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【災害情報】 福島県・宮城県での震度6強の地震について。

2月13日23時08分頃、福島県・宮城県などで最大震度6強を観測する地震がありました。震源地は福島県沖、震源の深さは60キロ、マグニチュード7.3(※地震直後はM7.1と発表されましたが、あとで上方修正されました)と推定されています。福島県や宮城県で震度6強の地震が起こるのは10年ぶり。国内で震度6強の地震が起こるのは1年8カ月ぶり。福島や宮城、茨城などで午前8時30分現在、115人がケガをしている模様ですが、死者などは確認されていません。


■ 明日は大雨なので、14日中に片付けを

地震のあった東北や関東地方では、15日に雨や風が強まり、荒れた天気になるという予報が出ています。関東は昼前から昼過ぎにかけて、東北は夕方から夜にかけてがピークとなる見込みで、土砂災害が起こっている地域では地盤が緩くなっている可能性があり、近づかないなどの警戒が必要です。また、東北の山沿いでは多いところで1~2mの積雪があるかもしれないということです。このため、気象庁では宮城県や福島県では土砂災害の警報や注意報を出すレベルを引き下げて、早めに出すことにしているそうなので、気象庁の発表をこまめに取ることをオススメします。


■ 最大震度6強、マグニチュード7.3

広い範囲で震度5以上の地震があり、最大震度6強となりました。首相官邸に災害対策室が設置されました。それぞれの自治体の震度は、以下の通りです。

【震度6強】
蔵王町、相馬市、国見町、新地町。
【震度6弱】
石巻市、岩沼市、登米市、宮城川崎町、亘理町、山元町、福島市、郡山市、須賀川市、南相馬市、福島伊達市、本宮市、桑折町、川俣町、天栄村、広野町、楢葉町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町。
【震度5強】
仙台市青葉区、仙台市宮城野区、仙台市若林区、塩竈市、白石市、名取市、角田市、栗原市、東松島市、大崎市、大河原町、村田町、柴田町、丸森町、松島町、七ヶ浜町、利府町、大郷町、大衡村、涌谷町、宮城美里町、いわき市、白河市、二本松市、田村市、大玉村、鏡石町、猪苗代町、泉崎村、中島村、矢吹町、玉川村、浅川町、小野町、富岡町、葛尾村、飯舘村、高根沢町、那須町。
【震度5弱】
一関市、矢巾町、仙台太白区、仙台泉区、多賀城市、富谷市、大和町、色麻町、宮城加美町、米沢市、上山市、中山町、白鷹町、湯川村、会津美里町、西郷村、棚倉町、矢祭町、石川町、平田村、古殿町、三春町、日立市、土浦市、常陸太田市、笠間市、常陸大宮市、那珂市、筑西市、鉾田市、城里町、東海村、大田原市、那須烏山市、栃木那珂川町、加須市。

福島第一原発のある双葉町などは「震度6弱」だったと考えられます。静岡県御殿場市でも震度4となっていて、北海道や青森県でも震度3を観測しているので、かなり大きな地震だったと考えられます。かなり大きな地震だったにもかかわらず、被害がそれほど大きくならなかった理由は、震源が深い位置だったことに加え、震源地が福島県沖で直下型ではなかったことだと考えられています。東日本大震災のような津波も起こりませんでした。


■ 津波の心配なし、半日程度は若干の海面変動

気象庁は、半日程度は青森県から千葉県九十九里などで潮位の変化があるかもしれませんが、津波の心配はないとのことです。


■ 周辺の各原発の状況について

まさに10年前の福島第一原発事故以来、大きな地震があるたびに原発の状況が心配になってしまうのですが、各原発の状況は、以下の通りです。

【福島第一原発】
23時16分現在:見える範囲で異常なし。詳細確認中。
23時43分現在:新たな異常は確認されていない。
5号機と6号機の使用済み核燃料プールの水が漏れていることがわかりました。原発外への影響は少ないと見られます。
【福島第二原発】
23時16分現在:見える範囲で異常なし。詳細確認中。
使用済み核燃料プール180mlがプール横の溝に漏れていることがわかった。原発外への影響は少ないと見られます。
【柏崎刈羽原発】
運転停止中で、異常なし。周辺のモニタリングポストにも異常なし。
【東海第二原発】
運転停止中で、異常なし。周辺のモニタリングポストにも異常なし。
【女川原発】
運転停止中で、異常なし。周辺のモニタリングポストにも異常なし。
【東通原発】
青森県の東通原発に異常なし。その他、青森県の原子力関連施設には異常なし。

福島第一原発、福島第二原発の情報は更新します。それ以外の原子力関連施設には異常がない模様です。[更新作業終了]


■ 停電に関する情報

東日本の広い範囲で停電が起こっていました。現在、東京電力管内で起こっていた大規模な停電は午前4時半頃までにすべて復旧しているということです。

【停電】(※地震直後の過去データ)
23時20分現在:丸森町、亘理町などで8500戸が停電している。
23時20分現在:東京電力管内で約86万戸で停電。
23時20分現在:福島県内で約6万戸が停電。
23時20分現在:岩手県内で約2万戸が停電。
23時30分現在:埼玉県川口市で1万戸が停電。
23時30分現在:茨城県内で7万2000戸が停電。
23時30分現在:横浜市などで大規模な停電。
23時44分現在:東京電力管内で約83万戸で停電。
23時45分現在:秋田県内では停電なし。

停電については、ほとんど復旧・回復していると思われ、一部地域で停電が続いていたとしても、狭い範囲であると考えられます。[更新作業終了]


■ 余震に関する情報

その後も余震とみられる地震がたびたび起こっています。専門家は、今後1週間くらいは、同程度の地震が起こる可能性があるとしています。

23時23分:福島県で震度1。
23時36分:福島県で震度3。
23時45分:福島県で震度1。
23時51分:宮城県で震度3。
23時55分:福島県で震度1。
23時58分:福島県で震度2。
00時05分:宮城県で震度2。
00時15分:福島県で震度2。
00時25分:福島県で震度1。
00時32分:福島県で震度1。
00時33分:福島県で震度1。
00時36分:福島県で震度2。
01時13分:福島県で震度1。
01時14分:福島県で震度2。
01時20分:福島県で震度1。
01時21分:福島県で震度1。
01時23分:福島県で震度1。
01時33分:福島県で震度2。
01時51分:宮城県で震度1。
01時53分:福島県で震度1。
02時01分:福島県で震度1。
02時36分:福島県で震度1。
02時50分:福島県で震度1。
03時25分:岩手県で震度3。
04時10分:福島県で震度1。
05時57分:福島県で震度1。
06時08分:福島県で震度1。
09時12分:福島県で震度1。
09時49分:福島県で震度1。
13時10分:福島県で震度1。
14時11分:福島県で震度2。
14時54分:福島県で震度2。

今後も大きな余震が起こる可能性はありますが、規模の小さい余震がたびたび起こっているものの、余震と余震の感覚は少しずつ開いてきたので、ここで更新作業を終了します。ただし、余震には引き続き警戒してください。


■ 交通に関する情報

2月14日の始発から、東北新幹線は那須塩原から盛岡間、秋田新幹線は東京から秋田間、山形新幹線は東京から新庄間で運転見合わせ。安全を確認でき次第、運転を再開していくということです。なお、東北新幹線は14日終日運転見合わせを決定。東北新幹線の東京-那須塩原間は臨時列車を1時間に1本程度走らせるとしています。秋田新幹線は、14日・15日の2日にわたって運休することを決めました。高速道路では、朝から通行止めになっている所は以下の通り。

【東北自動車道】白河ICから須賀川ICの下り線。
【常磐自動車道】いわき中央ICから宮城・亘理ICの上下線。
【福島・相馬道路】と、福島と米沢を結ぶ【東北中央道】は全ての区間。

常磐自動車度は土砂崩れとなっていて、復旧までには時間がかかる見込みとなっていて、相馬周辺は通行できません。

【鉄道】(※過去データ)
0時00分頃の鉄道の状況は以下の通りでした。
常磐線:地震の影響で、高萩~岩沼駅間の上下線で運転を見合わせ
水郡線:地震の影響で、上小川~安積永盛駅間の上下線で運転を見合わせ。水戸~西金駅間の上下線に遅れ
東北本線:地震の影響で、一ノ関~盛岡駅間の上下線で運転を見合わせ
新幹線:東京-掛川間で運転を見合わせていましたが、まもなく運転を再開。上越・北陸新幹線は停電などの影響で運休していたが、0時06分に運転再開。東北新幹線は運転見合わせ。
【高速道路】(※過去データ)
0時00分頃の高速道路の状況は以下の通りでした。
・東北自動車道 上り 平泉前沢IC→西那須野塩原IC
・東北道 桑折JCT 上下線
・東北自動車道 下り西那須野塩原IC→平泉前沢IC
・山形自動車道 上下線 寒河江IC→村田JCT
・東北中央自動車道 上下線 東根IC→米沢北IC
・磐越自動車道 上下線 会津若松IC→いわきJCT
・常磐自動車道 上下線 亘理IC→水戸IC
・三陸自動車道 上下線 利府中IC→仙台港北IC
・仙台東部道路 上下線 仙台港北IC→亘理IC
・仙台南部道路 上下線 仙台南IC→仙台若林JCT
・仙台北部道路 上下線 富谷IC→利府JCT
・仙台北部道路 富谷IC

ほとんどの道路が現在、復旧しています。[更新作業終了]


■ 行政の対応

福島県は14日、福島市や郡山市、相馬市など県内17市町に災害救助法を適用したと発表しました。救助費用などを国と県が負担します。日本に到着した新型コロナウイルス用のワクチンは、地震による停電の影響を受けておらず、必要な温度で管理されていることが明らかになりました。新地町では全域で断水が発生していることから、陸上自衛隊が給水車を派遣。


■ その他の災害情報

0時20分現在、宮城県石巻市と東松島市で水道管が破裂し、複数の箇所で道路が冠水しているとの情報。福島県郡山市富久山町の工場から煙が出ているとの情報。福島県内で4人けが。東京都内に地震による被害なし。JR福島駅は天井から大量の水漏れ。JR福島駅近くの集合住宅で火災か。宇都宮市宿郷の交差点で停電中にひき逃げ事故が起こる。ソフトバンクとauに通信障害などはなく、ドコモで起こっていた通信障害はすべて復旧。二本松市の「エビスサーキット」で土砂崩れがあり、コース内に土砂が流れ込んでいる。北海道や東北を発着する郵便物に遅れ。


■ 今回の地震についての総括

僕が暮らす千葉県柏市は、体感として非常に長く揺れていた印象です。かなり大きな地震だったため、震源地が福島県沖だとわかった時には、東日本大震災のような大災害になっているのではないかと心配しましたが、幸いにもM7.3という大きな地震だった割には、それほど大きな被害が出なかったと考えられます。今も家の片付けなどに追われている被災地の皆さんは、ご苦労されていると思いますが、死者・行方不明者が出なかったことは、不幸中の幸いだと考えられます。多くのものは今日中に復旧すると思われ、高速道路の一部などに通行止めが残るかもしれませんが、新幹線をはじめ、大動脈は生きていると思います。つきましては、ここで更新作業を止めようと考えております。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

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実は、地震が起こった日は2月14日投開票の川俣町長選の取材をしていたため、福島県内にいました。幸いにも、トントン拍子で取材が終わり、早めに帰ることを決断したため、地震が起こった時間帯は千葉県柏市の自宅に到着しており、風呂と夜食を済ませ、仕事部屋で原稿を書き始めたところだったのですが、緊急地震速報が鳴る前から揺れ始め、とても長く揺れていた印象です。千葉県柏市は「震度4」でした。縦揺れは起こらず、横揺れがずっと続いていたという感じです。ストーブをつけていたので、急いでストーブを消しましたが、山積みにしていた。停電や断水なども起こりませんでしたので、情報のまとめを記事化することにしました。もし、選挙がスムーズに取材できていなかったら、疲れて常磐道のサービスエリアで寝ていたかもしれませんので、通行止めを喰らい、家に帰ってこられたかどうかは、かなり微妙なところだったかもしれません。


※最新情報をリアルタイムで更新してまいります。

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