100日後に引退するBL小説家　50日目　MMORPG「人生」のUIとエンディングについて

5/11(月)　50日目

　MMOに飽き、PCが空いたところでとうとう折り返しがきたことに気づく。

　そういえば、人生もMMOみたいなものだよな、と思って「人生　MMO」でググったらウェブマンガとVIPのwikiが出てきた。

　VIP、クソ懐かしい。wikiの記事では、「人生はクソゲー」という主張一辺倒ではなくいいところも多少綴られていた。グラが最強で没入感、とか。リアルに没入感もクソもねえだろｗって笑えた自分、えらい。

　自分が思うに人生というゲーム、問題点は以下だ。

・自由度が高すぎて何をやればいいのかわからない
・エンディング後もやりこみ要素が鬼
・攻略本の記述が信頼できないもの多数
・UIがクソ

　3番目についてひたすら語りたいのだけれど、長くなってダルそうだからあえて4番目について話す。

　UI、ユーザーインターフェース。画面の表示や操作全般。

　人生におけるステータスやスキルは可視化できない。いちいち一覧にしてくれないので、忘れているものはないのと一緒だ。

　常に視界の右側にプカプカと浮かんでいてくれれば、「ああ自分にはこんなスキルあったな、これを使おう」とか「こんな持ち物あったわそういえば、意外と使える」とかそういうことができる。

　UIのクソ仕様を改善するには、自分で書きだすしか方法はない。頭の中においておけるショートカットキーはせいぜい3つ、それ以上の機能を使いたかったら選べるようにしなきゃね。

　可視化というのは本当に大事。五感の中でも軽度な視覚障害が「眼鏡」という安価な課金で克服できるようになった歴史、強い。突き抜けてる。補聴器はまだまだ高いイメージだし、匂いや味に至っては放置されてる気がする。

　人生のエンディングは自分で設定できる。だが、往々にして「憧れたエンディングに行くまでどうしても手に入れる方法がないパーツ」も存在する。

　エンディングを変えよう。理不尽なルールを変えることはできなくても、勝利条件を変えることは可能だ。自分の心次第なのだから。

　私のエンディングには、最強武器も最強装備も必要ない。あるもので作り上げた「今」こそが最高のエンディングなのであって、私はいつまでも幸せに暮らしていける。

　まあ、大変なのはこのエンディングの維持なんだけどね。それはまあ、やっていきましょう。