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『家族へ抱く葛藤を通して見える景色』

はじめに

本ブログは美術教仕であり教会生まれ教会育ちの筆者が神学の視座をベースに、たまに科学的視点を交えて綴るものです。

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『家族へ抱く葛藤を通して見える景色』

仲良し妹ちゃんと離れて暮らし始めて13年。
一歳半の歳の差ということもあり、2人部屋は毎日オールナイトの状態。難しいと言われる思春期も、妹の笑顔が私にとっては最大の娯楽であり恵みであったため、10代だった私はあまりお出かけせずとも充分に満たされていた。妹のおかげでアイデンティティが育ったといっても過言ではない。

生い立ち写真 妹と私
防災紙芝居「みいたんとぽーちゃん」より
コタツに入ってくつろぐ妹と私と母

⭐︎画像をタップすると西宮市インターネットTV「紙芝居」にとびます。

成人して仕事に就き、結婚して母になり、多くの人と出会う中でお互いあらゆる価値観に触れるようになった。
幼い頃から見ていた同じ景色が、異なる景色へと変わっていく。

私はいつしか、妹の育児観や仕事観に違和感を抱くようになっていた。二人三脚で生きてきた可愛い妹が、自身がこしらえた安全地帯から巣立っていくことへの不安。これが「違和感」の正体だと今更気づいた。

兄弟や姉妹を思いやる心や哀れみ、生き方に対する疑問や違和感。これら全てをひっくるめて家族へ向ける「愛」なのかもしれないと思った。

西宮市人権啓発冊子より
「涙は天国の庭の栄養源」

人間関係の最小単位である「家族」。
家族を通してでしか学べない大切な交わりを神さまが擬似体験させてくれているのだと捉えると、今置かれている状況に納得できる。

防災紙芝居「みいたんとぽーちゃん」より
妹の家族

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今置かれている状況…

実は30年ぶりに再会できた産みの父と
また疎遠になってしまった。
出逢い直したところから、また二人三脚を始めようと頑張っている矢先、はじめの一歩でつまづいてしまった。

30年の親子の空白。美しい思い出がリアルになった時に抱く「違和感」がある。

後から後から湧き出てくる親への憎悪や違和感を押し殺そうと、この一年頑張ってきた。湧き上がる父への想いがとてつもなく邪悪で「許せない」想いに何度も自分が潰されそうになった。

産みの父と幼い私

ふと我に返ると、
「許す」「許さない」という権利をも私には与えられていないことが分かった。
これは自分のこだわりや怒りを「放棄する」というよりは、そもそも私を創造し、母の胎内で組み立ててくださった方に「委ねる」「一旦お預けする」という選択をしたということになる。

創造し組み立てた最強のクリエイターである神さまは、教会生まれの私にとってはどこまでも人格神で、唯一何でも相談できる天のお父ちゃんだ。

【手作りゴスペルMV『DADDY』】

手作り絵本表紙『天国の絵本』

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こんなおめでたい私だが、最近では科学の視点に立とうとも頑張ってみている。ある科学者は神を「大いなる何か」「量子エネルギー」と表現し、あるカウンセラーは神を「宇宙様」や「仏様」「意識」と表現する。神の起源や宇宙の起源(どっちが先やねん)を巡る論争は、実は人間の営みのどの瞬間にも起きてしまう。

兄弟ゲンカ。
親子ゲンカ。
夫婦ゲンカ。
世界のケンカ。

視聴覚教材「道徳」紙芝居より

何が先で何が後か。
聖書でよくある「どっちが先やねん論争」は例えば、

「アダムが先でエバが後だから男が偉い。女は教える者になってはならない。」

「エバが先に罪を冒しアダムを誘惑したから女は罪深い。」

アダムとエバ。その間の「性」に着目すると
もっと話は壮大だ。これだけ沢山の染色体が分かってきて「2種類しかありません」はあり得ないことも(科学的に)証明されている。(これはまた次回呟くとする。)

「嘆く男と女」
エゴンシーレと恋人のヴァリをモデルに


掘り下げれば掘り下げるほどの神秘
「ヒトには分かり得ない美しい神秘」だからこそ、私は全ての起源を「神であり天のお父ちゃん」と呼ぶ。

ちなみに10歳の娘は天のお父ちゃんを「アルちゃん♪」と呼ぶ。聖書に「私は在る」と言ってる箇所を気に入ったらしい。

その天のお父ちゃんの視点を一生懸命イメージするならば、こうだ。

天国絵本より

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天国絵本より

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天のお父ちゃんの声【関西弁イメージ】

「いやいや、〇〇ちゃん〇〇くんはみんな父ちゃんの最高傑作なんやから、お願いやからケンカはやめよな。〝後のものが先になる!〟とは言ったけど先に造った方が偉いとか正しいはないねんで?それいっちゃぁ、アダムより先に作ったのは動物たち植物たちやで?人間のパートナーとして創造した彼らをもっと愛してや。
父ちゃんは可愛い子には旅させたかったし、あなたたちは大量生産のロボットやないから「自由意思」を与えたんやで?父ちゃんから離れたどんな放蕩息子も娘も愛しているんや。特別な衣と服で出迎えたいと、寝ずに待っとるんや。父ちゃんは我が子の生き様を見たいし、倒れていたら救い上げたいし、貴方の眼には辛いことも通過点としてその試練を与えたんやし、いつでもふるさとを整えて待っとるんや。ちなみに父ちゃんは「祟り」なんか創造するタチやない。父ちゃんはなぁ、弱さの中に表れる性質があるんや。だれが可愛い我が子に「祟り制度」なんか設けんねん。サタニックと父ちゃんが与えるものを混同しないように、心の眼を開いてしっかり聴くんやで。まあな、言いたいことはわんさかある!しかしそれがな、〝親心〟ってもんなんや。つべこべ言わず、滝にダイブするみたいに父ちゃんの前に重荷を預けなさい。ほうらぁ!」

「次なる景色は?」
育児絵本より

あなたにとっての家族、愛、神とはどんなものでしょうか。ともに分かち合うことが出来たら幸せです。

                 米光智恵

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