた二人が「音楽家のリアル」をガチンコトーク。
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令和のガチンコ音楽会議 vol.2 音楽家の仕事について
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