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私が関わるからこその価値

新郎さんも、新婦さんもふたりとも

最近たくさんの結婚式の写真を見漁っている。というのも、本格的にフリーランスのプランナーとして仕事を始めることを決めたから。そうして結婚式の写真をたくさん見ていると気づくことがある。とっても素敵なドレス、タキシードで、とっても素敵なヘアメイクで、とっても素敵なロケーションでああ、素敵な写真。って思うのだけれど、なんだかちょっぴり残念、、そう感じることがある。新郎さんだ。新郎さんの姿勢が気になる。新婦さんは意識されていることが多いのか、カメラマンがよく見ていて指示しているのかわからないけれど、そんなに気になることは少ない。だけれど、新郎さん。足の開き方がもうちょっとこうだった方がよかったかも、とか、上半身の傾き、これくらいだったらもっとよかったなあとか。これ、元スタイリストをしていた私だからこそ伝えられることなのかもしれない。ドレス選びから、フィッティング、当日や前撮りのアテンド。いつも先輩から、「カメラ位置から確認!」と言われ続けていた。ヘアメイクさんって、やっぱりヘアやメイクに目がいきがち。だって、普段ドレスを選んでいるわけじゃないから。もちろん、そういうことも含めて全体的に目線がいきわたっているヘアメイクさんもいるし、私がいつも尊敬しているヘアメイクさんも細部まで見てくれている。でも、カメラマンがシャッターを切るまでの時間でどれだけ全体的に見渡せるだろうか。そう考えると、スタイリストを経験していた私が近くにいて、「全体」を見て気になるところがあればどんどん伝えていく方がいい。だって、これ、一生残るのだから。なんか、ちょっとだけ残念、そんなの嫌だ。

ドレスの知識

先日、最近プランナーになったばかりという方とやりとりした。「新婦さんがドレスをどれにするか迷ってらして、どういう風にアドバイスすればいいか」という内容だった。ドレスを見た瞬間に、スタイリストをしていた時の気持ちが蘇る。この方はこのドレスを纏った瞬間、どんな気持ちになっただろう、当日これを着ている自分を想像し、どんな気持ちを抱いているだろう・・・そういうことを鏡越しに必死に読み取ろうとしていたあの頃の気持ち。「そうそう、これ!」と感じているその瞬間の表情を逃すまいと必死だった。だからなんだろうか、なんとなく、見せてもらった写真でその方の気持ちがわかるような気がした。もちろん、写真とそのプランナーさんからの情報を聞いての私の憶測でしかなかったけれど、その憶測はそれなりに当たっているようだった。実際にお出逢いしたことも、お話をしたこともないので本当に憶測だし、それがなんだといえばそうなんだけれど、やっぱりスタイリストをしていたときの経験は今に生きていると感じる瞬間だった。フリーランスで仕事するってこと自体、初めてのことで本当にこんな私がやっていけるのか、というのは実際のところあるけれど、こうやってちゃんと結婚式の仕事と向き合ってみると、やっぱりまだまだやりたいし、やれる気がしてくる。

だって、私、この仕事ほんとうに好きだから。言葉にすると陳腐だし、実際リアルな私を知っている方には普段からポーカーフェイスで感情が伝わりにくいって言われるけれど、実は心はとってもメラメラしていたりする。(それも含めてみんな解ってくれているけれど・・自分で書いておきながらちょっと恥ずかしくなってきたのでこの辺にしよう)

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