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【選挙ウォッチャー】 中央区長選2019・分析レポート。

銀座、日本橋、人形町、馬喰町、築地、月島など、一部で下町情緒を残しながらもセレブが集まり、一流の企業が密集している中央区。そういえば、あんまり深く考えたことはありませんでしたが、図書館はボロボロだし、公民館は狭いし、かつて銀座に住んでいた時にベラボウに払っていた税金は、どこに消えていたのでしょうか。当時は政治にまったく興味がなかったので、けっこう納税していたはずなのに、あの税金はどこに消えているのか。このあたりの予算の謎を紐解いていくと、日本の闇が見えてきそうです。

山本 泰人 70 新 自民・公明推薦
上杉 隆  50 新 実質的にNHKから国民を守る党推薦
西田 主税 56 新 共産党推薦
熊倉 哲也 55 新 みんなの党推薦
梅原 義彦 67 新 ゴルフ好き屋上緑化おじさん

さて、この中央区の区長選には4人が立候補し、その中の1人はジャーナリストの上杉隆でした。上杉隆は東京都知事の小池百合子さんが「希望の党」を結成した際、希望の党に対してコンサルめいたことをしていたとの情報もあり、それを隠して「ニューズオプエド」などを担当していたので、「フェアではない」と批判されていました。これまでにも東京都知事選に立候補したことがあり、なぜか政治家になりたいという願望が強い上杉隆ですが、もしかしたら中央区長ぐらいだったらなれると考えたのでしょう。あまり気付かれていませんが、上杉隆はヤバめのオジサンです。


■ NHKから国民を守る党の応援を受けた上杉隆

上杉隆は、NHKから国民を守る党の立花孝志から応援される関係にあります。実際、立花孝志を「ニューズオプエド」に出演させることもあったし、立花孝志の話がどこまで本当なのかは知りませんが、支持政党なしの佐野秀光さんとの会談を仲介したとの情報もあり、上杉隆がNHKから国民を守る党とそこそこつながっていることは否定できません。表面上はイケイケの政党であるがゆえ、当初は立花孝志から応援されることはメリットだと考えていたのかもしれませんが、いざ立花孝志が上杉隆を応援していることを表明した瞬間に批判が殺到することになったのでしょう。立花孝志は前言を撤回し、上杉隆を応援しているのはあくまで個人的な思いであって、政党として公式に応援しているわけではないと釈明しました。しかし、上杉隆の応援には元中央区議で、現在はNHKから国民を守る党の江東区議である二瓶文隆と、中央区議に立候補することになったボンクラ息子である二瓶文徳が上杉隆のことをガッツリと応援していたのです。

二瓶文隆や二瓶文徳も個人的に応援しているということにしたいのでしょうけど、党代表である立花孝志、NHKから国民を守る党から擁立している地元候補者がガッツリと応援に入っていれば、それはもう「NHKから国民を守る党から応援されている」に等しいです。共産党から応援されたら「共産党ガー!」と言うわけですし、幸福実現党から応援されていたら「エル・カンターレ先生のご加護!」となるわけですから、NHKから国民を守る党から応援されていれば、それはもう反知性派カルトの仲間入りです。あらゆる政治的な場所に日本の記者クラブ加盟の新聞社やテレビ局しか入れないことは問題ですが、自由報道協会が人気を集めた構図と、NHKの受信料問題を取り上げて人気になっているNHKから国民を守る党は似たもの同士だと言えるかもしれません。


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