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【選挙ウォッチャー】 立川市議選2018・分析レポート。

まだ「選挙ウォッチャー」になって9ヶ月ほどですが、これほど酷い結果になった選挙は初めてです。本当に立川市のことを考えている人たちがことごとく落選し、議員としての資質はおろか、その人間性まで問われるような人物が当選して議員になる現実。人々の無関心がここまで深刻だったのかと痛感させられる選挙となりました。これは「日本の闇」そのものです。いまや多くの日本人が政治に期待をしていないと思いますが、それはあまりに政治に無関心になり過ぎたため、全国各地で「ろくでもない奴」を議員にしているからではないでしょうか。まったく嬉しくありませんが、改めて「選挙ウォッチャー」の存在価値が高まってしまった選挙と言えますので、しっかりお伝えしていきます。なお、今回の立川市議選では、菅直人元総理の奥様でいらっしゃる菅伸子さんに独占インタビューすることができ、「安倍昭恵さんについてどう思いますか?」と質問しました。詳細はこのレポートの最後にあります。

今回の立川市議選は、定数28に対し、43人が立候補しました。例年より候補者の数が多く、当落のボーダーラインは引き上げられるだろうと予想されたのですが、実際にはあまり引き上げられることはなく、選挙期間中に多摩川を泳いだり、選挙カーで「セックス」を連呼したり、ふざけた選挙を展開していた「NHKから国民を守る党」の久保田学さんが当選を果たすことになりました。もちろん、これは久保田学さんが個人的に支持されていたわけではなく、NHK問題を深刻に考えている人が投票した結果なのですが、「NHKから国民を守る党」は、NHK問題を一切解決に導くことのない「キワモノが集まるサークル」なので、たびたびNHKを相手に裁判を起こしているのですが、ことごとく負けており、NHKに有利な判例を積み上げ、さらにNHKの集金の正当性が高まってしまうという逆効果となっています。多くの人は「NHKをぶっ潰す」というキャッチフレーズだけで投票しているため、「本当にぶっ潰しているのか?」という検証までする人は少ないのですが、今後、NHKから国民を守る党が裁判でどれだけ負けているのかをまとめようと思っていますので、本当にNHKをぶっ潰したい人たちは、彼らに投票するべきではないと申し添えておきたいと思います。


■ NHKから国民を守る党の久保田学という人物について

これまで「横山緑」という名前で、ニコ生を中心に活躍してきた久保田学さん。これまでは一般人だったため、どこで何をしても説明責任はないし、少しくらい社会常識に欠けた行動をしたところで、「そこらへんにいる社会常識のない人」でしかないので、特に問題になることもありませんでした。ところが、市議会議員の仕事というのは、市民のために何ができるかを常に考え、行動する人です。既にさまざまな自治体で始まっている取り組みですが、先日、大阪地震で小学校のブロック塀が倒壊し、小学生の女の子が亡くなるという痛ましい事故が起こりました。あのブロックはプールを覗こうとする変態ロリコン野郎から子どもたちを守るために建設されたものですが、子どもたちを守るものが地震の際、子供の命を奪うことになってしまったのです。これを教訓に、各自治体で議員が動き、「ブロック塀の総点検」が行われるようになりました。もちろん、議員が動いていないところは点検もされないまま放置されているので、同じ悲劇が繰り返されるかもしれません。松戸市や狛江市などでは総点検の結果、いくつかのブロック塀が緊急解体されることになりました。大きな地震が起こった時に同じような悲劇が起こるかもしれないからです。議員たるもの、こういうものに無関心であってはなりません。常に街のことを心配して、先手を打って市民の暮らしや命を守らなければならないのです。これまでまともにサラリーマン生活をしたこともない久保田学さんに、果たして、それが期待できるのでしょうか。これまではポンコツだったけれど、議員になった瞬間、劇的に心を入れ替えて街のために働く可能性がゼロであるとは言いません。しかし、選挙を控えていながら、「女夫婦温泉でレースクイーンを盗撮してAVとして販売した」とご自身の犯罪を赤裸々に語るような人です。黙っていればいいわけではありませんが、そんなことを軽々しく発言するような人が議員になっているのです。今後は、人々が無関心を極めた末に当選させてしまった久保田学さんがしっかり働いているのかどうかを監視していくことになりました。議員になってしまったものは仕方がありませんので、これからは議員としての活動を見守ることになるのです。


■ 覆面マスクをつけた状態で選挙活動をする久保田学さん

久保田学さんは選挙期間中、覆面マスクをかぶった状態で活動していました。選挙管理委員会は立花孝志さんの事前の問い合わせで「覆面マスクの着用は認められない」と回答しており、その理由を「市販のマスクを着用している場合、顔が分からず、中身が久保田学さんであることが確認できなくなるため」としていました。ところが、どんな法解釈があってそうなったのか知りませんが、久保田学さんは選挙管理委員会の事前の回答を無視して、覆面マスクを着用した状態で街頭演説などを展開していました。もちろん、久保田学さん以外の人が身代わりになっていた可能性は低いのですが、「顔が確認できない」ことが問題なので、「身代わりではないから大丈夫だ」という理屈は通用しません。もともと「覆面をかぶる」という行為そのものがグレーな話であり、「覆面マスクを着用した方がテンションが上がるから」という理由では、到底認められるはずがありません。こうした違反を立川市の選挙管理委員会が見逃すのかどうかという点にも注目です。


■ 「NHKから国民を守る党」についてはマガジンで連載中

久保田学さんに関しては「居住実態がないのではないか」という話もありますが、このあたりは立川市の野党議員団の方々が調査を進めているそうです。これらの進捗状況も含め、N国データをマガジンとして発行させていただくことになりました。月額1270円(NHKの受信料より10円高い)と設定させていただき、NHKの受信料の支払いを拒否している「NHKから国民を守る党」の支持者が読みたくても読めない価格で情報共有させていただくことになりました。なお、このマガジンは8月5日をもちまして読めなくなる見込みなので、ダウンロードして保存しておいてください。


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