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日本語教師の就活、どうしてる?

日本語教師って、一般的な就活と結構違いますよね?

このnoteでは、
・大学や大学院で日本語教育の資格を取って、日本語教師になりたい
・日本語教育能力検定試験に独学で合格して、日本語教師になりたい
・日本語教育関連職に就きたい
という人向けに、私が知っている限りですが情報をまとめてみます。


なぜ日本語教師の就活が難しい?

日本語教師養成講座を修了した人は学校で紹介があるようですが大学で資格を取得した人にとっては、周囲と同じように就活ができないという難しさがあります。私も学部時代は日本語教師の就活ができないと思い込み(なんでだろう?)一般企業を受けていました(辛かったです。結局一般企業受かんなかったし。)。その難しさには、一般的によく使われる就職サイトや転職サイトが基本的に使えないという点があります。大学の就職課ではサポートしてくれないわけですね。大学の先生頼みのところもあり、先生に情報がなければ難しいということになります。また、非常勤と専任など勤務区分もいろいろあり、人によってキャリアステップも異なるからだと思います。一回日本語教師になればその先が見えると思うんですが、最初の一歩ってなかなか大変。

では、探す方法にはどんなものがあるでしょうか?

1. ウェブサイトで探す


一番簡単な方法ですね。Googleで「日本語教師 採用」とか調べてもいいんですが、もっと効率よく探したい!と思いますので、以下にお勧めのサイト(あくまで私の独断と偏見)をご紹介します。

日本語教育学会
http://www.nkg.or.jp/boshu
日本語教育界隈で一番大きい学会が募集情報をまとめています。比較的大きい学校や大学、海外の教育機関の情報も多いです。大学で日本語教育を学んだ人、大学院生にお勧め。

そうがく社
http://www.sogakusha.co.jp/kyoshi.htm
出版社のウェブサイト。日本語学校などが幅広く載っています。たまに自社の募集もしているようです。

日本村
http://job.nihonmura.jp/
日本語教師就活で一番使われているのでは?日本語学校中心。

JREC-IN
https://jrecin.jst.go.jp/seek/SeekTop
研究者のマッチングサイト。修士以上の募集が多いですが、たまに「学部卒でも可」というのもあります。修士以上で、大学などで研究職を目指す人向けです。指定した分野の募集情報をメールで送ってくれるので、登録しておくだけでも情報収集になります。

PARTNER
http://partner.jica.go.jp/RecruitSearchForPrsn
JICAが運営するサイト。海外協力隊出身者でなくても応募できるものがあります。日本語教育関連機関やインターンの募集もあり。

日本語教師ジョブ
https://nihongokyoshi-job.com/
一般の就職情報サイトに近く、様々な条件が載っています。

これ以外にも、お勧めのサイトがあれば教えてください!

2. 知り合いに聞いてみる


「日本語学校って色々あるけど、どこを選んだらいいかわからない」とか、「全然分からないし不安」という場合は、知り合いの日本語教師経験者や先生に聞いてみましょう。OBOG訪問みたいな感じですね。結構、「知り合いで日本語教師探している」とか、「ここの学校募集しているみたいだよ」という情報を教えてもらえたりします。大学の先生の場合、海外の就職先の情報を持っている場合も。先にどんな学校か、待遇なども聞いておけるので安心して応募できるのもメリットです。
ちなみに、私も最初の仕事はゼミの先生の紹介でした。

3. 合同学校説明会に行ってみる


いくつかの団体が合同学校説明会を行っているようです。私は行ったことがありませんが…実際に担当者に会ってみたい、不安なことを相談してみたいなどいう場合にお勧めです。

4. 応募の際に確認すること


一般的な日本語学校に応募する場合、気をつけることをいくつか書き出してみます。当たり前のことではありますが…
・給料(一コマなのか、1時間なのか、など)
・交通費
・教科書(どんな教科書を使っているか、どのような進め方なのか。また、教科書を支給してくれるところと自分で揃えるところがあります。急に教科書で数万円を払うことになるかもしれないので、心の準備を)
・学校の特徴、どんな学生がいるか(若い学生が多くて進学目的か、就職目的か、国籍の割合などで学校の雰囲気が変わってきます。)
・学校の設置区分(公益財団法人か、学校法人か、株式会社立か。)
・協会などの加盟(日本語教育振興協会は「日本語教育機関質保証システム」というものを持っています。その学校を訪問できない場合、こういったものも指標になると思います。かといって、加盟してないからダメな学校とか、加盟しているから優良校とは言い切れないので要注意)

5. 海外で働きたい!直接雇用の応募の際に確認すること


日本の機関から派遣されるものもありますが、海外は現地の教育機関と直接雇用契約を結ぶことも多いです。その場合、個人的に「これはチェックしておいたほうがいい」ということを書き出してみます。

・国や地域(安全性、交通の便、気候や食べ物など。人によっては医療の面なども調べておく必要があるかもしれませんね。)
・給料(通貨は何で払われるのか、生活に十分か、日本に帰ってきたときに活動できる貯金はできるか)
・住居(用意してもらえるのか、手当てはあるのか、光熱費、インターネット代は負担するのか?、場所は?)
・ビザ取得(学校が全面的にサポートしてくれるのか?費用は出るのか?どんなビザか?)
・往復航空券代(費用は出るのか、空港から遠方の場合は日本国内の移動費も出してくれるか、現地の空港から学校等までは?)
・一時帰国は可能か(航空券代などの費用はどうするか、給料などは出るのか)
・学校の設置区分や教える対象、求められる能力など

あくまでも確認することで、自分が納得するのが一番大事だと思います。給料は本当に個人の感覚ですが、海外から帰国した際に次の仕事を見つけるまでの資金(及び友達と遊ぶ資金)は準備できたほうがいいなと思ったりします。先に貯めておくのもいいですね。この辺りはまた別にまとめたいと思います。

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