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【選挙ウォッチャー】 守谷市長選2020・分析レポート。

11月1日告示、11月8日投開票で、守谷市長選が行われることになりました。直前まで現職以外に立候補の準備をしている人がおらず、無投票当選の公算が大きいと見られていたのですが、告示日の正午過ぎ、いきなり市役所を訪れた小野勉さんが立候補の届け出をしたため、急遽、選挙戦に突入しました。「このままでは無投票当選になってしまうので、市民に選択してほしかった」みたいな理由ではなく、ガチで「自分の政策を実行するため」と語っているようなので、この手のタイプは年末のイベント一直線です。年の瀬が迫り、いよいよ駆け込んでくるニューカマーが目立つ季節になってまいりました。

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松丸 修久 66 現 自民・公明推薦
小野 勉  56 新 無所属(家庭教師)

何の準備もせず、いきなり立候補を決め、サクッと選挙に挑戦してくるタイプの人が、これまでヤバくなかったことがありませんので、会えるものならぜひ会いたいところなのですが、どうやら小野勉さんは土浦在住のようですので、守谷市内に選挙事務所を構えているとも思えません。超レアモノのポケモンみたいなもので、会うことができたら奇跡だと思います。なんでも土曜日に新聞を読んでいて、翌日に守谷市長選があることを知ったので立候補することにしたのだそうです。香ばしさが半端ではありません。NHKから国民を守る党による妨害行為の影響で、実に3週間ぶりの取材となりましたので、ややリハビリを兼ねたものになっていますが、久しぶりに面白いレポートになっているのではないかと思います。


■ 泡沫候補を平和に楽しめる環境が整いつつある

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本来、泡沫候補というのはサブカル的に楽しむものであると、僕は考えています。泡沫候補と呼ばれる人たちが、なぜ泡沫候補になってしまうのかと言えば、泡沫候補にならないための戦略を取らず、何の計画性もなく立候補をして、誰にも相手にしてもらえずに終わっているからだと思います。どんなプロジェクトにも計画は必要で、思わぬ障壁が立ちふさがって失敗に終わることもあるかもしれませんが、それがたとえ甘い見通しだったとしても「行けるのではないか」と思えるぐらいには計画は、絶対的に必要だと思うのです。しかし、泡沫候補になっている人たちには、その計画がありません。計画がないので、ダラダラと選挙をやって、結局、当選とは程遠い結果に終わってしまう。選挙で勝つための計画や戦略すら立てられない奴が、この町を良くするための難易度の高いプロセスを順番通りにこなせるのでしょうか。だから、僕は泡沫候補には何の同情もありません。何も同情もないのだけれど、一応、NHKから国民を守る党のように「税金でメシを食いたい」というような不純な動機でない限り、なるべく泡沫候補の主張は聞いてあげたいとは思います。邪悪な人間は滅びるべきですが、多くの泡沫候補はポンコツだけど真面目です。ひとまずNHKから国民を守る党が消滅すれば、平和に泡沫候補の主張を楽しめる環境は整うのではないかと思います。


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