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【選挙ウォッチャー】 羽村市議補選2021・分析レポート。

3月21日告示、3月28日投開票で、東京都の羽村市議補選が行われました。こちらは羽村市長選と同日に行われ、市長選に橋本弘山さんが立候補することになり、空いた議席(欠員1)を狙って3人が立候補する選挙になりました。スケジュールの関係で、補欠選挙まで取材ができず、選挙ポスターとともに、その政策をご紹介するだけになってしまうのですが、どんな人がどんな主張で立候補しているのかを見るだけでも十分に面白いと思いますので、ぜひチェックしてみてください。なお、このレポートは1本あたり100円で読めるなまはげパックに含まれています。そもそもこのレポートは100円なので、このレポートに限って言えば得をするわけではないのですが、マイナーな選挙も見ることで、一期一会の楽しさがあります。

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吉沢 弘行 77 新 無所属
桜沢 康  54 新 無所属
薄井 亮二 51 新 自民党推薦

立候補した3人は、2019年の羽村市議選で、まったく通用せずに落選した3人です。惜しくもない次点の人は立候補せず、もっと下の得票数に沈んだ3人が懲りずに立候補してきたという選挙になり、おそらく2年の任期で短い議員生活を終えることでしょう。立候補したのは50代2人、70代1人ということで、日本の首都である「東京都」の街でありながら、20代や30代といった若い人たちが政治の世界に進出しない、現代のニッポンを象徴するような補欠選挙に仕上がっています。


■ 吉沢弘行候補の主張

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77歳で立候補してきた吉沢弘行さんは、前回の羽村市議選で163票しか得票できずに沈んでしまった爺さんです。「青春つづく街・羽村」というキャッチフレーズで登場していますが、77歳になって「青春」を感じられるのは大変素晴らしいことです。ただ、吉沢弘行さんの公約は、この街をどうするかという話よりも、自分の健康自慢がメインになっていて、「熱いお湯を研究すれば万病治ると確信する」と言い出したかと思えば、気づいたらお風呂の温度が50度や60度になっていて、熱い風呂に長く入ることで病気はすべて消えたと豪語しています。青春寿命100歳、健康寿命110歳を目指すと言い出し、血圧、ガン、ウツ、ボケ、胃腸病、骨粗しょう症、リュウマチ、パーキンソン病、花粉症、アトピーゼロを目指すとしています。

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どこにでもいる「健康ジジィ」という感じなのですが、これからも熱いお湯に入って健康でいていただければ幸いかなと思います。77歳で達者であることは何よりなのですが、選挙では全然票が取れませんでした。


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