
【選挙ウォッチャー】 内灘町長選2025・分析レポート。
1月14日告示、1月19日投票で、石川県の内灘町長選が行われ、現職と新人による一騎打ちとなりました。
内灘町は、金沢市の北に位置する小さな町ですが、2024年の元日に起こった能登半島地震では液状化現象が起こり、一部の地域で家に住めなくなるなどの被害がありました。
今年も被災したエリアを見てまいりましたが、金沢の中心地から車で20分ほどのエリアであっても復興が進んでいるとは言えず、地元では「復興できない理由」ばかりが語られていました。
しかし、被災地に行ってみて思ったことは、少なくとも内灘町には「復興するために本気を出している人がいない」ということです。精神論になってしまいますが、復興を進めるために本気になっている人間が、現職の町長はもちろん、新人の町長候補にも、さらには、地元の町議にもいないのではないかと思わずにはいられません。

川口 克典 70 現 公明・維新・無所属が応援
生田 勇人 49 新 自民・社民推薦(地元立憲も応援)
近村 宏樹 62 新 無所属(羊と兎を喰らいに来た虎)
2025年最初のウォッチングする選挙は、内灘町長選です。
昨年のお正月、僕は弟家族とともに実家で過ごし、久しぶりに家族団らんの時間を過ごしていました。おそらく能登半島にも、同じような家族がたくさんいたことでしょう。テレビを見ていたら、突然、緊急地震速報の警報音が鳴り響き、地震に備えていたら、僕が住む千葉県ではなく、石川県で非常に大きな地震があることがわかりました。
そして、能登半島に津波が押し寄せるとの情報が流れ、僕は東日本大震災を思い出し、「これは大変なことになった!」と思いました。僕はすぐさま情報収集を始めるためにオフィスに戻り、弟家族は「今日はあんまり楽しい気分にならないから解散!」となりました。
僕が情報収集を始めた頃、東日本大震災でボランティアをしていた猛者たちは、その日のうちに車を走らせ、被災地に向かいました。発災から48時間、もしくは72時間の間に助けられる命があるかもしれないし、誰かの手を必要とする人が溢れてしまうことを知っているからです。僕はこういう行動ができる人たちに憧れていますが、僕は自分が凡ミスをするタイプであることを知っているし、現場に行くよりも基地で情報収集と戦略を練ることに特化した方がパフォーマンスを発揮できることを知っているので、現場には向かわず、まずは情報収集に努めました。
アホの子たちが想像する「ボランティア」というのは、震災の現場に行って、まごまごしながら「何をしたらいいですか?」という人たちですが、実際のボランティアは、考える間もなく行動し、人を助けます。被災地に向かう車の中で仲間たちに援護を頼み、その仲間たちも物資を揃え、すぐさま現場に向かいます。めちゃくちゃカッコイイです。
迷惑系YouTuberのラーメン作りではなく、とりあえずの握り飯をたくさん持って現場をリサーチするため、夜中に20kmぐらい歩いて現場に到達して困っている人を発見するようなボランティアが存在します。全員が避難所で支援を受けられているわけではないので、こうした孤立した人たちをサポートするところから始まります。
ところが、アホの国会議員たちが「ボランティアは来るな」と言って、ボランティアを「足手まとい」であるかのように扱いました。これにより、震災直後に入るボランティアが激減し、能登の復興は一段と遅いものになってしまいました。
少なくとも内灘町は、金沢の北隣であり、たくさんのボランティアたちを受け入れることができたはずです。もし内灘町でたくさんのボランティアを受け入れていれば、その人たちの一部は奥能登の被災地まで足を伸ばしたかもしれません。しかし、発災直後から現在に至るまで、特に目立つ発信はありませんでした。キャッチコピーは「復興最優先」ですが、口で言っているだけで、誰より町長が汗をかいているというわけでもありません。能登の復興が遅い原因を作っているのは、仕事をしない政治家です。
■ 内灘町長選・選挙ボード解説動画
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