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【選挙ウォッチャー】 NHKから国民を守る党・動向チェック(#225)。

 私の自宅のインターホンを押したら刑事が出てくるというサプライズを喰らったその夜、突如として「真犯人は恒心教だ」とする動画をアップした立花孝志。
 昨日のレポートで示した通り、犯人を「恒心教」にするには、あまりに根拠がなさすぎる。昨年の12月には顔を真っ赤にしながら、「かけぞう」というYouTuberが犯人だと語っていたはずだが、今になって『恒心教」が犯人だと言っている。しかし、立花孝志の発言には疑惑が増すばかりだ。
 今日も立花孝志の動画を検証し、一つずつ立花孝志の嘘を暴いていくこととする。このレポートは「N国マガジン・11月号」を読んでいる方だけにお届けするものとなる。


■ 真犯人は恒心教だという動画(#2)

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(08:01~)
「ちなみに、加陽麻里布のところにですね、えー、昨年、えー、殺害予告も来ております。えー、警察に相談したところ、このトーアというですね、えー、トーアのことを僕、具体的に説明できないですけども、トーアを使って殺害予告をしているので、犯人を特定することはできなかったということなんですけども、あの、ま、こういう状況で、とにかく、ちだい君が被害を受けていることについては私も、それは、あの、気の毒だと思います。でも、どうして恒心教がちだい君を狙ったのかについてまでは私もわかりませんし、えー、ちだい君はいまだに恒心教じゃなくて犯人は立花だと思っているので、これはもうどうしようもできない。だから、今、裁判をしているわけですね。だから、ちだい君はこのパンフレットを送ったのが私であったり、うちの関係者であれば、その人を相手に裁判をすればいいわけですね。オマエ、1300件も送ってきやがって。けど、ちだい君はそれに対して一切、今のところ、裁判をしてきていません。いわゆる反訴をしてきていません。えー、それどころか、その指示をしたのは発案をしたのは加陽であって、指示をしたのは立花であるっていうことについての反論というのは、今のところ、あー、一切ないというか、反論っていうか、正確に言うと証拠の提出が一切ないという状態です」

 恒心教が犯人であることは99%間違いないと言っておきながら、その動機については「わからない」と話す立花孝志。動機もわからないのに犯人であると言うにはあまりに根拠がなさすぎるが、そういうことに疑問を抱かないのがN国信者(NHKから国民を守る党の熱狂的な支持者)である。
 また、自分に裁判をしてこないということは、自分たちに疑惑はないというロジックは、立花孝志の脳内でしか認められない。疑惑ごときでいちいち裁判を起こしてくるのは立花孝志ぐらいなのである。
 さて、ここから話は「元N国コルセンボラ」というアカウントについての言及になるのだが、ここからの立花孝志は、実に滑稽である。

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(09:26~)
「でですね、まあ、そんな中、先程、元ボランティアの方に謝罪をしたんですが、このボランティアの方がですね、実は第2の手紙を持っていまして、恒心教が送ったと思われる、ちだい君への第2弾の手紙をですね、おそらくちだい君と元ボランティアの方が情報交換をしていてですね、この元ボランティアが第2弾の手紙を、写メをですね、送ってきてくれましたというか、送ってきました。で、あの、このボランティアの方というのは3月の14日にうちの党にですね、コールセンターにガサ入れが入ってます、警察のね。で、そういうことについても、まあ、我々事前にガサ入れが来るということは察知していたんで、そのことについても何か情報を出しています。はい、録音を出してます。ただ、我々としては別にガサ入れが来るからって、何か隠そうとしているつもりは一切ないので、情報を出してもいいということは構わないと思ったんです。べつにガサ入れが来る前に何か隠せとか思ってないんで。パソコンとか持って行かれるのかなぁ。まあでも、それ仕方ないよね。まあ、隠しようがないし、隠したって逆にってなるから、あの、その話を、センター長が、コールセンター長がですね、この子に、あの、音声を提供したっていうことはセンター長は認めてます。僕、このボランティアさんが去年の12月に、ボランティア、11月、12月しかやってないというので、ちょっと気になってたんですけど、もう3月の時点でもう一緒にプライベートの交際というか、まあ、友達関係があったということで、まあ、さっきセンター長に電話をしたら、センター長がこの元ボランティアに、えー、そういうガサ入れの音声を渡したということを言ってくれたので、そこの謎は解明できました。で、この元ボランティアさんに対して、まあ、あの、何かうちの内部の人間が裏切り、裏切りってべつに裏切られてもいいんですけど、べつに情報を出すのは、我々何もオープンにしてるんで。何も隠してないのでね。あの皆さんからいただいている個人情報はちゃんと管理してますけども、それ以外の我々の情報っていうのは、あの、べつに問題ないものは全然共有してるんで、あの、とにかくちょっとまあ、あの、警察の方に電話をされたりとか、何かしてるようなんですけど、まあ、ど、どうぞご自由にそれはされてください。あの身の潔白を晴らしたいということなんで、ただ僕の方から言えるのは、この元ボランティアの方っていうのは、社会、社会、世間一般では誰か分からないですよね。うん、誰か分からないから僕はべつに彼女が僕を犯人ですよって言ったことに対して、まあ、心は傷ついているかもしれません。でも、彼女が名誉毀損をしているとかっていうレベルではないと思っています。あの、非常にまあ、僕ら、こちらからすると、まあ僕からすると、その怪しい行動をしてることは間違いないですよね。ちだい君に届いた手紙を持ってたりとかっていうのもあるので、まあ、反論があるとか、とにかくこの方については僕は犯人であると言ったことについては謝罪しますし、あの、それはごめんなさいです。本当にごめんなさい。でも、何って言うのかな、警察があなたを疑っているとか、そんなのはもうまったくありません。で、彼女、まあ、彼女っていうか、このボランティアさんの、えー、主張では、えー、うちのコールセンターの人間のパソコンや携帯を調べたらわかるみたいなことを言っているんですが、そんなの調べようないですから。警察じゃないんですね、我々は。もし本当に警察がこの1300件のパンフレットを送ったっていうのがNHKから国民を守る党の関係者だというのであれば、それは当然、捜査に入るでしょう。まあ、何よりもうちのパソコンって、あの、一部持って行かれてるんで、捜査機関に。だから、まあまあ、とにかく、あの僕は本当に真犯人を知りたいんですが、もう今となっては、もうここ(恒心教)です。99.9%間違いないです。あの断定するだけの、僕はさすがにここは断定するだけの情報は持ってます。ただ、それを細かくつまびらかに出しちゃうと、その人に迷惑がかかっちゃうから。もうちだい君はわかっているはずです。で、ちだい君ね、わかっていると思うから、ちだい君が出したら、その人困るからね。先、ちょっとさすがにちだい君、そこはあの、その人は僕の味方でもなければ、ちだい君の味方でもない人っていうのは、ちだい君、わかってると思うんで。そこはどうするかは、ちだい君に任せますが、慎重にしてください。いずれにしても、この恒心教が犯人であるということ」

 立花孝志という男は、何でも自分からゲロって自爆するタイプの人間である。ここでも非常に重要な証言を書いている。長くなったので、立花孝志の主張をまとめることにしよう。

① 元ボランティアには謝罪をした。
② 元ボランティアと、ちだいは情報交換をしている。
③ 元ボランティアは、ちだいに届いた第2の手紙を持っている。
第2の手紙は元ボランティアを通じて立花孝志に送られている。
⑤ 川口尚宏コールセンター長が元ボランティアに音声データを提供した。
元ボランティアは、犯人がN国関係者であることを示している。
元ボランティアいわく、N国のパソコンやスマホを調べればわかる。
⑧ それでも犯人は99.9%恒心教である。
⑨ 恒心教と断定できるだけの情報を自分は持っている。
⑩ その情報は、ちだいも知っているはずである。

 驚くことに、立花孝志が自分の口から、NHKから国民を守る党の元コールセンターボランティアが「犯人はN国関係者である」と証言していることを自白している。コールセンターにいた人間が「犯人はN国関係者だ」と指摘していることは非常に大きい。
 そして、立花孝志が持っている情報というのは、なんてことはない、もう一人の被害者が「恒心教」から攻撃されているという話に過ぎない。その人が「恒心教」から攻撃されているからといって、昨年8月から大幅に増加しているパンフレットの犯人が「恒心教」であると結論づけるのは、あまりにも早計である。百歩譲って、10月以降の犯人が「恒心教」だとしても、それ以前から送られているパンフレットについては説明がつかないからだ。
 なお、このパンフレットの送り付けの被害であるが、物品が最初に送られてきたのは、加陽麻里布が当選無効となった足立区議選の投票日(5月26日)の直後であることは、ここで述べておきたい。


■ 立花孝志のツイートを検証する

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 立花孝志は、自分から重要な証拠を次々と出している。おそらく、代理人を務める福永活也弁護士は、こうした立花孝志の言動にきづいていない、もしくは、気づいていても制御ができていない。
 このツイートからも分かるように、立花孝志が和解金を求める理由は「ペナルティーを与えないと、また誹謗中傷すると思うから」である。
 傷ついた心を癒すために、双方の話し合いにおいて、これぐらいの金額をくれるなら納得しようというのが「和解金」なり「示談金」であるが、立花孝志は「ペナルティーを与えるため」にお金を請求していると書いている。一体、どんな権限があってお金を請求しているのかと思うが、とても重大な指摘をするならば、立花孝志は国政政党の代表である。つまり、国家権力が法的手続きも取らずに国民に「ペナルティー」を与えているということになる。同様のことを一般人がやるのとは、何万倍も意味が違うのである。
 また、立花孝志は5万円を要求する部分しか出していないが、住所や名前を出さなかった場合には30万円を要求しており、30万円要求したことは公表していない。

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 立花孝志は、示談金を請求するのは「ペナルティー」だとした上で、住所や氏名を通知した場合は10万円、匿名の場合は30万円だと、価格を定めている。「ゴキブリ」と言おうが、もっと酷いことを言おうが、価格は一律となっており、それぞれの事情を鑑みることもないようである。
 こうしたツイートもまた、これが「誹謗中傷示談金ビジネス」という表現に結び付く内容となっている。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

 ここに書いてあることは、今後の裁判において有力な証拠となる。
 立花孝志が「誹謗中傷示談金ビジネス」としか言いようがない言動を繰り返していることも、動画でポロリと発言した「元N国ボランティアが、犯人をN国関係者であることを示している」ことも、ここにはしっかり記録されているのである。
 皆さんも、いちいち立花孝志の言動をまとめているほど暇ではないと思うので、今ではすっかり自宅警備員状態に陥ってしまった私が、皆さんに代わって情報をまとめ、そして、提供しているのである。こうした作業をリアルタイムでお届けしているのが「N国マガジン」であり、「N国マガジンには何も書かれていない」と考えるのは、そもそものコンセプトを理解していないN国信者だけである。
 当然のことながら、N国コールセンターで働いていた人が「犯人はN国関係者だ」と述べていることを立花孝志本人が認めているわけだから、今後の裁判で追及されることは間違いない。
 このパンフレット問題は、立花孝志が「犯人は恒心教だ」と騒ぎだしてしまったばっかりに、大きく動き始めてしまった。今のところ、立花孝志は動画をアップすればアップするほど自爆発言を繰り返しているように見える。

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