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【選挙ウォッチャー】 渋谷区長選2019・分析レポート。

4年前の選挙では若者を中心に風が吹き、見事に快勝した長谷部健さん。同性パートナーを認めるような条例を作るなど、今の時代に合った政策を掲げたことで、若者たちが長谷部健さんを応援するようになり、激戦となった前回の区長選を制しました。今年はあまりに強すぎるということで共産党の新人しか立候補しなかったため、選挙をやる前から決まっているような選挙になってしまいました。

長谷部 健 47 現 無所属市民派
大井 一雄 65 新 共産党推薦

渋谷区は、区長選より区議選の方が圧倒的に香ばしく、特に、あたらしい党から立候補した「仮面女子」の橋本侑樹さんはクセモノです。どこから手をつけたらいいのか分からないくらい、キャラの濃い人がたくさん立候補していますので、レポートが長くなってしまうのは避けられません。そこで、少しでも長くなるのを緩和するために、ここではN国関連をサクッとまとめておきたいと思います。


■ 長谷部健候補の主張

長谷部健さんは、もともと博報堂で働いていた人物です。2003年1月から渋谷の清掃活動をする団体を立ち上げ、ゴミ拾いから地域のコミュニティーを築き上げ、4月には渋谷区議選に挑戦して初当選。2015年まで3期12年にわたって渋谷区議を務め、渋谷区パートナーシップ条例を提案。2015年、この渋谷区パートナーシップ条例を前面に出し、若者を中心に風を吹かせることに成功し、どこの政党からの支持を得ることなく当選。さすがは博報堂と言うべきか、プロモーションが完璧で、なかなか勝てる相手ではないことが証明されてしまったため、今年は自民・公明党ともに擁立を見送り。唯一、立候補してきたのは共産党だけになってしまいました。のちに解説しますが、2015年の選挙は圧巻だったのです。長谷部健さんの政策はLGBTに留まらず、在日コリアンを尊重する社会を実現するための条例を出し、まさに多様性の街を実現しようとしているのが長谷部健さんです。その考え方にはかなり賛同できる部分が多そうです。


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