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【選挙ウォッチャー】 新型コロナウイルス・最新情報(#125)。

僕たちは今、自分たちが置かれている状況をよく理解し、行動を変える必要があります。本来は国や自治体が変えなければなりませんが、僕たちが政治や選挙に無関心を貫き、とてつもない無能を知事にしているため、いよいよ東京と大阪を中心に地獄が広がり始めています。本当はテレビや新聞でしっかり報じなければならないのですが、今の状況を本質的に理解している新聞記者や番組のディレクターは少ないと思います。理由は、仕事もせずにネットに張り付いて情報収集していないと見逃してしまうからです。どの世界にも言えることですが、もう少しネットに張り付いて情報を集めてくるリサーチャーを大切にした方がいいでしょう。


■ 東京と大阪の救急は限界を迎えた可能性

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これは2月8日に総務省消防庁が公表した「救急搬送困難事案」の発生を示した表です。1月31日から2月6日にかけ、東京都と大阪府は感染者数が増加傾向にあり、感染者が増えれば一定の割合で救急車を呼ばなければならなくなる人も増えるはずですが、東京都と大阪府はまったく増えていないことがわかります。

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こちらが東京都の新規感染者数のグラフです。1月31日から2月6日までを見ていただければわかりますが、感染者数は過去最多を更新しており、1週間の移動平均を見ても「上昇傾向」にあることがわかります。しかし、東京都の救急搬送困難事案を見ると、前週2668件から今週2666件となっていて、なんなら2件減っているぐらいです。これは何を意味しているかと言うと、「救急搬送困難事案の限界値」を迎えているのではないかと考えます。現在は「救急車を呼んでも到着に30分以上かかる」という現象をカウントしていますが、現在、東京の広がりつつある世界は「救急車を呼んでも救急車が来ない」という世界です。

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大阪府の場合も同様です。大阪府の場合は「感染者数を数えられない」という現象が起こっているので、グラフがメチャクチャになっていますが、それでも全体として増加傾向にあることは読み取れると思います。それで大阪市の救急搬送困難事案は、前週527件から552件に5%ほど増えたのみです。これも東京都と同様に限界を迎えている可能性が高いです。他の地域では、東京都や大阪府ほどの深刻さは感じませんでした。

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いまだに「オミクロン株は、季節性インフルエンザと同じ程度か、それ以下である」というアホアホデマ理論をかましてくる奴がいますが、そういう奴は全員ぶっ飛ばした方がいいです。インフルエンザごときで、こんなに救急搬送が逼迫するようなことはありません。それもそのはずで、新型コロナウイルスにはまだ「自宅療養できる治療薬」が存在しません。なので、市販の風邪薬や解熱剤を飲んで寝ているだけです。これでは一部の人は重症化してしまい、救急車で運ばれます。特に高齢者は非常に深刻なリスクに晒されている状況にあると言えます。そして、10日から東京都をはじめ、関東の広い範囲で雪が降るという天気予報になっています。雪で滑って頭を打っても救急車で運んでもらえないのが今の状況です。なるべく家の中で過ごすのが良いでしょう。


■ 神奈川県が検査数と陽性率を隠蔽

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神奈川県は、陽性率が80%を超える酷い状態になっているため、方々から批判が殺到し、ついに「極限の無能」である黒岩祐治知事が「検査数・陽性率の公表を停止」するとホザきました。ただでも検査数が足りず、正確な新規感染者数が把握できなくなっているわけですが、検査数と陽性率は「どれくらい検査ができていないか」を示すためのバロメーターであり、これを隠蔽してしまうと、ますますデータを失い、どれくらい気を付けなければならないのかを知ることができなくなります。神奈川県は、阿南英明という「オミクロン株はただの風邪」の無能を「神奈川県医療危機対策統括官」に採用しているため、批判をされるなら「データを隠す」ということを平気でやってきます。これには抗議をしないと、神奈川県は新規感染者数が減ってきたとしても、その数字を信用することができなくなります。経済への影響もさぞかし大きいことでしょう。


■ 東京都は透析患者が入院できない異常事態

東京都でこんなことになっているのだから、大阪府はもっと酷いのではないかと推測してしまいますが、東京都では人工透析患者の感染が急増しているため、現在、50人近くが入院できない状態にあり、命の危険に晒されていると朝日新聞が報じています。人工透析患者は免疫力が弱いため、重症化リスクが非常に高く、死亡率は13%に及びます。2月3日までの4週間で感染した透析患者は638人。そのうちの約3分の1にあたる、211人が東京都で暮らしています。都内のコロナ病床は6900床、そのうち透析患者に対応しているのは120床しかなく、1月25日頃から満床となり、4日時点で約50人がすぐに入院できない状態にあるといいます。本来、こうしたニュースを受け取った瞬間にも「緊急事態宣言」を発令し、人々に協力を求めるべきだと思いますが、透析患者は見殺しにする「長谷川豊の世界」が広がっています。透析患者以外にも、世の中にはたくさんのハイリスクを抱えて生活している人たちがいますが、そういった人たちの命や健康を守ろうという思考がありません。


■ 尾身会長、ピークを迎えない可能性を指摘

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テレビ番組等で大活躍されておられる自称・国際政治学者で、最近では「感染アナリスト」としてご活躍中の三浦瑠麗先生が、いよいよピークアウトするようなグラフ(引用元リンク)を出しておられます。あんなに「朝まで生テレビ」にレギュラー出演し、テレビのワイドショーでは、このAI分析を披露して「緊急事態宣言を発令する必要はない」と論じるほど、世間様から重宝されている大人気アナリストなので、この予想が当たらないはずがないので、とうとうピークアウトの日を迎えるのでしょう。ところが、政府にさまざまな助言をしている尾身茂会長が、「近々ピークアウトするという見方も出ているが、その後、高止まりするのか」という立憲民主党の山井和則議員の質問に答え、このように発言しました。

「多くの県で少しずつ増加のスピードは鈍化している。ピークアウトは可能だと思う。可能性としてはすぐに急激には下がらず、徐々になだらかに下がるか、あるいは高止まりする。最悪の場合は『BA.2』というオミクロン株の亜種があるので、むしろ上がることも考えられる

尾身茂会長もホゲホゲしているので、「むしろ上がることも考えられる」と言うんだったら、それは「ピークアウトした」とは言えないだろうと思うのですが、ピークを迎えた後に高止まりするというんだったら、それは「ずっとピークのまま」ではないでしょうか。ここからは確固たるエビデンスはありませんが、保健師さんなどの発信を見る限り、ここ最近はオミクロン株の性質が変わった印象があるとしていて、「症状の長期化」が目立つようになってきたといいます。もしかすると市中に「BA.2」が広がり、「BA.1」とはさほど大きな違いはないとされているけれど、ちょっとだけ治りづらく、軽症の範囲でありながらも少し症状が重めに出る傾向にあるのではないかと思います。感染力が18%ほど強く、「BA.1」に罹った人が「BA.2」に感染する可能性もあるというので、この調子だと、都市部を中心にピークアウトを期待できないのではないかとさえ思えてきます。どうなるでしょうか。


■ 全国の感染状況まとめ(2月9日版)

全国47都道府県の新規感染者数と主なトピックスを1行で紹介します。スマホでご覧いただいている方は2行以上になっているかもしれませんが、なるべく短い文章で簡潔に状況をまとめております。

北海道:3606人。旭川市で193人、函館市で228人は過去最多。
青森県:498人。六ケ所村の日本原燃関係者が1月13日以降125人。
岩手県:175人。1人死亡。昨年10月以来初の死者で記者会見を開く。
宮城県:934人。仙台630人。伸び率の鈍化は検査の飽和に過ぎない。
秋田県:220人。なまはげ祭りを開催するも、なまはげは大声を出さず。
山形県:251人。酒田市の保育園、小学校、介護施設でクラスター3件。
福島県:541人。いわき市の小名浜第一ホテル118室が宿泊療養に。
茨城県:1531人。学校をリモートや分散登校にしても先週は感染増加。
栃木県:854人。栃木国体の開催に83億円を盛り込んで予算が膨張。
群馬県:892人。太田市はプロバスケチームの体育館建設に391億円。
埼玉県:4944人。部活は朝練禁止、外部との練習禁止、見学は短時間。
千葉県:4741人。船橋市で過去最多の890人。柏市は369人。
東京都:1万8287人。三浦瑠麗先生が2月8日がピークだったと宣言。
神奈川:7252人。コロナの専門家が市長を務める横浜市で10人死亡。
新潟県:620人。えちごトキメキ鉄道と北越急行に総額10億円支援。
富山県:409人。名古屋と金沢を結ぶ人気バス路線の富山ルートを廃止。
石川県:540人。陽性率56%。福祉施設2件で集団感染。小児が多い。
福井県:224人。7日連続200人超え。福井市37人、敦賀市29人。
山梨県:303人。保育所11人、高齢者施設9人。市の職員も感染多数。
長野県:690人。松本市154人、長野市96人、千曲市45人。
岐阜県:940人。60代以上が2割感染、高齢者施設の集団感染も続出。
静岡県:1906人。浜松市440人、静岡市378人、焼津市113人。
愛知県:6287人。沖縄に修学旅行に行った高校で生徒8人が集団感染。
三重県:880人。鈴鹿市で幼児園児25人感染、過去最多の6人死亡。
滋賀県:916人。長浜市の藤井勇治市長が県の指定病院を拒否して転院。
京都府:2996人。医療機関44人、高齢者施設57人などの集団感染。
大阪府:1万5264人。基礎疾患ない60代男性が保健所介入前に死亡。
兵庫県:6135人。西宮市は33校で学級閉鎖、7施設でクラスター。
奈良県:1595人。7人死亡を県医療政策局担当者は「大変残念」のみ。
和歌山:496人。クラスター発生の店舗や施設名を8日から非公表に。
鳥取県:83人。去年、東京から鳥取に移住した人は713人で全国1位。
島根県:99人。都会で働く基礎疾患ある出身者は帰郷滞在費の半額助成。
岡山県:1131人。知事が3回目の接種を呼び掛けるために自ら接種。
広島県:1042人。呉市議の谷本誠一「飛行機の遅延は機長を責めろ」。
山口県:306人。下関市105人、岩国市は努力の結果10人になった。
徳島県:186人。コロナ感染者の個人情報を誤って一般家庭にFAX。
香川県:414人。高松市で闇営業している居酒屋やスナックに客集まる。
愛媛県:260人。松山市157人。家庭内感染が87人、学校が28人。
高知県:264人。高知県もマンボウの仲間入りで、期間は3月6日まで。
福岡県:5002人。福岡市1795人。ついに病床使用率が70%超え。
佐賀県:547人。ノロウイルスなどの感染性胃腸炎が204人になる。
長崎県:485人。マンボウが適用後も感染者が増え続けて効果を検証。
熊本県:884人。医療機関で検査キットが不足して「みなし陽性」検討。
大分県:391人。大分市184人、中津市52人、日田市34人。
宮崎県:344人。クラスターが累計100件に。4割が学校や保育施設。
鹿児島:721人。鹿児島市377人。病床使用率は若干の減少傾向。
沖縄県:694人。ピークアウト後も入院患者と施設利用者数は増加傾向。

本日の新規感染者数の合計は9万7833人でした。ここから推測される20日後の死亡者数は391人になります。ちなみに、本日の死亡者数は162人でした。大阪府31人、愛知県と神奈川県が14人、北海道12人、東京都11人、兵庫県10人、埼玉県と奈良県7人、千葉県と福岡県6人、広島県と静岡県5人などです。


■ 選挙ウォッチャーの分析&考察

2月10日から11日にかけて、全国的に大雪が降るそうなので、この機会に、おうちでまったり過ごしていただきたいと思います。ぜひ家での時間はこの本をお供にしていただければと思います。今日もN国信者から「ある意味期待を裏切らないクズ書籍。買ったらダメです」との評価をいただきました。N国信者が何を期待していたのでしょうか。さて、『チダイズム』の方は明日、「オミクロン株はただの風邪」の奴に向け、再びさまざまなデータを紹介してまいります。

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