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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#271)。

 立花孝志は、籠池家の娘さんを筆頭に、籠池家に対して誹謗中傷を繰り返している。公人のくせに、立花孝志自身は少し批判されただけで、一般人に対しても狂ったように裁判を仕掛けるのに対し、自分がやっている誹謗中傷にはとことん甘いのだから、ダブルスタンダードの極みである。
 今回、こうして緊急で記事をまとめることにしたのは、私がまもなく選挙で忙しくなり、しばらくN国マガジンをお届けできなくなることが予想されていること。立花孝志が福永活也とともに、いろいろな人を誹謗中傷だとして訴えているが、立花孝志がどんな誹謗中傷をしているのか。そして、籠池家は立花孝志を訴えるべきだと考えていることからである。いずれも裁判の証拠になると考えていて、皆さんにご活用いただきたい内容をまとめた。


■ 籠池家に対する誹謗中傷

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 まず大前提として、横山緑という名前で活動しているN教党の立川区議である久保田学は、N教党の広報部長という位置付けである。N教党はネットを活用して支持者を増やす戦略を取っており、久保田学が立花孝志に電話をかけ、配信中であることを確認した上で、このような発言をしている。
 なお、このレポートをご覧の方はご存知だと思うが、立花孝志の話には何の信憑性もない。これから立花孝志の発言を書き起こすが、これらは裁判の資料として活用していただくことを目的に書き起こしているもので、立花孝志の発言は一切支持しておらず、私はその発言には疑いを持っている。このことを前提に、記録としてご覧いただきたい。

横山:妊娠の件から聞きましょうか。あれってガチなんですか?
立花:妊娠っていうのは、籠池町浪さんの件を言ってる?
横山:籠池町浪さんを孕ませたかどうかっていう件ですね。
立花:ああ。籠池町浪さんの妊娠が、そのお父さんが(上杉)幹事長かどうかの可能性っていうのは、そこまで高くはない。
横山:ああ。それはちょっと。
立花:たぶん7~80%とか、そんなんちゃうかな。
横山:高すぎますよ。7~80%もあるんですか、妊娠させた可能性が。
立花:ああ、そこはね、7~80%しかない、逆に。
横山:そこはまだいいんですか、はいはいはい。
立花:そこはっていうか、あの、俺が掴んでいるのは最低でも6人から7人ぐらい。
横山:えー、ちょっと待ってください。7人ですか?
立花:と思うね。というか、そういうレベルなのよ。
横山:これ、種馬ですよ。ディープインパクトレベルの、すごい、7人。
立花:まあ、当然ね、子供がいることについて、べつに6人だろうが7人だろうが何ら問題はないので。それが、話題になるのはわかるよ、その種馬っていうのはね。ただ、それは俺がここまで調べて、たぶんそうだろうなっていう状態に来ていることが一番の問題やねん。
横山:立花党首が調べただけで7人もいるっていうのが問題ですよ。
立花:っていうか、もう俺の調べって相当やからね。
横山:そうですよ。相当調べ込んだ上のアレですよ。
立花:調べたよ、まあ、当然、共通の知り合いもいっぱいいるから。それは調べている。もっと言うと、本人からも事情は聴いているし、週刊誌からも聴いてて、総合的に判断すると、6or7。少なくとも。

 まず、立花孝志は籠池家の娘さんの父親が上杉隆である確率は、70~80%であるとしている。ジャーナリストを自称するなら、当然、このようなセンシティブな問題は「100%」になってから報じていただきたいものであるが、立花孝志が確固たる確信を持たないまま、このたびの妊娠騒動を語っている証拠である。もちろん、上杉隆に6~7人の子供がいるという話も定かではない。

立花:特に、だから町浪さんに関しては、もう相当ヤバいねん。
横山:え? 何がヤバいんですか、そんなに。
立花:いやいや、だって町浪さんは8400万円を持って逃げようとしたからね。
横山:ああ、おっしゃってましたね、それは。
立花:うん。これはその横領の可能性が十分にあって、町浪さんがそこまで妊娠とかそこまで言っているのはね、法廷に引きずり出したいと思っているわけ。
横山:相当お怒りでしたもんね、はい。
立花:おお、あれだけはまったくこちらは感謝されることはあれ、文句言われることなんて何一つないので、最後にそういう、自分のお金だみたいな感じのことをお父さんも言い出して。
横山:本当ですよ。
立花:それで仮処分、仮差押えまで。仮差押えが1日遅れてたら、本当にたぶん横領されてた可能性は極めて高いのよ。
横山:けっこうギリギリだったわけですよね、そうすると。
立花:いやいやいや、だからそれこそ無断欠席となって、弁護士ともう、だから、俺もぶっちゃけ相手の弁護士だって、だいぶ、半分脅したもんな、合法的に。
横山:合法的にですよね、脅したんですね。
立花:いや、それは手続きが間に合わへんだけで、金をほんまに町浪さんに渡したら、それこそ弁護士として生きて行かれへんでと。

 立花孝志の主張は、籠池家の娘さんが「横領しようとしていた」である。
 しかし、この8400万円は、条件付きと言えど、立花孝志が森友学園に対して寄付をしたものであって、「お金を返還するか返還しないか」の問題である。それをあえて「横領」という言葉を使っているのは、籠池家の娘さんに少しでも悪い印象を与えたいがための、立花孝志のミスリードである。
 また、立花孝志は籠池家の娘さんの担当弁護士を「合法的に脅した」と発言している。ところが、立花孝志には「合法的に脅した」と言いながら、実際は脅迫罪で刑事責任を問われた前歴がある。裁判次第では文字通りの「前科」となるのだが、今回の「合法的な脅し」とやらは罪に問われないのだろうか。
 偶然にも、私のまわりには森友学園を取材している人たちがいて、立花孝志が寄付した8400万円は、弁護士の口座に手つかずの状態でマルッと残っていたと聞いている。私の個人的な思いとしては、N教党の苦しい懐事情を察するに、そのお金が返らなかったら面白いと思っていたのだが、私の思いと裏腹に、立花孝志の寄付金はしっかり管理されていて、横領されている気配も、使い込まれている気配もなかったのである。だから、立花孝志に即日のうちに返金されているのだが、そもそも弁護士の口座で管理されているお金を「横領する」というのは大変難しいものである。
 そして、籠池家を擁護するつもりは微塵もないが、籠池泰典が「これは私たちのお金だ」と主張することにも一理はある。なにしろ、これは立花孝志が「寄付した」ということになっているお金である。いくら条件付きだからと返還を求められても、籠池泰典にとっては「寄付されたお金は私たちのもの」という感覚だったのだろう。
 最後に、国政政党の党首である立花孝志が、どうして「妊娠」という配慮されるべき情報を、父親の名前を憶測で語ってまで、勝手にペラペラと話しているのか。これは驚くほど自己中心的な理由である。
 『籠池家の娘さんを法廷に引きずり出したいから』
 しかし、これは籠池家の娘さんを「横領した」として刑事や民事で訴えるわけではない。籠池家の娘さんが原告となり、名誉毀損で立花孝志を被告として訴えても、裁判を起こせば、籠池家の娘さんは裁判に関わらなければならなくなる。その裁判で、どこが名誉毀損だったのかを明示することになるのだが、裁判をされれば籠池家の娘さんから説明があるので、あくまで立花孝志の脳内では「裁判に引きずり出した」ということになるようである。話をまとめると、立花孝志は籠池家の娘さんに名誉毀損で訴えさせたいから名誉毀損をしているということになる。

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 それにしても、今回の名誉毀損は極めて悪質である。
 立花孝志は「感謝こそされても、文句を言われる筋合いはない」としているが、結局、立花孝志が出した8400万円の寄付金で、何か一つでも解決したものがあるのだろうか。もし、その8400万円を管財人が受け取ってくれれば解決できたのかもしれない。しかし、その8400万円は、立花孝志がNHKから国民を守る党から「借金」したものであり、ほとんどN教党以外からの収入がない立花孝志に、その借金を返済できるアテはない。管財人がそんな怪しい金を受け取るはずもなく、結局、8400万円は宙に浮いていた形だ。そして、立花孝志は「条件付きだ」と言って、結局は、そのお金を引き上げてしまった。さらに、籠池泰典に500万円を提供していたと言うが、それも引き上げているので、最終的に立花孝志が籠池家のために出したお金というのは「ない」ということになってしまう。
 結局、立花孝志は「森友学園」の話題性を利用し、選挙ポスターに籠池泰典の顔を使用したり、メディアの前で籠池泰典を擁立すると発表したり、さんざん使うだけ使っておいて、「巨額の資金提供をする」と見せかけただけで、実際にはタダで使い倒していたのである。「感謝こそされても、文句を言われる筋合いはない」とは、どの口で言っているのだろうか。そもそも文句しか言われないであろう立場である。


■ 3月16日までに届いたパンフレット

 パンフレットについては、現在も完全に止まったわけではなく、興味深い事実がわかっている。新たに大量のパンフレットを処理する方法を編み出したので、これから少しずつパンフレットを片付けられることだろう。

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大阪社体スポーツ専門学校
智白名義。1月7日に「AB進学ナビ」というサイトから登録されている。設定では高校3年生ということになっている。登録されている番号は沓沢亮治のもの。

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東京デザインテクノロジーセンター専門学校
健太郎名義。1月15日に「これから進路」というサイトから登録され、電話番号の下4ケタは「8703」で登録されている。メールアドレスも入力されているが、ドメイン名は「docomo」である。こちらも高校3年生という登録。

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株式会社AIWA匠
光弘名義。2020年2月24日12時54分に「長野の家」というサイトから登録されている。

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河合塾
悠祐名義。「河合塾」+「悠祐」ということで、完全な連想ゲーム。3月7日にホームページから直接、池袋校舎に通いたいという希望で登録されている。電話番号の下4ケタは「6295」で登録されている。これは国場雄大の電話番号だと考えられる。既に国場雄大の電話番号が嫌がらせに使われているのである。

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株式会社AIWA匠
同じものが2つ届いている。

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臨海セミナー
智男名義。2020年12月10日13時01分ホームページから資料請求というリンクを飛んだページで入力されている。小学3年生で松戸校に通いたいという設定。下4ケタ「9937」の電話番号が登録されており、営業の電話をかけたが応答がなかったという。登録されているメールアドレスのドメインは「@mbox.re」となっている。

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日本外国語専門学校
健太郎名義。1月14日に「これから進路」というサイトから登録されている。

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ドレッセ都立大学
光弘名義。留守電になった。

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マストスクエア東白壁
辰也名義。問い合わせた日は休業日。

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ル・シェモア利町
2020年2月24日にホームページから直接入力されている。

 これから選挙の取材は多くなっていくが、合わせてパンフレットの検証は進んでいく。パンフレットについては、逐一、警察に報告していくことになり、捜査が進められていく。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 最近、立花孝志が動画でガタガタ言っているので、本当のところはどうなっているのかを知るために、わざわざDMを送ってくる奴がいる。裁判の話は裁判で決着がつくので、有料の「N国マガジン」を買って確かめているわけでもない人間に、TwitterのDMでペラペラと話すつもりはない。
 話しても良い内容があれば、可能な範囲で「N国マガジン」で説明していくものであって、裁判に関する情報は原則として有料とする。あえて無料で公開しないのは、不特定多数の人に見てもらいたいわけではないからだ。
 ついでに言うと、今回の籠池家に対する立花孝志の名誉毀損も、有料としているのは金儲けのためではなく、裁判に使うために、この情報を欲する人がいるであろうから、その人たちのためにお届けしているものである。もちろん、情報を欲する人の中には籠池家の方々も入るだろう。立花孝志の名誉毀損には毅然とした態度で臨む必要があると考える。

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