【授業ノート】臨床心理学part2

自身の学んだことをまとめて復習するノート

はじめに

心理学で初めてアセスメントという用語が使用されたケースは、第二次世界大戦中のアメリカの諜報員選抜プログラムをアセスメントプログラムと呼んだことといわれている。

臨床心理士における“臨床心理査定”、公認心理師における“心理に関する支援を要する者の心理状態の観察、その結果の分析”が心理アセスメント。

心理アセスメントの目的

神科医療機関や心理クリニックでは、パーソナリティの強弱、適応能力と限界、よく用いる対処スタイル、根底にある関心、自己と他者に対する態度、などの情報を収集する。福祉分野では療育手帳の等級判定なども。

以下、Weiner and Greene による心理士の活動分野ごとの目的の整理(心理アセスメントの目的という授業内容だったが、心理アセスメントを用いる目的と書いた方がしっくりきた)

1.保健医療分野

慢性疾患や障害への適応状況、不健康なライフスタイルやアドヒアランスの低滞の要因の評価、など身体疾患に心理的要因が影響していそうな場合。

2.司法矯正分野

刑事事件で加害者の精神疾患の有無が問題となるケース。アメリカでは民事訴訟でも。

刑務所等では法務技官が入所者の非行などを分析し、処遇指針や改善指導プログラムの実施。

3.教育分野

行動面の問題をもつ子どもに対するカウンセリング、学習面に困難をもつ子どもに対する特別支援教育サービスなど

4.産業・組織分野

アメリカでは採用人事などの参考資料として心理学的ツールが用いられたり、障がいや疾患による業務などへの適格性を評価する。日本でも職場のメンタルヘルス向上を目的とした従業員支援プログラムが広まってきている。

誰が、誰に対して、何のために、どのような専門的情報を求めているか

を明らかにしておくことが心理アセスメントの実施には重要!

心理アセスメントの方法

1.面接

構造化面接・・・質問の内容や順番などの手順を予め定め、それ通りに実施

半構造化面接・・・定めた手順に従って質問をするが、回答によって質問の順番を入れ替えたり追加する、構造化面接より柔軟

非構造化面接・・・面接で何を取り扱うか事前に決めず、対話の中でそのとき取り扱いたい内容を取り扱う

2.行動観察

構造的観察法・・・特定の行動が生じやすい状況を人為的に設定し、その特定の行動が生じる様子や頻度を観察

自然観察法・・・普段のままを観察

ともに生活をしながら観察をおこなう参与観察法もある。

面接状況でのクライアントや同伴者の外観や行動、非言語メッセージも貴重な情報であり観察対象

3.心理検査

心理的特性を測定、評価するために科学的手続きを経て作成された測定用具

4.その他

脳波、心電図、筋電図などの生体反応を指標とする生理学的検査など

倫理

日本臨床心理士資格認定協会が1996年に制定した『臨床心理士倫理綱領』において、心理アセスメントに直接関わる第4条がある。

アメリカでは、APA、アメリカ教育学会、アメリカ教育測定協議会の3団体により心理検査を購入できる資格が区分されており、日本でもこの基準をもとに購入資格が設けられるようになってきている


おわりに

ここには内容を書かなかったが第4条を読んで、過去に習った行動認知関係の復習ノートは、実験、検査系の記載も多いので作るのを止めようかなと思いました。

過去のおもしろい実験や話しも多いので紹介できず残念な気持ちも少し有りますが興味のある方は是非ご自身で学んでみて下さい

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?