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クリアブルーのまち

フェアバンクスはとても美しいまち。印象に残ったことを綴ります。

1、クリアブルーのまちフェアバンクス
2、スライドする太陽
3、夜の静けさ
4、陽気な人々




1、クリアブルーのまちフェアバンクス

アラスカの大地は日本の面積の4倍ほど。そこに、70万人の人たちが住んでいて、人口の約半分はアンカレッジに集中している。

私が訪れたフェアバンクスは人口約3万人。

到着してすぐ、なんて空が広いんだろうと思った。これほどの空でオーロラが見られたらどれだけ美しいのだろう。

空が本当に広く、美しい。

地元の北海道の景色にも似て、どこか親近感もおぼえる。

空の青と、雪の白が、まち全体をクリアブルーに彩っていた。



2、スライドする太陽

フェアバンクスは、北緯65度。
訪れた2月は8時半頃に日が昇り、17時半頃日が沈む。正午でも高く日は昇らない。

太陽は低くゆるやかな弧を描いて東から西へ向かう。

日没は、日本でよく見る光景のように、ほぼ垂直に「落ちる」のではなく、太陽はゆったりと時間をかけて地平線をスライドするように消えていく。

時の流れも緩やかに感じる。

なお、夏は白夜となり1日中明るい。日照時間が長くなるため、野菜がとても育つのだとか。葉モノの野菜は、びっくりするくらい葉が広がるそうだ。



3、夜の静けさ

広大な大地に人口3万人。夜になると明かりが減り、心細い。人の通りも少ない。

面積と人口の規模から考えると、広範囲に街灯が散らばっている印象を受けたが、それでもやはり暗い。自然の中にあるまちだと感じる。

暗いと安全面が心配なところだか、実際、夜間の窃盗が問題となっているそうだ。

数人でチームを組み、暗闇に紛れてスノーモービルを持ち出し転売する、という犯罪が多いとのこと。

冬季に南国の別荘で過ごし、戻ってきたら荒らされていた、という事例もあるそうだ。

そのため、窃盗への対策として、警察が街灯や家庭の玄関などに明かりをつける声がけをしているそうで、「比較的広範囲に街灯が散らばっている」と感じた理由はここにあるようだった。



4、陽気な人々


一人でぶらぶら歩いてると、どの人も気軽に挨拶をしてくれる。

観光客にもすれ違うたびに、「Hi」「How are you?」と声をかけあう文化が素敵だと感じた。

「写真とってあげようか?」
「どこに行きたいの?」
「よい1日を」

相手の言葉を理解しようと、「全身を耳にする感覚」が私はとても好き。

英語を話せなくても、聞き取った言葉に反応して、ほんの少し会話をしようと頑張ると、相手も優しく応じてくれる。

知っている単語を文法めちゃくちゃでつなぎあわせても、コミュニケーションはとれる。こういうとき、とても嬉しい気持ちになる。

誰かとつながれるかどうかは、自分の気持ち次第だなぁと旅に出るたびに思う。



フェアバンクスはオーロラのまちとして知られているが、オーロラだけではなく、美しい空と優しい人たちの住む素敵なまち。

もしフェアバンクスに行くのなら、メインとされるオーロラだけではなく、自然や地元の人たちとふれ合うこともおすすめしたいと思います。

#旅日記 #紀行文 #アラスカ #フェアバンクス #オーロラ #海外旅行

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