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【災害情報】 2021年8月の線状降水帯と新型コロナウイルス。

 8月11日頃から、中国・九州地方の広い地域で線状降水帯が発生し、またしても水害が起こっています。地球の気候変動は、いよいよ待ったなしのところまで来ていて、日本だけでなく、全人類が本気で取り組んでいかないと、世界中で災害が起こってしまうという状況に陥っています。
 今日は各地で緊急の氾濫情報が出てくると思いますので、災害情報と新型コロナウイルスに関する最新情報をまとめました。


■ 【8/13 20:01】長崎県雲仙市で土砂崩れ死者も

 長崎県雲仙市小浜町では土砂崩れが起こり、1人が死亡、2人が行方不明になっています。
 土砂崩れが起こったのは13日午前4時過ぎ。民家2棟が倒壊しました。
 また、雲仙温泉街の中心地でも13日午後6時半頃、旅館の建て替え工事をしている現場の裏山が崩れ、ケガ人はありませんでしたが、被害が拡大しています。


■ 【8/14 06:06】武雄市の矢筈ダムで緊急放流

 六角川の上流にある矢筈ダムで、6時過ぎからダムの緊急放流を行ないました。なお、同じく武雄市にある松浦川水系の川古川の上流にある本部ダムと松浦川水系の狩立川・日ノ峯川の上流にある狩立・日ノ峯ダムの緊急放流は見送られました。[佐賀テレビ]


■ 【8/14 07:16】佐賀県の六角川で河川氾濫発生情報

 佐賀県を流れる六角川で河川氾濫発生情報が発表されました。
 六角川では、六角川左岸(武雄市大日)付近で氾濫が発生しています。潮見橋では水位が4.79mに達し、氾濫の危険がある水位超過となっています。これからも各所で氾濫する可能性があり、警戒が必要です。
 武雄市では1500世帯が浸水被害に遭っているということです。[テレビ朝日]


■ 【8/14 09:40】筑後川の複数の支流で氾濫

 福岡県久留米市では、筑後川の複数の支流が氾濫し、受託の浸水などが発生し、救助要請が相次いでいることが明らかになりました。[TBS]


■ 【8/14 10:16】京都ほか西日本の交通に影響

 京都市では、東西線にの御陵駅付近で線路に浸水が起こっており、一部で運転が見合わせになっています。御陵駅では2013年9月にも台風18号の影響でトンネルに濁流が流れ込んで水没したことがあり、京津線は15日にわたって部分運休を余儀なくされました。京阪京津線、石山坂本線で運転見合わせになっています。
 東海道新幹線は、12時45分頃から京都ー名古屋間の上下線で運転を見合わせていましたが、13時15分頃に運転再開しました。[京都新聞]


■ 【8/14 11:28】4県で128万人が避難対象

 8月14日午前8時現在の集計で、「緊急安全確保」という最高レベルに値する避難指示が出されている人は、広島県、福岡県、佐賀県、長崎県の4件で計58万世帯、計128万人にのぼることが明らかになりました。[共同通信]


■ 【8/14 12:41】広島市に大雨特別警報

 広島市に災害が発生、または切迫していることを示す警戒レベル5に相当する「大雨特別警報」が発令されました。ただちに身を安全を確保するための行動を取ることが求められています。[広島県発表]


■ 【8/14 12:42】京都・茶わん坂で土砂崩れ

 清水寺から西へ約100m、京都市東山区清水1丁目の「茶わん坂」で土砂崩れが発生しました。14日10時10分頃に通報があり、住宅裏側の斜面が幅7~8mにわたって崩れ、茶わん坂が塞がれました。住民約40人が東山区役所に避難しているということです。[京都新聞]


■ 【8/14 14:55】江の川上流・下流で氾濫

 国土交通省と気象庁は、広島県に流れる江の川上流、島根県内を流れる江の川下流で氾濫が発生したとして、警戒レベル5相当の「氾濫発生情報」を発表しました。
 氾濫が発生しているのは、広島県三次市の粟屋町市場地区(左岸)、三次市粟屋町米丸地区(左岸)、島根県の江津市桜江町(左岸)、島根県の美郷町(右岸)付近です。
 島根県江津市川平町には緊急安全確保が出され、83世帯136人に、ただちに身の安全を確保するように呼び掛けています。16時10分には江津市桜江町の大貫地区でも氾濫したとの情報です。[ウェザーニュース・山陰放送ほか]


■ 【8/14 15:24】宇部市の厚東川ダムを緊急放流

 山口県宇部市にある厚東川ダムで15時30分から緊急放流を開始すると発表しました。ダムの下流域では水位の上昇に注意が必要。[山口放送]


■ 【8/14 15:24】滋賀県大津市で氾濫発生か

 滋賀県大津市山中町で、洪水が発生しているとみられ、住宅の中を勢いよく水が流れている様子を動画で確認できます。[Twitter]


■ 【8/14 15:42】熊本の球磨川で男性流される

 午前10時半ごろ、熊本県人吉市の球磨川で、70代の男性が流された可能性があると119番がありました。雑炊したかわに転落したとみて捜索しています。[共同通信]


■ 【8/14 15:53】加茂川が越水で緊急安全確保

 岐阜県美濃加茂市の差加茂川が越水したため、15時頃、美濃加茂市の深田町、草笛町、加茂川町の393世帯、917人を対象に、緊急安全確保が出されました。対岸の坂祝町でも越水が確認され、15時40分頃、酒倉深田地区の1世帯4人を対象に緊急安全確保を出しています。[メーテレ]


■ 【8/14 16:58】広島県廿日市市全域に緊急安全確保

 広島県廿日市市では15時35分に、市内の全域の5万2836世帯、11万6611人を対象に「緊急安全確保」が発表されました。[NHK]


■ 【8/14 18:10】長野県安曇野市で緊急安全確保

 長野県の安曇野市の明科地域の一部に「緊急安全確保」が発出されています。犀川が氾濫危険水位を超え、濁った水が激しく流れています。[長野放送]


■ 【8/14 19:09】6県14河川で氾濫を確認

 国土交通省によると、これまでに佐賀県など6県14河川で氾濫が確認されているということです。氾濫しているのは、佐賀県武雄市の六角川や広島と島根県境の江の川、福井県の荒川や熊本県の十町川、境川、関川などで氾濫や溢水が確認されました。[共同通信]


■ 帰省のタイミングと大雨が重なってしまった

 非常に懸念されるべきことが起こっていると言えます。
 東京五輪を強行開催したため、多くの人が「帰省」を強行しました。政府のやりたいことはやって、国民のやりたいことは「自粛しろ」と言っているのですから、まったく筋が通っていないということで、今年は去年に比べても帰省をする人は多いのです。
 海上保安庁は、夏季休暇で帰省していた海上保安学校の学生40人が新型コロナウイルスに感染していたと発表。クラスターが発生した原因は懇親会ではないかとみられ、40人は学生寮を離れ、18都道府県の帰省先で陽性が判明しているということです。
 ところが、このタイミングで避難を余儀なくされるほどの大雨に見舞われてしまったため、帰省中の家族が一時的に体育館に避難するなどの事態に発展しています。こうなってしまうと、接触数がケタ違いに多くなってしまいますので、一つの集落が壊滅する可能性すら出てきます。いくら高齢者がワクチンを接種しているとはいえ、やはり「帰省してはいけなかった」と言えますが、政府は「感染を拡大させるようなことばかりやっている」と言えます。


■ マックの26%、スタバの22%が臨時閉店

 世の中にはいろいろな人がいて、にゃんこそば(@ShinagawaJP)さんがマクドナルドとスターバックスコーヒーの臨時閉店の状況について、わかりやすいグラフにしているのですが、今年1月1日から7月末までの感染報告件数を集計すると、マクドナルドの26%(764店舗/2928店舗)が従業員感染による臨時閉店を経験。スターバックスコーヒーは22%(361店舗/1655店舗)が臨時閉店を経験しているといいます。
 都市部では特に感染率が高いといい、今もマックやスタバに滞在して飲食しながら話をしている人や仕事をしている人が多いことが感染が広がっている原因だと思いますので、やはり「テイクアウト限定」に切り替えて、なるべく自粛してもらわないと感染拡大は止まらないと思います。どう考えても全国的なロックダウンが必要です。


■ 甲子園で東北学院の選手1名が陽性

 残念ではありますが、やはり甲子園は中止するべきだと思います。
 理由は大きく3つです。1つは、東北学院の選手1名が新型コロナウイルスに感染してしまったため、チームメイトやホテルの関係者などが濃厚接触者となっているはずで、他の選手も含め、安全性が担保できないものになっていること。
 もう一つは、線状降水帯による災害が20日頃まで続くとみられ、報道を甲子園に割いている時間がないこと。日本全国の非常に広い範囲で未曽有の大災害が起ころうとしている中で、甲子園をやっている場合ではなくなってしまったということが挙げられます。 東京から多くの人が帰省しているタイミングで災害が発生し、多くの人が避難所での生活を余儀なくされている時点で、今後、全国的にますます感染のリスクが高まる状態になっています。この状態で高校野球を開催している場合ではないということです。
 最後に、甲子園が他の部活動に与えている影響についても考えなければなりません。あちこちで部活動のクラスターが発生しており、デルタ株が小中高生にも感染することを考えると、最低でも部活動は自粛するべきです。ところが、「甲子園をやっているのに、自分たちは自粛をする」というのでは筋が通らないので、いろいろな部活動がそのまま実施されていて、どんどんクラスターが生まれています。まずは、これだけでも止めるべきです。


■ 12府県で感染者数の最多を更新している

 8月14日19時現在で、全国の新規感染者数は2万0151人にのぼることが明らかになりました。全国の新規感染者が2万人を超えるのは2日連続で、首都圏4都県でほぼ半数を占めています。
 14日に過去最高を更新したのは、茨城、栃木、埼玉、千葉、神奈川、山梨、三重、滋賀、大阪、香川、鹿児島、沖縄の12府県。なお、東京は過去2番目に多い5094人となりました。なお、東京の重症者数は245人となり、こちらは連日過去最高を更新し続けています。
 日本政府は、今すぐに補償金を払い、ロックダウンをして感染を止める政策を打たなければ、本当に大変なことになります。酸素ステーションを設置するとか言っている場合ではありません。とにかくロックダウンが求められています。とにかく10万円でもいいから配って、とにかく自粛してもらえるように頭を下げて呼び掛けるべきでしょう。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 この国が完全に終わるかどうかは、「パラリンピック」を見れば、すべてがわかるというところまで来ました。
 東京パラリンピックの開会式は、8月24日。いよいよ、あと9日で開催されるところまで来ました。線状降水帯の雨は8月20日頃まで続くと見られており、まだまだ被害は拡大すると考えられます。避難所での生活を余儀なくされる人が増えそうな中で、東京では1日に5000人以上の新規感染者が確認され、病床は完全に埋まっています。
 もし、この状態でパラリンピックが開催され、人々に自粛を求めるだけで部活動を止めたり、店内での飲食をそのまま続けるとなれば、パラリンピックが閉幕する頃には1日の新規感染者が1万人を超え、路上で死ぬ人があちこちに生まれるような状態になります。菅義偉総理の言う「酸素ステーション」とやらが何を意味しているのかは知りませんが、そんなものがクソの役にも立たないほど、本当にたくさんの感染者で溢れ、あらゆる社会活動が回らなくなるのは時間の問題です。
 このまま何もしないまま「無策」で突っ込むのか。それとも、パラリンピックだけでも中止し、人々に改めてロックダウンをお願いするのか。これで日本の運命は大きく変わります。
 今のところ、パラリンピックが中止される気配はありません。中止について検討される様子もありません。オリンピックでラムダ株の侵入を許していたことがわかったばかりなのに、一切の反省がない菅義偉政権は、自民党をペンペン草も生えないぐらいに壊滅させるかもしれません。

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